可愛くてフォトジェニック!シンガポール ショップハウスの歴史

JTBシンガポール支店
安田晴美

近代的な建物が並ぶシンガポールですが、伝統的な家屋も残されています。それがショップハウス!
かわいいフォトジェニックな建物で、インスタ映えするのはもちろん、カラフルな色の外壁と優雅な装飾がほどこされた外観が印象的。
今回は、そんな伝統のショップハウスとペラナカン(プラナカン)文化、歴史について、JTB現地スタッフが紹介します。

シンガポール各地に点在するショップハウスってなに?

クーンセーンロード沿いのカラフルな色使いのペラナカン(プラナカン)の装飾がかわいい家並み

ショップハウスはシンガポール各地に点在しています。
例えば、裕福なペラナカン(プラナカン)が多く暮らしたカトン地区をはじめ、チャイナタウン、エメラルド・ヒルなどには特徴的なショップハウスが並ぶなど、近代的な高層ビルが並ぶシンガポールとは別の街並みを見ることができます。
現在では、おしゃれなレストランやカフェ、雑貨やお茶類などを売るショップ、そしてオフィスやホテルなどとしても利用されています。
ショップハウスは1階が店舗で2階以上が住居になっている建物のこと。
正面から見るとテラスハウス(長屋)のように通りに面して建物が横に並びます。各家の間口は狭いものの奥行は、間口の5倍以上とも言われています。
また、正面入り口と道路の間には、ファイブ・フット・ウェイ(=Five-foot way、5歩幅の歩道)と呼ばれる約1.5mの公共の通路があります。ちょうど2階の居住部分がせり出して屋根になっているため、この通路はアーケードのようになっています。これは19世紀初頭にシンガポールに貿易拠点を築いたスタンフォード・ラッフルズ卿(イギリスの植民地行政官)の指示により、こうした造りになったのだとか。
そういえば、ヨーロッパの建物にあるポルティコにも似ているように感じます。
ショップハウスは、時代によって建築様式が異なります。
シンガポール政府観光局の資料によると、初期の様式は、装飾はほとんど施されていません。その後、過渡期様式では簡素な美しさを求め、流線的なアールデコ時代、後期様式へと移っていくとのこと。とりわけ後期様式は、彩鮮やかなタイルを用いてマレーや中国、ヨーロッパの各種要素が建築に取り入れられた個性的なスタイルになっています。

カトン地区とペラナカン(プラナカン)

色鮮やかで繊細なビーズ刺繍もペラナカン(プラナカン)の美意識がなせるわざ

カトン地区はシンガポール南東部(最寄りのMRTユーノス駅)に位置し、その昔、裕福な人々が週末を過ごしたプランテーションエリア。
その後、裕福なペラナカン(プラナカン)が暮らす高級住宅地として栄えました。
ペラナカン(プラナカン)とは、一般的に、シンガポールを含むマレー半島にその昔、渡ってきた中国系の人々の子孫と半島に暮らしていたマレー系の人々の間に生まれた子孫を指します。
こうした中国系の人々は、欧米との貿易などで富を得るとともにオランダやイギリスといった西洋、中国の文化を融合させ、育んできた独自の文化的特徴を持っています。
その世界観が凝縮されているというビーズ刺繍、繊細な刺繍が施された伝統衣装のクバヤなどはその代表例。
ペラナカン(プラナカン)文化が色濃く残されたカトン地区には、パステルカラーの彩も鮮やかな、また窓枠やタイル模様、凝った装飾を施した保存状態の良いショップハウスが並びます。
カラフルな色使いで、蘭やバラの花、蝶、鳳凰などをモチーフにした繊細なビーズ刺繍のミュール、バッグ、食器類、小物入れなどはとても素敵です。
ショップを見て回るだけでも楽しくなります。
この他にも、ペラナカン(プラナカン)の素朴な菓子類はお皿に並んでいるだけでフォトジェニック。ココナッツをふんだんに使い、色付けにはパンダンリーフやブルーピーなどの自然植物を使用しています。

ペラナカン(プラナカン)博物館

ペラナカン(プラナカン)文化やその歴史、伝統については、ペラナカン(プラナカン)博物館で知ることができます。
そのルーツから、繊細な刺繍やカラフルな色使い、衣装、食や宗教までさまざまなテーマでペラナカン(プラナカン)の文化や伝統を伝えています。
より深く知りたい場合は、日本語ガイドツアー(火~金曜10時30分~)を利用してもいいかもしれません。
博物館はフォート・カニング公園の近く、MRTシティホール駅から徒歩10分程に位置しています。

Peranakan Museum
http://peranakanmuseum.org.sg/
オープン:毎日10~19時(金曜は21時まで)

いかがですか?近代的ビル群のはざまに並ぶシンガポール伝統のショップハウスを歩き、ペラナカン(プラナカン)の伝統とその美意識を見に来ませんか?
JTBでは、ペラナカン(プラナカン)博物館はもちろん、カトン地区を巡ってショップハウスや雑貨ショッピング、伝統のスイーツや名物料理を楽しむ現地発着ツアーを提供しています。
ご参考までにどうぞ。

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安田晴美

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