クアラルンプール~シンガポールの高速鉄道プロジェクト
2020年を目指して大きなプロジェクトが進行しています。クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道(=HSR、High Speed Rail)の開通です!
両国の首脳はすでに2020年に高速鉄道開通で正式合意に至っており、この4月にはシンガポール側の最終駅候補地が発表されました。いよいよプロジェクト実現へ向けて現実味が帯びてきました。
クアラルーンプール~シンガポール間の高速鉄道が開通すれば、2都市間は、なんと約1.5時間で移動可能に!クアラルンプールから、日帰りでシンガポール観光に出かけるなんてことも気軽にできてしまうのです。

マレーシアの首都、クアラルンプール

シンガポールのマーライオン
マレーシア・シンガポール高速鉄道
現段階の計画によると、高速鉄道はクアラルンプール~シンガポール間(約330km)を1時間30分ほどで結び、最高時速は300kmを目指しているそうです。総工費は100億米ドルとも。マレーシア側の終着駅は、スンガイベシ(Sungai Besi)の現空軍基地のあるバンダール・マレーシア(Bandar Malaysia)に決まったようです。
一方、シンガポール側の終着駅は、その候補にトゥアス・ウェスト、ジュロン・イースト、そして中心部の3カ所が上がっています。市中心部に終着駅ができることが望まれているとはいえ、莫大な費用と広大な土地が必要となるため、なかなか難しいというのが大方の見方のよう。ジュロン・イーストが最有力候補と目されています。クアラルンプール~シンガポール間の途中停車駅については、今のところ正式発表はありません。
現在、これら2都市はマレー鉄道やバス、航空機で結ばれているため、鉄道で約7~8時間、バスや乗用車なら約4~5時間、航空機であれば40~50分程度で行けます。ただし航空機の場合、クアラルンプール市街地から空港までの移動時間や搭乗手続きの時間などを考えると、3時間は見ておきたいところです。
それがもし2020年に高速鉄道が開通したら、当然、クアラルンプールからシンガポールに日帰り観光も可能となり、週末にシンガポールのユニバーサルスタジオに日帰りで遊びにいく、なんてこともとできるようになるのです。旅のスタイルや楽しみの選択肢が、大きく広がりそうです。

マレー鉄道でのんびり旅する楽しみも
もちろん、マレー半島を鉄道で時間をかけてのんびりと旅するのも、観光客にとっては大きな楽しみであり、根強い人気です。
車窓に熱帯雨林のジャングルをみて、湖面や川面に浮かぶ船を眺め、異国情緒ある町を通り過ぎます。地元の人々もマレー鉄道を利用しているので、ローカルな人々の生活の様子を垣間見たり、身振りを交えての交流を楽しんだり。マレー鉄道は、北部ではタイ国鉄南線と接続し、マレー半島を横断してシンガポールまで運行されており、タイの首都バンコクからシンガポールまで半島を横断する鉄道ルートになっています。
クアラルンプールからシンガポールへののんびりとした鉄道の旅もオススメですが、気軽にマレー鉄道の旅を楽しむには、イポーを訪れるのはいかがでしょう。イポーは英国植民地時代のコロニアル調のノスタルジックな町並みが残されています。白亜の歴史ある駅舎は大きな見どころのひとつ。マレー鉄道ETS(長距離高速列車)に乗れば、クアラルンプール~イポー間は約2時間30分でアクセスできます。
JTBではマレー鉄道に乗ってイポーに行くツアーを提供しています。

こちらはマレー鉄道の最新高速列車ETS
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オプショナルツアー(現地発着)MYR480〜クアラルンプールからマレー鉄道に乗って、マレーシア第3の都市イポーを訪ねます。