ベトナム旅行で英語は通じるの?知って賢くトラブル防止
海外からの観光客が増加して、国際化が急速に進むベトナム・ホーチミン。外資系のホテルも続々オープンして、「英語ができればコミュニケーションもラクラク」かと思いきや、意外と英語が通じなくて慌ててしまう、というシーンもよくあります。
ホーチミンを始めとする観光地で英語がどのくらい通じるのか、また、トラブルなどを未然に防ぐ方法を、JTB現地スタッフがご案内しましょう。
英語が通じるのは中級以上のホテル
国際都市ホーチミンとはいえ、実はどこでも英語が通じるわけではありません。でも中級クラス以上のホテルになれば、英語のできるスタッフが常駐していることが多く、中には日本語も話せる人も少なくありません。これらのクラスのホテルになるとスタッフやコンシェルジュによるサポートが充実していることが多いので、観光に関する相談やレストランの予約などにも対応してくれます。
言葉などに不安がある方は、まずはホテル選びを慎重にされてみてはどうでしょう。
ホテルではこのように比較的通じやすい英語ですが、街中のレストランとなると、必ずしも通じるとは限りません。いや、むしろ、日本のガイドブックに紹介されているようなレストラン以外は通じない、くらいに想定しておいた方がいいかもしれません。
どうしても行きたいレストランがある場合には、前述のようにホテルで予約してもらい、食べたいものがある場合には、名前をメモしておく(プリントアウトしておく)、呼び方を覚えておくなど、事前に準備をしておくといいでしょう。
タクシーや公共交通機関は通じない可能性も
一方、観光の足に欠かせないタクシーや公共交通機関は英語が通じないことが多いのが実情です。地名の読み方などを調べて伝えても、相手に伝わらなかったり似たような発音の別なところに連れて行かれたり、なかなか個人で乗りこなすのは容易ではありません。
また残念なことですが、英語を話せるタクシードライバーだからと安心して乗車したところ、遠回りをされたり不当な追加料金を請求されたり、とタクシーにまつわるトラブルが頻発しています。
さらに、そのようなトラブルに遭遇して警察に被害を届けた場合、残念ながら警察でも英語が通じないことが多いのです。
ですから万が一トラブルに巻き込まれた場合には、ホテルのコンシェルジュなどに対応を相談するなど、被害の状況を警察により正確に伝えるようにしましょう。
また、近年はガイドブック代わり、翻訳機代わりにスマートフォンやタブレットを持ち歩く旅行者が少なくありませんが、これらはスリやひったくりのターゲットとなりやすい高価なものです。街中ではスマートフォンなどをむやみに出さない方がいいかもしれません。日本人はアクセサリーやバッグなど高価な物を身に付けているというイメージがあるので、極力アクセサリーやブランドもののバッグを持ち歩くのは避けましょう。
人懐っこい気質のベトナムっ子
海外からの観光客が急増しているため、さまざまなトラブルも急増しているのですが、だからといって不安になる必要はありません。
ベトナム人、特にホーチミンの人々は元来とても人懐っこく、親切なのです。日本語を勉強している学生も多く、日本語を話したいと思って日本人観光客に気さくに話しかけてくる若い人も少なくないのです。不用意についていかないなど、日本で気を付けるようなことをきちんと意識して接すれば、より旅も楽しく充実したものになるはずです。
観光はツアーを利用するのもおすすめ
初めてベトナムを訪れる方、言葉などに不安のある方はもちろん、ベトナムは以前来ていて、今回は個人で回りたいという方も、市内観光や郊外への観光は信頼できる現地旅行会社のツアーを利用されることをおすすめします。
JTBでも知識や経験の豊富なガイドが同行するツアーを多数ご用意しています。
歩いて回れるショッピングなどは自由に散策していただき、車での移動が必要な観光は、現地発ツアーで賢く安全に回るなど、トラブルを未然に防いでより充実した旅行になるといいですね。