ホーチミンの雨季の魅力 現地スタッフおすすめの過ごし方


ホーチミン支店

5月頃から雨季が始まるホーチミン。雨季と聞くとなんとなく日本の梅雨のような長雨を想像してしまいがちですが、ホーチミンの雨季は少し異なり、1日に1~2回スコールが来る通り雨。1~2時間もすれば雨は上がります。でも雨が降ったらどうしよう...どうやって過ごそうか...そんな心配を感じられる方へ、JTB現地スタッフが、おすすめの過ごし方をご紹介します。

雨季に入ったホーチミン。気温は30℃前後、雨は午後~夕方にスコールが降ります。

昼下がりにざっと降る、ホーチミンの雨季



◆雨量は?気温は?

6月に入り、ホーチミンは本格的な雨季に入りました。これから9月の終わり頃までが、いわゆる「雨季」となります。

雨季とはいっても日本の梅雨とは違い、1日中シトシトと雨が降るということはほとんどありません。昼過ぎ~夕方にかけて、1~2時間ざっと雨が降る、いわゆるスコールが来るのです。この雨は「マンゴーシャワー」とも呼ばれています。

雨量が最も多いのは6~7月、そして9月頃です。10月になると少しずつ乾季に以降していくので、雨も少なくなっていきます。

この時期の最高気温は33℃くらい。とはいえ、ベトナムでもかなり南部のホーチミンは、年間を通じて30℃前後あるので季節による気温差はそれほど感じないかもしれません。最低気温も24℃前後です。

◆服装は?

突然のスコールに備えて、折りたたみの傘などを持っておけば、安心して街歩きできます。雨が降り始めたら、カフェやデパートに入ってしまえばそれほど濡れることもないと思うので、雨靴やレインコートなどはなくても大丈夫でしょう。

雨グッズも大切ですが、もっと大事なのが日焼け対策です!

この時期には日差しもいっそう強くなりますので、帽子や日焼け止めなどをぜひお持ち下さい。

また、外の気温とエアコンの効いた室内との気温差がとても大きいので、薄手のカーデガンやストールなど、羽織れるものがあると何かと活躍しますよ!

ホーチミン以外のベトナム各都市で言えることですが、ベトナムでは女性はあまり肌を露出させない傾向があります。タンクトップやショートパンツなどで歩く姿に抵抗がある人も少なくありませんので、服装を考える際に、参考になさってくださいね。

スコールのおすすめの過ごし方

◆市場で過ごす

スコールの前には、たいていの場合、もくもくと曇ってきて雨が来るのがわかります。雨雲が見えてきたら、たとえば最寄りの市場に入るのはどうでしょう。

市場と言えば街なかにあるベンタイン市場や、チャイナタウンのチョロン地区にあるビンタイ市場などが有名ですが、それ以外にも街中には、いろいろな市場が点在しています。出かける前に、スコールに備えて、もよりの市場を調べておくといいかもしれません。

◆博物館に入ってみる

晴れていれば、ショッピングや雑貨探しなどで時間があっというまに過ぎてしまいますが、雨雲が近付いたら、ふだんはちょっと入りにくい博物館に入ってみるのはどうでしょう?

ホーチミンには実は博物館がたくさんあるのです。

1960~70年代にアメリカと戦ったベトナム戦争に関する博物館「戦争証跡博物館 BaoTang Chung Tich Cchien Tranh」では、戦争当時のさまざまな資料が展示されているほか、戦争ジャーナリストが身体を張って撮影してきた写真なども多く掲載されています。日本人ジャーナリスト・沢田教一氏の作品も展示されています。

公式サイト:
https://warremnantsmuseum.com/%23_=_

街の中心にあるベンタイン広場

戦争証跡博物館では、ジャーナリストらによる写真も見応えがあります。

一方「歴史博物館 Bao Tang Lich Su」では、旧石器時代から共産党誕生までの、ベトナムの文化と歴史の変遷をたどることができます。クメール彫刻などの文化遺産が並び、中には17世紀に日本から渡った陶磁器も展示されています。中庭では毎日、水上人形劇が上演されていますし、動植物園も隣接しています。

歴史博物館(ベトナム語)
https://baotanglichsuvn.com/trang-chu.html

そのほか、壮麗な洋館にベトナムと周辺国の古代~現代に至る美術品を展示した「美術博物館 Bao Tang My Thuat」や、フランス占領時代の建物を利用した「ホーチミン市博物館 Bao Tang Thanh Pho Ho Chi Minh」などもなかなか見応えがあります。

ホーチミン市博物館(英語)
https://www.hcmc-museum.edu.vn/en-us/home-page.aspx

博物館ではありませんが「中央郵便局 Buu Dien Thanh Pho」もおすすめです。サイゴン大教会の隣りに建てられています。こちらも19世紀末のフランス占領時代に建てられた建物で、中に入ると美しい天井アーチに思わず目を奪われます。1階の中央はお土産物売り場にもなっていますので、それらをのぞいているうちに、雨も上がってしまうかも!?

中央郵便局(英語)
https://hcmpt.com.vn

中のアーチ天井は必見の中央郵便局

◆カフェも楽しい

ホーチミンは、フランス占領時代からの歴史を持つカフェ天国。実は世界的なコーヒー生産国でもあり、飲み物もスイーツも、本当にさまざまなものが美味しいのです。雨が降ってきたらそばのカフェに入って、ローカルたちが大好きな「カフェ・スア(練乳コーヒー)」や濃厚カスタードプリン「バイン・フラン」などを楽しんでみては。

スコールになったらカフェで「カフェ・スア」を

雨にも負けない雨季の魅力



雨の少ない乾季に比べると、観光客が少し減る雨季ではありますが、このシーズンならではの魅力もあります。

それは...フルーツです!

雨季に入って、マンゴスチン(ベトナム語でマンクット)、リューガン(ニャン)、ランブータン(チョムチョム)などが次々と旬を迎え、そしてあのドリアン(サウリーン)も収穫が始まります。また6月下旬頃までは、すでに収穫時期に入っているマンゴー(ソアイ)やジャックフルーツ(ミット)なども楽しめます。雨季の始まりはフルーツパラダイスの始まりでもあるのです。

旬のトロピカルフルーツは、日本ではなかなか体験できない美味しさ。もし食べる機会があったら、南国ならではの果物を、ぜひ味わってみてくださいね。

雨季にはもうひとつ魅力があります。

それは、航空料金や日本からのパッケージ料金などが、ちょっとお買い得になっていること。もちろん夏休み時期など例外もありますが、それでも7月上旬までは、年間を通じてボトム価格の時期なのです。「雨なんて気にしない」「スコール見てみたい!」という雨好きツーリストには、いっそうオススメの季節でもあります。

最後に、おまけ。

スコールに洗われた後の街の美しさも、また格別ですよ!

雨はちょっと...という方には、ホーチミン発のオプショナルツアーもあります。JTBでも主な見所を回るツアーをいろいろとご用意しています!

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