台湾随一の景勝地!自然溢れる太魯閣峡谷の必見スポット
島東部の中心都市・花蓮の近郊にある太魯閣(タロコ)国立公園内の太魯閣峡谷は台湾随一の景勝地として知られています。大理石の絶壁、エメラルドグリーンに輝く渓流など素晴らしい自然を楽しむことができます。かつては人を寄せ付けない秘境だったこの場所も、今はマイナスイオンたっぷりの人気スポットとなりました。自然の雄大さに癒されること間違いなし!台湾の絶景、太魯閣峡谷の魅力をJTB現地スタッフがご案内します。
血のにじむ努力で開通した道路のおかげで人気に火が付いた秘境
台湾を代表する景勝地・太魯閣国立公園内にある太魯閣峡谷は、台湾ローカルの人々にも外国からの旅行者にも人気の観光スポットです。むき出しになった大理石の岩肌を、立霧渓の水流が何万年もの歳月をかけて削ってできた峡谷で、長さ20kmにも渡り続く断崖絶壁は、谷の深さが最大600mにもなります。
ここが多くの人の目に触れるようになったのは、東西横貫道路ができてから。
台湾中央を横断して花蓮~台中を結ぶ東西横貫道路は、手作業で掘って開いた道として知られています。1956年に始まった工事は連日数千人もの建設労働者が動員され、4年の歳月をかけて完成しました。建設の途中には台風や地震、豪雨などの自然の猛威にさらされ、まさに命がけの建設だったそうです。この道路が開通したおかげで、太魯閣峡谷を中心とした太魯閣国立公園へ、花蓮の街からアクセスしやすくなり、多くの旅行者が容易に訪れられるようになり人気となりました。
車に乗って観光するのが一般的ですが、かつて使われていた細い古道が遊歩道として整備されているので、断崖絶壁のそばを歩くこともできます!歩きながら自然が生み出す美味しい空気をたっぷり吸えば、日頃の慌ただしさを忘れてリラックスした気持ちになること間違いなし。また、足元遥か下に流れる渓流をのぞくと、ぞくぞくっとするスリルを味わうこともできますよ。
太魯閣峡谷で最も人気のスポットは絶壁の遊歩道
太魯閣国立公園の中には見どころがたくさんありますが、旅行者に特に人気のポイントである長春祠、燕子口、緑水、大断崖をご紹介します。
<長春祠(チョウシュンシ)>
断崖に沿って通る東西横貫道路建設は難航を極め、多くの関係者が殉職しました。その霊を祀っているのが太魯閣国立公園入り口の近く、絶壁を背に建てられた中国風の建物、長春祠です。この辺りは崩落しやすい地層のため、落石によってこれまでにも二度も全壊しており、現在のものは1997年に再建されたものです。
<燕子口(エンシコウ)>
峡谷が最も狭まったところがこの燕子口です。対岸の岩肌には水の浸食による無数の穴が開いていて、イワツバメが毎年この峡谷に飛来するためこの穴で巣作りをすると言い伝えがあります。東西横貫道路の旧車道を歩くことができるので、目の前に迫る絶壁の脇を進むと、峡谷の迫力を肌で感じられますよ。
<緑水(リョクスイ)>
緑水は太魯閣峡谷の一角、東西横貫公路のゲートから約18㎞に位置しているハイキングコース。3段階の河岸段丘からなっています。断崖に続く細い道は、古道の一部で現在は遊歩道として観光客が入れるよう整備されています。途中小さな橋や洞窟、様々な植物などに癒され、楽しみながら散策できます。遊歩道からは素晴らしい峡谷美を眺められますよ!
<大断崖>
峡谷の両側にそびえ立つ高さ200mもの一枚岩。この岩、横幅はなんと1.2kmにも及び、ここは道路建設で最大の難所でもありました。この岩のそばで上を向いて空を仰ぐと、眼前に迫る圧倒的な迫力で空が小さく感じられますよ。

手作業で掘り進んだという東西横貫道路が通ったことで一躍人気に。
太魯閣峡谷へ行くなら列車が便利
台北から太魯閣峡谷へ行くなら、おすすめの移動手段は特急列車。
台北~花蓮間の飛行機もありますが、天候の影響を受けやすい航路のため、訪れる際にはより運行の安定している列車での旅の方が旅行プランも立てやすくておすすめです。
台北~花蓮間の移動時間は片道約2時間半。ちょっと長いのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、台湾鉄道の座席は、日本の新幹線に慣れている旅行者にも快適だと好評なんですよ。また、列車の車窓からの風景は、山並みから海岸線まで多彩で、景色を眺めているだけでもリラックスできて飽きることがありません。車内販売も日本のものとは少し雰囲気が違って楽めると思います。
台北~花蓮の列車はとても人気が高く、満席になることもありますので、早めのご予約を。台北から太魯閣峡谷へのオプショナルツアーも多く販売されているので、確実に行くにはツアーの利用もおすすめですよ。
台北の喧噪とは全く違う太魯閣峡谷の自然美を散策して自然のパワーに癒されながら存分にリフレッシュしてくださいね!