台北近郊の風変わりなお寺、金剛宮へいってみよう
台北からMRTで淡水駅下車、そこからバスで40分のところにちょっと風変わりなお寺・金剛宮があります。
どんなふうに変わっているかと言いますと、台湾で信仰されているさまざまな宗教の神様が一堂に会してずらりと並べられている、ということ、そして神様だけでなく、台湾で言い伝えられている昔話や逸話も銅像になっていて、それが何ともいえない空気を醸し出しているのです。お寺への行き方など、JTBの現地スタッフがご紹介します。

いろいろな神様が一堂に
金剛宮は、1986年にできた、比較的新しいお寺です。台湾で信仰されている仏教のほか、儒教や道教、バラモン教などさまざまな宗教の神様が集められています。
敷地内はA区~F区のエリアに分かれていて、それぞれにたくさんの神様が鎮座しています。メインの神様は「四面仏」という4つの顔を持った仏様です。
仏像や神像だけでなく、地獄の様子なども描かれています。生きている間に不信心でばち当たりな生活をしていると、あの世に行けず、地獄でつらい仕打ちが待ってますよ…そういう教えかもしれません。
日本の仏像とはちょっと違う、派手で少し奇抜な像がずらりと並び、なんとも豪華絢爛な、ちょっと不思議な神様を、さまざまに拝むことができます。

奇抜な神様。こちらは頭に怖い顔をしたウサギが。

こちらの神様は目から手が飛び出ています!
また台湾で言い伝えられている昔話がいくつも銅像になっています。これらの像は、親孝行な息子や娘のエピソードが元になっているそうですが、それらもまた、ちょっと不思議な雰囲気を醸し出しています。
台湾ローカルの人々も多く参拝していて、人気の神様の前には、たくさんのお供え物が並んでいます。開園時間は7:30~18:00となっています(2014年10月現在)。
台北から金剛宮への行き方
そんなちょっと変わったお寺ですが、実はパワースポットとして、日本人観光客の隠れた人気スポットになっています。
行き方をご紹介しましょう。
台北からMRTで「淡水」駅で下車しましょう。淡水客運で、「金山」行きのバスに乗り、「新十八王公駅」下車します。乗車時間は約40分です。バス停に金剛宮の案内がありますので、それに従って行けば徒歩5分程度で到着です。
また基隆からもバスで訪問できます。基隆客運で基隆から「淡水」行きのバスに乗車しましょう。その途中に「新十八王公駅」がありますので、そこで下車すれば到着です。
日本では見られないちょっと不思議なお寺、台湾を訪れたら一度足をのばしてみては?いろいろな神様の教えを感じたり、少々おどろおどろしい地獄絵図にびっくりしたり、台湾ならではの体験ができますよ。
また淡水駅から金剛宮最寄の新十八王公駅の道中にはおしゃれなカフェや海水浴場もありますので、途中下車して散策してみるのも楽しいのではないでしょうか。

新十八王公駅のバス停の前は海。撮影スポットがあります。

帰り道にバスを途中下車して散策を。ベトナム料理のランチを楽しめる場所もあります。

淡水で日の入りを見るのもいいですね。