海だけじゃない!マニラから2時間半で美しい大自然「パグサンハン」
7000を超える島々からなるフィリピンは、バカンスで訪れるならもちろん海!という人も多いかもしれません。けれど実は、いくつもの火山と豊かなジャングルが国土を覆う、大自然パラダイスでもあります。
最近特に注目されているのが「パグサンハン」。マニラ近郊にある川下りスポットで、手軽に楽しめる絶好の日帰りスポットとなっています。パグサンハンの魅力をご紹介します!
マニラの川下りはジャングルを縫って
パグサンハンはマニラから車でおよそ2時間半、約105km南東に位置するのどかな町で、マニラ中心部からは日帰りで訪れることができます。ここは映画のロケ地に使われることも多く、フランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」も、この町で撮影されました。
パグサンハンの街を流れているのがパグサンハン川。この川を上流まで遡り、そして帰りには急流に乗って帰ってきます。
パグサンハン川は町の近くでは川幅が広く、ゆったりと流れていますが、上流に向かうにつれ両岸のがけとジャングルが徐々に迫ってきて、川幅もせまくなってきます。所々でがけから滝が勢いよく流れ落ちてきます。そんな川が、今回の舞台なのです。
ボートマンが流れを遡ります
川下りはパグサンハンの町から始まります。ボートマン2人が前後でカジをとる小型のボートに乗って、川をさかのぼっていきます。川幅が広いうちは、別のモーターボートに引っ張ってもらうのですいすい上流へと進めるのですが、やがて川幅が狭く流れが急になってくると、そこからは2人のボートマンが足で岩を蹴りつつオールを使いながら、人力で進むことになります。時にはボートマンが川の中に飛び込み、舟を持ち上げたり引っ張ったりすることもあります。かなりの重労働です!
そうして、途中休憩などもはさみながら、およそ1時間半でゴールのパグサンハン滝に到着します。
いかだで滝下まで行くことも!
パグサンハン滝は高さ20mほど。と聞くと、日本の有名な滝に比べて「それほどでもないかな?」と思うかもしれませんが、熱帯のジャングルの中、豊富な水量が一気に落ちていくのを水面から間近で見てみると、迫力満点です!
しかも希望者は、ボートからいかだに乗り換えて、滝の真裏まで行けます。滝つぼで泳いでみることもできます。
滝を間近で眺めながらの川遊び、日本ではなかなか体験できない楽しみ方です。
滝の周辺にはレストランや売店も出ていて、昼食を食べて休憩することができます。
帰りは急流をあっという間に川下り
滝遊びを楽しんだら、帰りは急流の川下り。流れに乗りつつ岩にぶつかったりしないように進んでいくボートマンのオールさばきはお見事です。そして切り立った崖と、うっそうとしたジャングルの中を一気に下っていくのは爽快な体験です。
行きは1時間半かかった行程も、帰りはわずか30分ほどで到着です。海のリゾートとは一味も二味も違う、フィリピンの新たな魅力に出合える急流下りです。
パグサンハンへの行き方
マニラからはさまざまなバス会社が運行している、ラグーナ州のサンタクルス方面行バスでサンタクルス下車、その後ジープニーに乗り換えて、パグサンハンに行きます。3~4時間程度。
川下りで気を付けたいこと
川下り、しかも希望者は滝の下まで行きますので、かなり濡れます。水着や着替えを持っていくことをおすすめします。また、携帯電話やカメラも、防水用具などを忘れずに。
また、パグサンハンの町では川下りの客引きが大勢います。川下りは近年外国人旅行者にも人気が出ていて、中には彼らに法外な料金をふっかけてくる業者も、少なからずいます。
できれば信頼できる旅行会社やホテルなどで川下りツアーを予約する方がいいでしょう。
JTBでも専用車と日本語ガイドをご用意しています。お泊りのホテルへの送迎付ですので、パグサンハンへの移動も安心です。
マニラに来たら、ぜひパグサンハンまで足を延ばしてみてくださいね!