フィリピン古来より伝わる伝統のマッサージ「ヒロット」
古来より伝わる伝統の「ヒロットマッサージ」の歴史
ヒロットマッサージの始まりはおよそ5世紀ごろと言われ、古くからフィリピンにいる旧マレー人に伝わる精霊信仰と、その後フィリピンに渡ってきた新マレー人の両方が組み合わされてできたものとされています。もともとは現地で「ピレイ(神経や血管が塞がった状態)」や「ラミグ(筋肉や関節が冷えた状態)」を治癒したり、妊婦さんへのトリートメントとされていました。今の「ヒロット」の形となったのは、イスラム・インド・中国の文化が流入した後、キリスト教を含む西洋文化が流入した15世紀ごろとされています。多文化なフィリピンで生まれた「ヒロット」は年月とともに変化し、東洋と西洋の様々な要素を組み合わせ、あらゆる面からのアプローチで体質改善・未病対策・リラクゼーション効果もあるマッサージとなりました。また、ヒロットは神からの贈り物とされている神秘的なトリートメントであり、その技術を受け継いだ家計の特別な人のみが技術を代々にわたり伝授し、今ではたくさんの人に知られ、愛されるマッサージとなりました。
「ヒロットマサージ」の手法と効果
「ヒロット」はリラクゼーションマッサージに多くみられる静脈やリンパの流れをサポートする手技と、足や手を刺激することによる内臓機能回復により、デトックスやむくみの改善を目指します。これにより、現代人の生活習慣やストレスによる動脈のつまりを改善し、新陳代謝を高める効果があります。手のひらや親指だけでなく、10本すべての指を駆使して素早い動きとゆっくり深くアプローチする動きでメリハリを出し活性化と鎮静化を行い、体全体のつまりやコリがほぐし流していく満足感のあるマッサージです。数多くあるオイルトリートメントの中でも、指の動きが早く力強いのも特徴であり、皮膚・皮下結合組織・筋肉の3層に働きかけます。また「ヒロット」はスピリチュアルな要素も含んでおり、エナジーゾーンと呼ばれるエネルギーの通り道を刺激し、疲れた神経やストレスのたまった心をスッキリさせる効果も期待できるそうです。手法は地域やサロンによって多種多様ですが、施術前にハーブティーを場合や薬草の湿布・殺菌作用ががあると言われるバナナの葉を使って、体のバランスや悪い部位を診断したりなどユニークなものもあります。「ヒロットマッサージ」は独特の手法で体の血流を整え、筋肉痛の緊張やコリを緩和し体の冷えを解消、リラックス効果やストレス解消にも効果があります。
「ヒロットマッサージ」で使用されるのは美容効果の高い「ココナッツオイル」
ヒロットでは主に美容効果の高いバージンココナッツオイル・アロマブレンドオイルを使用しマッサージをします。ココナッツオイルは浸透性が良く、肌になじみ、保温効果のほか肌の老化を防ぐ抗酸化作用もあり、抗菌力の優れたオイルです。スパによってはフィリピンの国花「サンパギータ」から抽出したサンパギータオイルを配合し使用する場合もあります。サンパギータは南国らしい高貴な甘い香りで、リラックス効果・血液の浄化作用・自律神経の調整作用があります。他にもバナナの葉やフルーツ、ハーブを使った無添加のオイルやスクラブ・クリームが多くのサロンで取り入れられています。
セブで「ヒロットマッサージ」を受けられオススメの街スパ
フィリピンで伝統のマッサージ「ヒロット」を受けられるスパは、ホテル内スパはもちろん街中にもたくさんあります。そんなたくさんある街スパの中でもオススメの3店をご紹介します。
1.「ココヒロット」
セブで唯一のヒロットマッサージ専門店になっており、上質なココナッツオイルを使用し、マッサージを受けることができます。
2.「休スパ」
落ち着いた隠れ家風のスパでヒロットマッサージをお楽しみいただけます。マッサージにハーブを使用するなどヒロットマッサージならではの手法を感じることができます。
3.MDS
ヒロットマッサージはもちろん、隣にはニューハーフショーとレストランが併設されているスパです。マッサージに行った際にフィリピンならではのエンターテイメントショーと食事もお楽しみいただく事ができます。