ネクスト世界遺産候補 ～バガン仏教遺跡＆天空の寺院に行こう～

　カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡として数えられるバガン遺跡。ここは活気にあふれる街やナイトライフアクティビティには欠けますが、現段階でまだ遺跡群を囲うゲートがないので、昼夜問わず自分の好きな時間で遺跡を眺められるのが、他の２つの遺跡との大きな違いの１つでもあります。

 　また、アンコールワットやボロブドゥールは朝日の名所として知られていますが、バガンと言えば、2,500ものパゴダがそびえ立つ雄大な大地との間に沈む夕日がよくメディアに取り上げられています。既に夕日の名所として不動の地を築いていますが、ベストシーズンは乾期の１2月から4月です。ヤンゴンと比べて雨季でも雨は少ないのですが、やはりきれいな夕日を拝みたいので、乾期に訪れることをおススメします。

　世界遺産登録こそ未だですが、既に世界中からこの雄大な原風景を求めて多くの方が訪れています。その為、ミャンマー文化部は2016年3月から全てのパゴタに登るのを禁止令を一時的に発表したぐらいです。ただ、執行して10日後の2016月3月10日に撤回され、従来通りに登れるようになりましたが、またいつ同様の禁止令が出るとも限らないので、登るのなら今のうちですね。

　バガンには実はもう１か所是非訪れてほしい観光地がありますので、ここで皆さまにご紹介致します。

　バガンから車で片道2時間の場所に標高1518Mのポッパ山があり、この山の麓付近にタウン・カラット(※標高737M)と呼ばれる出っ張った岩山があります。岩山の頂上にミャンマーらしい煌びやかなお寺が立っています。そのお寺までには777段の整備された階段があり、片道約30分で頂上に到達することが出来ます。たかが30分ですが、登る際に気をつけて頂きたい点があります。ポッパ山周辺には野生の猿が多く生息し、人見知りしない猿達が戯れてきますので、タウン・カラットの頂上を目指す際は彼らに気を付けつつ登りましょう。

　また、所々階段で見かける、猿達の落し物(糞)にも気を配る必要があります。ご存知の方も多いと思いますが、ミャンマーの仏教遺跡に入る際は素足で踏み入れなければならないルールがありますので、ここでもやはり裸足です。777段の階段ももちろん素足で挑んで頂かなければなりません。 なので、登頂する際は十分にご注意ください。あれを素足で踏んでしまった日には、煌びやかなミャンマーの思い出も半減しますので、、、、、、登るか登らないかは自分の体力＆猿への抵抗との相談となりますが、さすが、神のご加護がある山の猿なだけに、どれも孫悟空の生まれ変わり並みの賢い顔つきです。道中重なる試練を耐えつつ辿り付くてっぺんのお寺の景色はきっと、記憶に深く刻み込まれ、満足感に浸れるに違いありません。

　頂上の煌びやかなお寺には非常に興味があるけれど、体力的に猿と張り合える自信がないという方には遠くからタウン・カラットをご覧頂ける穴場をご紹介します。ポッパ山のリゾートホテルのポッパ マウンテン リゾート （Popa Mountain Resort）のレストラン奥の展望台から天空の寺院のタウン・カラットを美しく眺めることができます。レストランでコーヒーを飲みながらこの絶景を眺めていたら、きっと旅の疲れもあっという間に消え去るでしょう。

　ネクスト世界遺産候補のバガン遺跡は如何でしたでしょうか？更にここでミニアドバイスですが、復路で夕方の時間でバガン空港から旅立つ際は飛行機の進行方向の右側（CD席）窓をご覧ください。タイミングが良ければ、空からミャンマーの雄大な山河に沈む真っ赤な夕日を拝めれるかもしれません。