オーストラリアのサマータイムが4月に終了!日本との時差は?
サマータイム期間終了後の時差についてご案内します
オーストラリアでは、季節によって日本との時差が異なることがあり、旅行を計画中のお客様から、たびたびJTB現地スタッフに質問が寄せられます。その理由は多くの州が導入しているサマータイム期間。現在実施中のサマータイム期間が終わると日本との時差がどうなるか、また次回のサマータイム期間についてもご案内します。

De Bortoli Yarra Valley Estate, Victoria(Adrian Brown, Visit Victoria)
サマータイム期間とは?
オーストラリアと日本の時差は、季節によって異なる場合があります。これは、オーストラリアの多くの州が毎年10~4月にサマータイム期間を導入しているためです。このサマータイム期間は「デイライト・セービング(daylight saving)」と呼ばれることもあります。その目的は、夏の太陽の出ている時間を、最大限に活用すること。夏場は、夕方の明るい時間が1時間延び、また、朝も日の出が早くなるため、明るくなると同時に活動できるようになるという訳です。
サマータイムが始まるのは、毎年10月第1日曜日から。期間中は、時計の針を1時間進めます。この時刻は「DST(daylight saving time)」などと表記されます。そして翌年4月の第1日曜日にサマータイム終了となります。
4月2日午前3時に時計を1時間戻します
昨年の10月に始まったサマータイム期間は、2023年4月2日の午前3時で終了となります。
正確には、4月2日午前3時になったら、時計を午前2時に戻すことになります。
(パソコンやスマートフォンの時計の場合、タイムゾーンの設定が現地に合わせてあれば自動で変わります)
オーストラリアでサマータイム期間を導入している地域は次のとおりです。
・ニューサウスウェールズ州(シドニー)
・オーストラリア首都特別地域(キャンベラ)
・タスマニア州(ホバート、ロンセストン)
・ビクトリア州(メルボルン)
・南オーストラリア州(アデレード)
・ロードハウ島(※0.5時間のみ)
一方、サマータイム期間を導入していない州もあります。サマータイムが終わっても、以下の州と日本の時差は変わりませんのでご注意ください。
・ノーザンテリトリー(ダーウィン)
・西オーストラリア州(パース)
・クイーンズランド州(ケアンズ)

Taronga Zoo, Sydney(Tourism Australia)
サマータイム期間後の日本との時差は?
サマータイム期間後(4月2日深夜から)、オーストラリア主要都市と日本の時差は次のようになります。
1.オーストラリア東部標準時:UTC(協定世界時)+10:00【日本との時差 +1時間】
クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、オーストラリア首都特別地域、ビクトリア州、タスマニア州
主要都市:ケアンズ、ゴールドコースト、シドニー、キャンベラ、メルボルン、ホバート、ロンセストン
2.オーストラリア中央部標準時:UTC+9:30【日本との時差 +0.5時間】
南オーストラリア州、ノーザンテリトリー
主要都市:アデレード、ダーウィン
3.オーストラリア西部標準時:UTC+8:00【日本との時差 -1時間】
西オーストラリア州
主要都市:パース
次のサマータイム期間はいつ?
2023年度のサマータイム期間は、10月1日の午前2時に始まります。
サマータイム期間を導入している州では、2023年10月1日午前2時になったら、時計を午前3時に進めることとなります。2023年度のサマータイム期間は、2024年4月7日までです。
サマータイムを導入していない州があることから、サマータイム期間中、オーストラリアではタイムゾーンが次の5つになります。
1. クイーンズランド州:UTC+10:00【日本との時差 +1時間】
2. ニューサウスウェールズ州・ビクトリア州、オーストラリア首都特別地域、タスマニア州:UTC+11:00【日本との時差 +2時間】
3. 南オーストラリア州:UTC+10:30【日本との時差 +1.5時間】
4. 西オーストラリア州:UTC+8:00【日本との時差 -1時間】
5. ノーザンテリトリー:UTC+9:30【日本との時差 +0.5時間】
夏になると日本との時差にばらつきが出るだけでなく、オーストラリア国内でも州ごとに時間の違いが増えることで、州をまたいだ国内移動(特に飛行機を使うとき)に一層注意が必要となります。そのような欠点もあるサマータイムですが、日照時間が長くなり夕方や夜まで夏を存分に楽しむことができるのが最大の魅力です。

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