1泊2日で広島・宮島を満喫!車なしで観光できるおすすめモデルコース
1日目は宮島で世界遺産・厳島神社を中心にめぐり、宮島表参道商店街で食べ歩きをしながら地元グルメを堪能しましょう。2日目は広島市内で王道グルメを楽しみながら市内の散策するコースです。厳島神社や原爆ドームといった広島の誇る世界遺産とお好み焼きや揚げもみじ饅頭などのグルメを堪能しましょう!
1日目 ~宮島で世界遺産・厳島神社の絶景に酔いしれる~
1日目は宮島で世界遺産・厳島神社の絶景に酔いしれ、宮島表参道商店街での食べ歩きで地元グルメを堪能しよう。
10:00|「嚴島神社」に朝イチで参拝 旅の安全も祈願
広島県の宮島に位置する厳島神社は、日本三景の一つとして知られ、平安時代後期に平清盛の命で現在の形に整備されました。広島駅から宮島へ渡るフェリーがある宮島口駅までは約30分、そこからフェリーで10分ほどなので乗り換えを含めても1時間ほどで着くことができます。
嚴島神社の見どころは何と言っても海に浮かぶ美しい社殿。条件によって異なりますが、朝は満潮と重なりやすくおすすめです。反対に干潮時には大鳥居まで歩いていくことができます。
▼JR宮島口駅から厳島神社までのルート
厳島神社の基本情報
住所:広島県廿日市市宮島町1-1
営業時間:6時30分~18時(季節により変更あり)
定休日:無休
料金:拝観大人300円(宝物館との共通券500円)
アクセス:(公共交通)JR宮島口駅から徒歩すぐの宮島口桟橋→JR宮島航路、宮島松大観光船で約10分、宮島桟橋下船、徒歩15分(車)山陽道廿日市ICから国道2号経由4km10分(宮島口まで)、駐車場なし
12:00|「弥山」から望む瀬戸内海の絶景
2時間から3時間ほどかけて登る三つの登山コースも人気
宮島の中央部に位置し、弘法大師・空海が開山したと伝わる標高535mの弥山。人の手が入っていない原始的植物が自然のまま残っている特異な植生を形成しており、嚴島神社を含むその一部が世界遺産として認定されています。
山の上にある獅子岩展望台からは瀬戸内海を一望することができる雄大な景色が広がっています。展望台まではロープウェイで20分ほどなのでぜひ立ち寄って欲しいスポットです。
▼厳島神社から弥山までのルート
弥山の基本情報
住所:広島県廿日市市宮島町
営業時間:なし
定休日:無休
料金:なし(ロープウェイは別途料金が必要です)
アクセス:(公共交通)宮島→徒歩25分(宮島ロープウエー紅葉谷駅へ)※紅葉谷公園入口から紅葉谷駅までの無料送迎バスあり(多客時は運休の場合あり)(車)山陽道廿日市ICから国道2号経由6km15分(宮島口桟橋まで)。または山陽道大野ICから国道2号で15分で宮島口桟橋、駐車場なし
14:00|「宮島表参道商店街」で二大名物グルメや定番のお土産をチェック!
宮島桟橋から嚴島神社へと続く約350mの商店街は多くの観光客で賑わう宮島のメインストリート。この通りには食事処や土産物屋が多く立ち並び、開閉式の屋根がついているため雨の日でも安心して買い物や食べ歩きができますよ。
有名な宮島のカキを使ったグルメや店によって味が異なる郷土料理のあなごめしなど瀬戸内海の幸も味わえます。お土産として人気なもみじ饅頭やおしゃれなカフェもあるので若い人にも人気です。
▼弥山から宮島表参道商店街までのルート
宮島表参道商店街の基本情報
住所:広島県廿日市市宮島町535
営業時間:10時頃~17時頃(店舗により異なります)
定休日:店舗により異なります
アクセス:(公共交通)JR宮島口駅から徒歩5分の宮島口桟橋→JR宮島航路、宮島松大観光船のフェリーで10分、下船後、徒歩5分(車)山陽道廿日市ICから国道2号経由15分。または山陽道大野ICから15分、駐車場なし
16:00|「厳島神社五重塔」高台に立つ宮島のランドマーク
高台にある「厳島神社五重塔」は宮島内各所から見える
厳島神社のある宮島の高台に位置し、日本に残る22の五重塔のうちの1つに数えられる「厳島神社五重塔」。高さ27.6mのこの五重塔は、1407年(応永14年)に創建され、国の重要文化財に指定されています。朱色に染められた姿は嚴島神社に並ぶ宮島を代表する風景です。
中を見学することはできませんが、宮島の様々な場所から見ることができるので、自分だけのフォトスポットを探すのも面白いかもしれません。春の桜や秋の紅葉の時期は特にきれいな風景が楽しめますよ。
▼宮島表参道商店街から厳島神社五重塔までのルート
18:00|広島駅周辺のホテルで宿泊
広島で宿泊するのであれば、2つのパターンから選ぶことができます。1つは宮島にあるホテルに泊まるパターン、そして広島市内のホテルに泊まるパターンです。宮島に泊まる場合は、厳島神社のライトアップを楽しめたり、宮島での日の出や朝の落ち着いた雰囲気を堪能したりすることもできます。
広島市内に泊まると、2日目の朝から広島市内を観光することができ、市内滞在時間を多く確保したい方にはおすすめです。
2日目 ~広島市内で歴史を学び、グルメを堪能する~
2日目は広島市内の平和記念公園に赴き戦争の歴史を学び、商店街でご当地グルメやショッピングを楽しむコースです。広島県民のソウルフード「お好み焼」も堪能しましょう。
9:00|「平和記念公園」で平和への祈りにふれる
三角州に位置する緑豊かな公園には多くの人が訪れます
原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈念して開設された都市公園。公園内には、原子爆弾の悲惨さを今に伝える原爆ドームや被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真、資料が展示される広島平和記念資料館があり、平和の大切さや尊さを今に伝えています。
平和の願いを込めて設置された数々のモニュメントや慰霊碑などもあり、献花することも可能です。過去の悲劇を風化させず、未来の世代へ訴え続ける場として重要な意味を持つ「平和記念公園」は、広島を訪れた際にはぜひ訪れて欲しい場所です。
▼広島駅から平和記念公園までのルート
平和記念公園の基本情報
住所:広島県広島市中区中島町1・大手町1-10
営業時間:なし(敷地内の平和記念資料館は営業時間があります)
定休日:無休
料金:入園自由
アクセス:(公共交通)JR広島駅から徒歩すぐの広島駅前電停→広電榎並・宮島口行きで15分、原爆ドーム前電停下車、徒歩3分(車)山陽道広島ICから国道54号経由8km30分、駐車場なし
13:30|「広島本通商店街」でランチ&ショッピング!
飲食店や衣類、雑貨など多種多様な商店が立ち並ぶ賑やかな商店街
中国・四国地方屈指の規模を誇るショッピングストリート「広島本通商店街」。通称「本通り」という呼称で広く親しまれています。東西に伸びる約577mのショッピングストリートは地元の方だけでなく多くの観光客で賑わいますよ。
おしゃれなカフェやご当地グルメの汁なし担々麺のお店、広島生まれの人気パン屋「アンデルセン」など広島でしか買えないお土産なども揃っているショッピングにおすすめのスポットです!
▼平和記念公園から広島本通商店街までのルート
17:30|「お好み焼」県民が愛するソウルフードが旅の〆
店ごとにソースや麺の硬さ、キャベツの量などこだわりがある
広島の魅力がギュッと詰まった旅の締めは、県民が愛するソウルフードの「お好み焼」で。戦後すぐに広島市内で誕生し、現在も多くの老舗・新鋭がしのぎを削っています。
広島のお好み焼は、生地と具材を混ぜず、薄く焼き上げた生地やたっぷりのキャベツと中華そばを“重ね焼き”するスタイル。ソースもカープソースと呼ばれる独自のソースを使用しており、地味との味を感じることができます。ボリューム満点なので家族や友達とシェアしていろんな味を楽しむのもおすすめです!
3日以上の旅行なら行ってみたい!広島のおすすめエリア紹介
宮島・広島市内だけでなく、観光におすすめのエリアはまだまだあります!今回は自然豊かな「尾道」と海軍の歴史を感じることができる「呉」をご紹介。
ドライブで自然とグルメが楽しめる「尾道」
尾道は自然豊かな地域で、しまなみ海道をサイクリングやドライブで楽しんだり、尾道ラーメンをはじめとした豊富なグルメを堪能することができます。
おすすめのスポットとしては、しまなみ海道はもちろん、ロープウェイで登れる千光寺公園もおすすめで展望台から瀬戸内海の絶景が楽しめますよ!また、未来心の丘という広さ約5,000平方メートルの白い大理石の庭園があり、白大理石と青空のコントラストが美しく、写真撮影に最適なスポットとして人気です。車やフェリー、サイクリングといった様々な方法でアクセスできるので道中も楽しみながら観光できますよ。
グルメでは、醤油ベースのスープに豚の背脂が浮かぶ、平打ち麺が特徴の尾道ラーメン。広島風お好み焼きをベースに、砂ずりやイカ天が入ったコリコリした食感が楽しめる尾道焼き。瀬戸内海で育ったレモンを使った数々のスイーツなど数えだしたらキリがありません。旅行の道中に様々な尾道の味を味わってみましょう!
海軍の遺産や歴史を感じられる「呉」
てつのくじら(海上自衛隊呉史料館) 写真提供:一般社団法人広島県観光連盟
呉は明治時代から造船の街として栄え、戦艦「大和」を生んだ街としても有名な造船と海軍の歴史を持つエリアです。
観光スポットとしては、海事歴史科学館(大和ミュージアム)や海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)など、海事関連の施設が多くあり海軍や海上自衛隊の歴史を学ぶことができます。
グルメでは、海上自衛隊のカレーを再現した呉海自カレーや広島の名産である呉産牡蠣を食べることができます。ほかにも地元食材を生かした名物がたくさんあるのでぜひ味わってみてくださいね。
JTBスタッフおすすめの広島グルメ4選!
広島といえばグルメも魅力の一つですよね!ここでは、広島を代表する4つのグルメを紹介します。広島名物のお好み焼に、広島の海を代表するカキ。さらに、宮島の象徴的なもみじ饅頭、海の幸を活かしたあなご飯。地元の食材を生かした広島グルメを堪能し、広島の食文化を体験しましょう!
広島グルメの定番「お好み焼き」
写真提供:公益財団法人広島観光コンベンションビューロー
広島のお好み焼きは、関西風と並ぶ日本の代表的なお好み焼きで、関西風が「混ぜ焼き」と呼ばれる調理方法なのに対し、広島のお好み焼き「重ね焼き」と呼ばれる調理方法が特徴です。また、麺が入っていることも特徴の一つで、ボリュームを少しでも増して、おなか一杯になってほしいという気持ちから麵が入れられるようになったという話もあります。
平和記念公園の近くには「お好み村」というお好み焼き専門店のみが軒を連ねている場所があり、広島を代表する観光名所です。店舗が多くどの店に入るか迷ってしまいますが、一期一会でお店を選んでみるのも良いですね!
大きい!プリッ!濃厚!全国生産量1位の「カキ」
広島県は日本で最も多くのカキを生産する地域で、全国のカキ生産量の約60%を占めています。広島のカキは、殻は小さいものの身が大きく、プリッとして濃厚な味わいが特徴で、宮島周辺で生産されるカキは特に実が大きく繊細な味わいです。
かき小屋では、蒸しカキやカキフライ、焼きカキなどさまざまな食べ方ができますよ。広島名物のカキの土手鍋も人気なので、ぜひ味わってみてくださいね。
広島・宮島に来たら外せない定番スイーツ「もみじ饅頭」
写真提供:公益財団法人広島観光コンベンションビューロー
広島土産にもおすすめの定番スイーツといえば「もみじ饅頭」ですよね。明治時代から愛され続けている和菓子で、宮島の紅葉にちなんで作られたとされています。
定番の「もみじ饅頭」はもちろん人気ですが、現在ではもみじ饅頭をベースにした変わった商品も多く存在し、「揚げもみじ」が特に人気です。もみじ饅頭に衣をつけて揚げたもので、サクサクとした触感と中の餡のしっとり感がたまらない、ぜひとも食べていただきたい逸品!
その他にも、揚げもみじをソフトクリームに乗せた「揚げもみじソフト」や自宅で揚げもみじが作れる、お土産にぴったりな「揚げもみじきっと」、もみじ饅頭を使用したドーナツ「もみじ堂ナッツ」など変わった商品も多くあるため、定番のもみじ饅頭と変わったもみじ饅頭をどちらも味わってみましょう!
宮島の名物料理「あなご飯」
あなご飯は広島宮島口を発祥とする郷土料理で、牡蠣と並ぶ「宮島2大グルメ」として知られています。明治時代に宮島口駅で駅弁として販売を開始したことから始まり、広島名物として知られるようになりました。
ご飯の上に柔らかな穴子が敷き詰められ、 甘辛く、穴子にぴったりの特製タレで味付けされています。焼き穴子か蒸し穴子かについては店によって異なるので、事前に調べておくと良いでしょう。あなご飯発祥の店「あなごめし うえの」は創業明治34年と100年以上の歴史を誇る老舗で、蒸し穴子を使ったあなごめしが人気です。