フィリピン・セブ島 歴史を感じる名所を巡るセブ市内観光
セブ島はフィリピンを構成する3つの諸島のうちの一つ、ビサヤ諸島に属する島です。空港やリゾートホテルがあるマクタン島から橋で渡ることのできるセブ島。セブ市内には、世界一周旅行をしたポルトガル人の冒険家マゼランゆかりの十字架「マゼランクロス」、セブで一番古い教会「サントニーニョ教会」、セブの港を守るために建設された「フォート・サン・ペドロ要塞」などセブの歴史を語るうえで重量な観光スポットがあります。
マゼランがセブ島上陸時に建てた十字架「マゼランクロス」
「マゼランクロス」は、ポルトガル人の冒険家マゼランが1521年に建てた十字架です。フィリピンで最初のキリスト教徒となったセブのフマボン王とファナ女王、そして400人の臣下が洗礼を初めて受けた場所です。その十字架を削り取り飲むと万病に効果があると信じられ、多くの人々が削り持ち帰ろうとしたために損傷が激しくなりました。
そのため、これ以上削り取られてしまわないよう1984年には八角堂が建てられ、十字架は木製のカバーで保護されています。その八角堂の天井には当時の洗礼式の様子が色鮮やかに美しく描かれています。ここを訪れた人々はロウソクを買いダンスをしながらお祈りをします。十字架の周りには色とりどりのロウソクが供えられています。
ロウソクの色には意味があり、恋愛・金運・成功・無病など示しているそうです。「マゼランクロス」は訪れたらフィリピンのキリスト教の始まりの歴史を感じることが出来るそんな素敵な場所です。
フィリピンのキリスト教発祥の地「サントニーニョ教会」
「サントニーニョ教会」は、スペイン初代総督により1565年に建設されたフィリピン最古の教会の一つです。大きく立派なこの教会はフィリピンのキリスト教発祥の地であり、カトリックの聖地となっており、フィリピン全土から多くの人々が足を運びます。
教会の中の祭壇には、世界で初めて世界一周を成し遂げたマゼランがフィリピンの女王に送った「サントニーニョ像」が収められています。サントニーニョの意味は「幼きイエス・キリスト」、またこの像は度重なる戦乱の中でも無傷だったという逸話から「奇跡の像」としてフィリピンの人々から崇められるようになりました。フィリピンカトリックの「守護聖人」として、今なお多くの人が参拝に訪れます。
毎年1月の第3日曜日には、サントニーニョのお祭り「シノログ」が開催され、セブで一番の賑わいを見せる祭りとなっています。一度サントニーニョ教会に足を踏み入れれば、日本では味わえないような教会の神聖な雰囲気を感じることができるでしょう。
フィリピン最古の砦「フォート・サン・ペドロ要塞」
セブ港の近くに建てられた「フォート・サン・ペドロ要塞」は、フィリピン最古の要塞と言われています。スペインの総督によって1565年から建設が始まり、完成までは700年もの時間を要しました。
当初は木造でしたが、敵対していたイスラム勢力からの攻撃に備え、1738年にサンゴ石に造り変えられ、より強固な要塞になりました。要塞は上から見ると三角形の形をした建物で、各頂点から外敵からの攻撃を見張る役割をしていたそうです。その後この要塞はアメリカ統治時代には兵舎として、第2次世界大戦中は日本軍の捕虜収容所として使われていました。
フィリピンの戦火の歴史が刻まれた要塞ですが、展示しているものは重苦しいようなものではなく、マゼランが来た時の様子の絵や、スペイン・アメリカ統治時代の写真などが展示されています。また「願いの井戸」があり、訪れた人々はコインを投げてお願いをします。300年近く前に建てられ、セブの歴史を見てきた要塞は今でもそのままの姿を残し、堀の内側は緑豊かな広場となっています。訪れた際には緑豊かな中庭のベンチに腰を掛けてゆっくりとセブの歴史を感じてみるのも良いでしょう。
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