オペラハウスを知る シドニー市内の世界遺産
白いヨットの帆、あるいは貝殻をいくつも重ねたような印象的な外観。シドニーを象徴する建築物と言えば、やはりオペラハウス。
世界遺産にも登録されています。知ってるようで知らない、オペラハウスについてじっくりご紹介しましょう!

デザインは世界的コンペで決定 完成までなんと14年
オペラハウスが建設されたのは1973年。着工は1959年で、実に14年もの歳月をかけて完成しました。
設計したのはデンマークの建築家ヨーン・ウッツォン。1956年、ニューサウスウェールズ州が新しいコンサートホールを作るためにデザイン公募を行い、世界中から集まった200件以上の応募の中から当時無名のウッツォンの設計アイデアが選ばれました。
ウッツォン自身が指揮する形で建築工事が始まりますが、デザイン最大の特徴である貝殻のような屋根を実現することに試行錯誤して、工期は遅れに遅れました。当然、予算もどんどんかさむことに・・・。
途中でウッツォンは脱退、別の数人の建築家が引き継いでようやく完成。かかった総額は、最初に予定していた額の14倍以上に膨れ上がったそうです。
建設から途中離脱したウッツォンでしたが、1999年に再び主任デザイナーとして復帰。2年後にオペラハウスの改築工事が行われた際に、レセプションホールなどを手がけました。オペラハウスの設計者として栄誉を讃えられ、2003年にシドニー大学から名誉博士号を授与されました。
同年、ウッツォンは建築家にとって最高権威となるプリツカー賞を受賞。オペラハウスは2007年には世界遺産に登録されました。

ハーバーブリッジとの組み合わせが絵になります。
公演は年間1600回 大みそかは花火とコンサートが恒例
コンサートやバレエ、オペラ、演劇、ダンス・・・。オペラハウスでは毎年1600もの公演が開催されており、その公演回数は世界でトップクラスを誇ります。
オーストラリア・バレエ団やシドニー・ダンス・カンパニー、オーストラリアン・オペラ・カンパニーの本拠地でもあります。大みそかのコンサート公演は毎年恒例のイベント。当日は近くで花火も打ち上げられ、華やかな雰囲気に包まれます。
オペラハウスでは館内を巡るツアーが毎日行われています。個性的な建物を内側から見るのも面白いですよ。ステージの舞台裏を見ることができるバックステージツアーもやはり毎日開催されています。

内側から見るオペラハウスもおすすめ
オペラハウスがカラフルに変身!音と光の祭典「ビビッド・シドニー」
もう一つ、見逃せないイベントが毎年5月後半~6月上旬に行われる光と音楽の祭典「ビビッド・シドニー」。
オペラハウスがあるサーキュラーキーやロックス地区の建物に3Dプロジェクションマッピングの美しい映像が映し出され、夜のシドニーがアーティスティックに彩られます。オペラハウスも巨大なスクリーンとなって、ポップでカラフルに大変身!
ふだんのオペラハウスとはひと味違うユニークな雰囲気が楽しめますよ。
ビビッド・シドニー (VIVID SYDNEY)
公式サイト: https://www.vividsydney.com/ (英語)

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