山水閣の1階にある巨岩と緑に囲まれた野趣あふれる野天風呂
公開日:2025.05.27
|更新日:2025.05.27
日本三名泉の1つに数えられる下呂温泉。アルカリ性単純温泉の湯はほのかな湯の香りとなめらかな肌ざわりが特徴で、美肌効果が期待できる「美人の湯」として人気です。温泉街のターミナルとなるJR下呂駅から徒歩約3分とアクセスが便利な「水明館」は、昭和7年創業の旅館。飛騨川沿いに広がる約1万坪の敷地には、臨川閣、飛泉閣、山水閣の3つの宿泊棟と離れ「青嵐荘」、庭園が広がり、それぞれの宿泊棟には個性豊かな大浴場があるので湯めぐりが楽しめます。
また、客室も宿泊棟により趣が異なり、夫婦やカップル、家族やグループなどで快適に過ごせる多彩なタイプを用意。夕食は飛騨牛など地元の特産品が食膳を彩る部屋食と、4つのレストランから選べるので連泊してもさまざまな味が楽しめます。
左から臨川閣、飛泉閣、山水閣の3つの宿泊棟がある「水明館」
「水明館」までのアクセスは、中部国際空港の名鉄空港線中部国際空港駅から約28分、名鉄名古屋駅下車。名古屋駅からJR高山本線で約90分の下呂駅下車後、徒歩約3分。下呂駅からは無料シャトルバスの送迎サービスがあります。車の場合は、中央自動車道の中津川I.C.より約60分。東海環状自動車道の富加関I.C.より約60分。
3つの大浴湯で美人の湯をめぐり、貸切温泉と岩盤浴も満喫
ヒノキが香る臨川閣3階の大浴場「下留の湯」には、多彩な浴槽とサウナも併設
山水閣1階の大浴場には、野天風呂と景色を望むガラス張りの内湯があります
「水明館」を訪れて実感するのが、宿泊棟ごとに趣が異なる大浴場で多彩な温泉体験ができること。臨川閣の大浴場は天井や壁、柱にまでヒノキにこだわった広い空間に、湯温の違う浴槽やヒノキ風呂に加えてサウナルームを完備。山水閣は巨岩と緑に囲まれた温泉風情を感じさせる野天風呂と内湯。飛泉閣の9階にある展望大浴場からは、温泉街や飛騨の山々が一望でき、24時間(清掃時間除く)利用可能なので、朝日や夜景など移りゆく眺望が楽しめます。3つの大浴場は男女別で入れ替え不要。移動も自由なのでそれぞれの美人の湯をめぐり満喫しましょう。
下呂温泉の街並みや自然のパノラマが広がる展望大浴場
源泉100%の温泉が満喫できる純和風の貸切温泉風呂「七里の湯」
また、臨川閣の4階には純和風のヒノキ風呂「七里の湯」とレトロ調の陶器風呂「織部の湯」から選べる貸切温泉風呂(要予約・時間制・有料)があります。まわりに気兼ねすることなく美人の湯を独占できるので、存分に湯浴みを楽しみましょう。
同じフロアでは、温められた天然鉱石に横たわるだけで、遠赤外線やマイナスイオンによりリラックスでき、癒しをサポートする岩盤浴(要予約・時間制・有料)も体験できます。サウナが苦手な方におすすめです。
新客室が続々登場。多彩なタイプを宿泊スタイルで選ぼう
臨川閣の最上階12階にあるリニューアルされた特別室は抜群の眺望と温泉の内風呂が魅力(一例)
「水明館」の客室は、臨川閣・飛泉閣・山水閣の宿泊棟と離れの青嵐荘に全264室あります。全室に室内温泉風呂を備えた臨川閣。和洋の多彩な客室がある飛泉閣。昔ながらの佇まいと心地よさが感じられる山水閣。わずか5室しかない青嵐荘。4館で異なる魅力を発揮しているので、夫婦やカップル、家族や女子旅のグループの人数や目的など宿泊スタイルに合わせて選んでみたいですね。
また、常に快適な心地よさを追求している「水明館」では、2019年〜2024年にかけて一部の客室を大幅にリニューアル。新客室としてデビューしたので、ここでは宿泊棟別にピックアップしてみました。
臨川閣の特別室にある広いバルコニーからは、下呂温泉の街並みが目の当たりに(一例)
まず、臨川閣では2024年5月に最上階の12階にある4室を特別室としてリニューアル。全室に飛騨川と下呂温泉の街並みが一望できる広いバルコニーがあり、ゆったりした広縁には飛騨の匠による家具を配置。のんびり室内でくつろぎながら、いつでも源泉かけ流しの温泉室内風呂が利用できます。
飛騨の山々に抱かれた飛泉閣のリニューアルされた特別室(一例)
飛泉閣では2022年に8階にある特別室の5室と6階にある和洋室の全14室がリニューアルされました。特別室は63㎡と91㎡のゆとりのある空間。間取りは8畳の和室とリビング、ツインベッドルームで定員は最大5名。家族や女子旅で窓の外の景色を眺め、温泉室内風呂で湯に浸かり、気ままに過ごすことができます。
和洋室は飛騨の木材をふんだんに取り入れた温もりのある空間で、6畳の和室とツインベッド、リビングが一体となった造り。段差が少ない客室なので、小さい子どもや年輩の方でも安心して快適にくつろげます。室内風呂はありますが、24時間利用できる展望大浴場へのアクセスが便利なので好みの時間に訪れて温泉を楽しみましょう。
6畳の和室とツインベッド、リビングが機能的に配置された飛泉閣の和洋室(一例)
本間10畳+控間8畳に広縁がある和室タイプの特別室(一例)
山水閣では2023年に温泉室内風呂がある特別室が、2019年に和洋室がリニューアルされました。1階に3室しかない特別室は本間とリビングのような広縁、ツインベッドルームもしくは控間があり、絵画のように美しい庭園が窓の向こうに広がります。広さは最大定員4名の98㎡と最大定員5名の112㎡。和の落ち着いた空間でゆったり過ごしたい方におすすめの客室です。
スタイリッシュにリニューアルされた4階と5階にある和洋室は、ツインベッドと和室がモダンにまとめられたフラットな空間。源泉を引き込んだ温泉室内風呂に加えて、長期滞在にも便利な広々としたクローゼットがあるのも特徴の1つです。最大定員は4名なので幅広い方々が快適に宿泊できます。
快適さと機能性を併せ持つ、42㎡のリニューアルされた和洋室(一例)
わずか5室しかない離れの青嵐荘の茶室は日本庭園など和の風情があふれています
臨川閣の隣に佇む青嵐荘は、昭和28年(1953年)に旅館として誕生した数奇屋造りの建物を当時の間取りを生かしながら復元した、わずか5室の宿泊施設。すべての客室に温泉室内風呂を備え、1階の2室には野天風呂もあります。伝統工芸の粋を凝らした調度品が置かれた室内は季節に応じて建具も衣替えするこだわりよう。専属の料理長による特別の日本料理をお部屋で味わえます。日本の伝統的な美しさを五感で体験できる極上の客室です。
名産の飛騨牛を5つのスタイルから選べる夕食メニュー
さまざまな調理法で飛騨牛が味わえる飛騨牛満喫コースをお部屋食で(イメージ)
気になる夕食は、飛騨牛をはじめとした地元の食材や旬の恵みをお部屋食のほか、日本料理、フレンチ、中華、和洋ダイニングの4つのレストランで楽しむことができます。多彩なメニューが揃っているのですべてをご紹介できませんが、飛騨が誇る名産品、飛騨牛をどのように味わえるのか、それぞれの魅力を見ていきましょう。
まずはお部屋食から。季節の食材を中心に料理長こだわりの料理が彩る和食会席では、プランにより飛騨牛のステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きが登場。飛騨牛が満喫できるコースでは、ステーキや握り寿司、小鍋仕立て、柔らか煮など飛騨牛の魅力を存分に味わえます。
飛騨の恵みを味比べできる欧風レストラン「バーデンバーデン」の飛騨牛✕ぎふジビエ共演コース
フレンチコースの夕食が人気の欧風レストラン「バーデンバーデン」では、飛騨牛とジビエを一緒に楽しめる飛騨牛✕ぎふジビエ共演コースを通年で味わえます。メイン料理に飛騨牛と大鹿のロースステーキがテーブルに登場。香り、食感、味覚など五感でその違いを楽しめます。
和食と洋食のキッチンを備えたダイニング常磐。季節により料理の内容が変わりますが、和洋折衷会席では飛騨牛のロースステーキが強肴となるコースもあり、旬の味覚をご堪能いただけます。
多種多彩な旬の味覚が勢揃いするダイニング常磐の和洋折衷会席
飛騨牛のA5フィレ肉を使用した料理茶屋北乃寮の堪能コース
四季折々の飛騨の味覚が会席料理で味わえる料理茶屋北乃寮。最も贅沢に飛騨牛を満喫したい方におすすめしたいのが、最高ランク飛騨牛A5フィレ肉堪能コース。飛騨牛の中でも最高級のフィレ肉を鉄板焼きにした名物メニューで、先付けとして飛騨牛の握り寿司も楽しめます。
広東料理をベースに飛騨の食材の旨味を活かしたヌーベルシノワが堪能できるチャイナルーム「龍遊里」。前菜からご飯ものに至るまで飛騨牛を贅沢に使用した、飛騨牛づくしプラン。フィレ・肩バラ・心玉の飛騨牛3種が楽しめるメインの中国風ステーキは、スタッフがフランベで演出致します。
チャイナルーム「龍遊里」では、飛騨牛を贅沢に使用した飛騨牛づくしプランを