有馬温泉ってどんな場所?
兵庫県神戸市の北側、六甲山のふもとにある有馬温泉は、都市部の喧騒から少し離れた場所にあることから、古くから「関西の奥座敷」と呼ばれてきました。
駅前から続く湯本坂には、炭酸せんべいや温泉まんじゅうを売る老舗が軒を連ねています。また、ところどころに湯けむりの上がる源泉地があり、金泉が湧き出す「天神泉源」や、豊臣秀吉ゆかりの「ねね橋」など、歴史を感じさせる景観が残っています。
日本三古湯のひとつ「有馬温泉」とは
日本三古湯には、実は2つの説があります。1つ目は奈良時代の『風土記』や日本最古の正史『日本書紀』に記された「道後温泉(愛媛県)」「有馬温泉(兵庫県)」「白浜温泉(和歌山県)」。2つ目は、平安時代の『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』に登場する「道後温泉」「有馬温泉」「いわき湯本温泉(福島県)」の3か所です。
いずれの日本三古湯にも有馬温泉は含まれており、開湯はおよそ1400年前。舒明(じょめい)天皇や豊臣秀吉など、歴史に名を残す人物も訪れた記録があります。
金泉・銀泉とは?有馬温泉ならではの湯の魅力
有馬温泉を語るうえで欠かせないのが、金泉と銀泉。街の中には両方を備えた施設も多く、1泊2日なら違いをゆっくり味わうことができるでしょう。
金泉は鉄分と塩分を多く含む褐色の湯で、保温・保湿効果が高いのが特徴。体を芯から温めてくれるので、湯上がり後もしばらくポカポカが続きます。打たせ湯や露天風呂でじっくり楽しめば、旅の疲れもやわらぐでしょう。
一方、銀泉は無色透明でさらりとした肌ざわりが特徴。炭酸泉とラジウム泉が混合しており、軽やかな入り心地です。代謝を高めて、自然治癒力を促進する効果が期待できるとされています。
神戸からのアクセス抜群!日帰りにもおすすめ
有馬温泉は、神戸市中心部から電車で30分、大阪から1時間ほどの距離にあり、関西圏からのアクセスが非常によい観光地です。
1泊2日の旅行はもちろん、日帰りで温泉と食べ歩きを組み合わせたい人にもぴったり。午前中に到着して湯本坂を散策し、昼は地元グルメ、午後は立ち寄り湯や足湯でくつろぐというプランも可能です。
有馬温泉の観光モデルコース!1泊2日で満喫できる王道ルート
ここからは、有馬温泉の観光モデルコースを紹介します。
有馬温泉には観光スポットや立ち寄り湯が駅周辺に集まっており、短い日程でも効率よく巡れます。1泊2日なら、到着日の午前は温泉街の散策や食べ歩き、午後は温泉施設や歴史スポット、夜は宿でゆったり過ごす流れが定番。
翌日は自然を感じられる名所を訪ねて、帰路につくまで観光とグルメをたっぷり楽しみましょう。
・【1日目】午前|有馬温泉駅に到着⇒湯本坂を散策
・【1日目】昼|地元グルメでランチ
・【1日目】午後|立ち寄り湯で金泉体験&太閤の湯殿館へ
・【1日目】夜|温泉宿でゆったり!夕食は旅館で
・【2日目】瑞宝寺公園や鼓ヶ滝など自然を感じるスポットへ
・【2日目】帰路前にカフェでひとやすみ&お土産探し
【1日目】午前|有馬温泉駅に到着⇒湯本坂を散策
1日目は、午前中に有馬温泉駅に到着するスケジュール。まずは湯本坂周辺を散策しましょう。
駅から続く湯本坂は、江戸時代から続く老舗や土産物店、カフェが軒を連ねる通りです。寄り道しながら歩いて、昔ながらの街並みと活気ある雰囲気を味わいましょう。
名物スイーツを食べ歩き
湯本坂を歩く途中には、通り沿いには炭酸せんべいや温泉まんじゅうの店が多く、焼きたてや蒸したてをその場で味わえるのも楽しみのひとつ。
温泉まんじゅうはほんのり塩気のある茶色い皮に、なめらかなこしあんを包み込んだ素朴な味わいが特徴。お店によって餡の甘さや皮の厚みが異なるため、食べ比べするのもおすすめです。
有馬温泉名物の炭酸せんべいは製造に炭酸水を使用したことによる軽い食感が特徴で、バニラや抹茶のクリームを挟んだアレンジも人気です。
【1日目】昼|地元グルメでランチ
湯本坂をひと通り歩いたあとは、有馬温泉ならではのランチを楽しみましょう。
外せないのは、神戸牛を使った料理。鉄板で焼き上げるステーキや出汁で煮込むすき焼きは、少し贅沢な旅行の食事にぴったり。
また、「有馬山椒」を効かせた料理もおすすめです。香り高い山椒を合わせたうな重や丼は、口に運ぶたびに爽やかな刺激が広がります。
【1日目】午後|立ち寄り湯で金泉体験&太閤の湯殿館へ
昼食後は、有馬温泉のシンボルともいえる「金泉」へ。日帰り利用ができる公衆浴場「金の湯」では、体を芯から温められます。
湯上がり後は、すぐ近くにある「太閤の湯殿館」へ向かいましょう。豊臣秀吉と有馬温泉の関わりを紹介する施設で、当時の浴槽跡や出土品が展示されています。温泉文化の歴史に触れることで、街歩きや湯巡りが一層味わい深くなるはず。
【1日目】夜|温泉宿でゆったり!夕食は旅館で
夕方になったら、温泉宿に戻って旅行の疲れを癒やしましょう。有馬温泉には金泉と銀泉の両方を備えた旅館や露天風呂付きの宿が多く、滞在そのものを楽しめるのもポイント。
夕食はレストランで食べることもできますが、せっかくなら旅館でゆったり味わうのがおすすめ。旬の食材や地元の名物を取り入れた会席料理などが人気です。食後はもう一度湯に浸かり、湯けむりの中で静かな夜を過ごすのもよいでしょう。
【2日目】瑞宝寺公園や鼓ヶ滝など自然を感じるスポットへ
2日目は、宿で朝食をとってから自然を感じられるスポットを散策。
紅葉の名所として知られる「瑞宝寺公園」は、豊臣秀吉が愛した庭園としても有名です。
もうひとつ立ち寄りたいのが「鼓ヶ滝」。滝の音が太鼓を打つように響くことから名付けられたとされ、清涼感あふれる景色が広がります。
【2日目】帰路前にカフェでひとやすみ&お土産探し
散策のあとは、温泉街のカフェで一息つきましょう。六甲山麓の牛乳を使ったチーズケーキや炭酸せんべいティラミスなど、名物を活かしたメニューも人気です。
帰路につく前にはお土産探しも忘れずに。炭酸せんべいはもちろん、入浴剤や地ビール、山椒など、自宅でも有馬温泉を感じられる品がたくさんあります。
有馬温泉の季節別の楽しみ方
有馬温泉は四季の表情が豊かで、訪れる時期によって違った魅力を楽しめます。以下では、有馬温泉の季節別の楽しみ方を見てみましょう。
・紅葉と桜の季節は特におすすめ
・冬は雪見露天と温泉街の雰囲気を堪能
・夏は涼やかな川辺や滝が人気
紅葉と桜の季節は特におすすめ
有馬温泉を訪れるなら、春と秋は特におすすめの季節。春は温泉街や周辺の山々で桜が咲き、淡いピンクが坂道や川沿いを彩ります。例年の見頃は4月上旬から中旬にかけて。散策路や橋の上から眺める桜は見ものです。
秋には、紅葉の名所として知られる瑞宝寺公園や六甲山の山腹が赤や黄色に染まり、街全体が鮮やかな色合いに包まれます。例年の見頃は11月上旬から中旬頃です。
冬は雪見露天と温泉街の雰囲気を堪能
冬の有馬温泉は、湯けむりと雪景色が織りなす静かな雰囲気が魅力。宿の露天風呂では、舞い降りる雪を眺めながら金泉や銀泉に浸かる贅沢な時間が過ごせるでしょう。
また、寒い時期ならではの温泉街の雰囲気を堪能するのもおすすめ。できたての温泉まんじゅうやホットドリンクなど、食べ歩きグルメで温まりましょう。
夏は涼やかな川辺や滝が人気
夏の有馬温泉では、涼やかな川辺や滝が人気。温泉街近くを流れる有馬川では、水音を聞きながら散歩や休憩ができます。
また、先に触れた「鼓ヶ滝」も夏に訪れたいスポットのひとつ。滝壺周辺は気温が低く、流れ落ちる水しぶきが肌に心地よく感じられるでしょう。市街地の暑さを忘れさせてくれる環境は、避暑を兼ねた小旅行にぴったりです。
時間があれば神戸観光も!モデルコースと組み合わせて楽しもう
有馬温泉は神戸市内から近く、旅の前後に市街地を巡るプランも立てやすい立地です。以下では、神戸で行きたい観光スポットと、有馬温泉から神戸へのアクセスをまとめました。
神戸で行きたい観光スポット
神戸市内には、港町らしい景観と異国情緒を感じられる場所が多くあります。
たとえば、海沿いのメリケンパークは神戸ポートタワーや港を見ながらの散歩を楽しめるうえ、夜はライトアップが美しいエリア。山側に足をのばせば、北野異人館街で洋風建築を巡る散策も楽しめます。
食を楽しみたいなら、南京町中華街もおすすめ。中華料理店や食べ歩きグルメの店が軒を連ね、できたての肉まんなどを気軽に味わえます。スイーツ好きの方なら、元町や三宮周辺の洋菓子店巡りもぴったりです。
有馬温泉から神戸へのアクセス
有馬温泉と神戸はアクセスがよいのが特徴。中心部である三宮からは、神戸市営地下鉄で谷上駅まで向かい、神戸電鉄に乗り換えて有馬口駅へ。さらに神戸電鉄で有馬温泉駅まで進みます。このルートの所要時間は約30分です。
新神戸駅から向かう場合は、神戸市営地下鉄と神戸電鉄を乗り継いで、約30分で有馬温泉に到着。バスを利用する場合も所要時間は30分ほどで、高速バス「有馬エクスプレス号」や特急バス「神姫バス」が新神戸駅と有馬温泉を結んでいます。
有馬温泉の1泊2日モデルコースを満喫しよう!
金泉と銀泉の泉質を楽しめる、歴史ある温泉地「有馬温泉」。湯本坂の食べ歩きや歴史スポット巡り、自然豊かな散策コースなど、1泊2日で充実した時間が過ごせます。関西圏からのアクセスがよく、日帰りや神戸観光との組み合わせにもぴったりです。
ぜひ本記事を参考に、有馬温泉の1泊2日旅行を満喫してみてください。