佐賀県の嬉野温泉の取り組みをご紹介
旅行に慣れてない高齢者や身体が不自由な人にとって、温泉に行くにはまず何をすればよいか、見当がつきにくいと思います。
そのような方へ、温泉旅行の最初のアプローチをご案内します。
現在、観光地や温泉地のバリアフリー情報を無料で提供しているバリアフリー観光案内所が全国各地にあります。そうした案内所に問い合わせの電話をして、宿や観光地や食事処の立ち寄り場所のアドバイスをもらいましょう。
そう、まずは情報収集から始めてみるのです。
宿泊先については、バリアフリールームの有無を調べただけではいけません。
身体の状態は人それぞれ。まるでひとりひとりの顔のように異なります。
ですからバリアフリーを必要とする、多くのお客さんを受け入れ、経験豊富な温泉地や宿だと、何かと安心なのです。
温泉地の中でも、美肌の湯で知られる佐賀県嬉野温泉は温泉地のユニバーサルデザイン化の先頭を走り、シルバー世代に優しい温泉地の連続1位を記録していました。
それは案内所が嬉野温泉全体の詳細なバリアフリー情報を把握しており、宿や食事処とも連携しているからです。
それでは「佐賀・嬉野バリアフリーツアーセンター」に連絡をしてみましょう。すると、旅の目的や旅行者の構成、そして連れていきたい身体が不自由な人の状態を確認し、それら一連の情報をもとに、嬉野温泉街にあるバリアフリーに対応した宿を紹介してくれます。またその宿に、お客さんの状況も共有してもらえます。
加えて、立ち寄れる場所、食事処も案内してくれるという、バリアフリー情報のサービスです。
もうひとつ、嬉野温泉名物の「嬉野温泉湯どうふ」は咀嚼が困難な人も食べやすくて、しかも栄養食と、名物からして万人に優しい温泉地なのです。
嬉野温泉の宿も身体の不自由なお客さんを非常に受け入れ慣れています。次回はそんな宿をご紹介します。
山崎まゆみさんのプロフィール紹介
山崎まゆみ 温泉エッセイスト・跡見学園女子大学兼任講師(観光温泉学・観光取材学)
現在33カ国の温泉を訪問。観光庁や地方自治体の観光政策会議に有識者として多数参画。
ユニバーサルツーリズムについての活動は、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局「ユニバーサルデザイン2020評価会議」、観光庁「ユニバーサルツーリズム促進事業」など、様々な委員を歴任。
NHKラジオ深夜便で「バリアフリーで温泉を楽しむ」に出演中(毎月第4水曜日)
東京新聞で「バリアフリーで行こう!」連載中(毎月第2・4水曜日掲載)
著作には『行ってみようよ! 親孝行温泉』は「バリアフリー温泉で家族旅行」のシリーズ第3弾。この他、温泉や旅にまつわる書籍『宿帳が語る昭和100年』など多数。
4月8日には新刊『おいしいひとり温泉はやめられない』(河出文庫)を発売。