イタリア旅行に必要な費用はいくら?
イタリア旅行にかかる費用は、滞在日数や行き先、宿泊地のグレードなどによって異なります。ここでは以下のよくあるケース別に、費用の目安を紹介します。
・3泊5日の場合
・1週間の場合
・一人旅の場合
・新婚旅行の場合
・周辺の国もあわせて周遊する場合
3泊5日の場合
3泊5日のイタリア旅行の費用は、1人あたり30万円程度からが目安となります。フライトも含めるとイタリアに滞在できる日数が限られるため、ローマやフィレンツェなど、定番の観光都市に絞って楽しむのがおすすめです。
歴史的建造物や美術館をめぐったり、街歩きやカフェを楽しんだりと、限られた日数でもイタリアを満喫できるはず。移動時間も考慮したうえで、エリアを絞った無理のない旅程を組むことがポイントです。
1週間の場合
1週間のイタリア旅行の費用は、1人あたり30万~50万円程度が目安となります。
日程にゆとりがあるので、2〜3都市をゆっくりめぐることが可能です。ローマからフィレンツェ、ヴェネツィアなどを周遊する定番のコースも楽しめるでしょう。都市ごとに見どころが異なるため、歴史・文化・グルメをバランスよく楽しめます。
1つの都市をメインに滞在する場合は、日帰りで近郊のスポットへ足を延ばすことを含めた旅程を組めるようになります。
一人旅の場合
一人旅の場合はホテル代や食事代をシェアできないため、複数名での旅行と比べて費用はやや割高になりがちです。とくに、海外のホテル代は1室単位での料金設定であることが多く、宿泊人数が少なくなるほど1人あたりのコストは上がります。
一方で、自分のペースで行き先や旅程を自由に決められるところが一人旅の魅力。美術館や遺跡をじっくり見てまわりたい人、街歩きやカフェ巡りを気ままに楽しみたい人などに向いています。
新婚旅行の場合
イタリアはハネムーンの旅行先としても人気の国。新婚旅行でイタリアを訪れる場合はホテルや食事のグレードを上げるケースが多く、一般的な旅行よりも費用が高くなる傾向にあります。一概にはいえないものの、フリープランで1人あたり40万円から、添乗員同行ツアーの周遊型プランで1人あたり50〜70万円程度とみておくとよいでしょう。
周辺の国もあわせて周遊する場合
イタリアからはフランスやドイツなどのヨーロッパ諸国へ行きやすいため、周遊プランも人気です。
複数の国を訪れる場合は移動日を設ける必要があるため、最低でも5泊以上、できれば1週間〜10日以上で旅程を組むのがおすすめ。1週間の旅費の目安金額である30万円に加えて、移動費や各国でのホテル代・観光費も見込んでおくと安心です。
イタリア旅行にかかる費用の内訳
イタリア旅行にかかる費用の総額を把握するために、航空券代やホテル代、食事代など、項目ごとの目安料金を押さえましょう。何にお金がかかるのかを知ることで、予算を立てやすくなります。
ここでは、イタリア旅行にかかる費用の内訳について、以下の項目ごとに紹介します。
・航空券代
・ホテル代
・現地の交通費用
・レンタルWi-Fi
・現地観光費用
・食事代
航空券代
年末年始や長期休暇などの繁忙期は料金が上がりやすいため、少しでも費用を抑えたい場合はオフシーズンや平日の便を選ぶのがポイント。LCC(格安航空会社)を使うと基本運賃は安くなりますが、受託手荷物や座席指定などで追加費用がかかることもあるため注意が必要です。航空券代は合計金額で比較するようにしましょう。
ホテル代
ホテル代は1泊あたり1万円程度からが目安となりますが、宿泊する都市やホテルのグレードによって価格帯は大きく変動します。たとえば、観光客に人気のローマやヴェネツィアでは、他のエリアよりも料金がやや高めになる傾向があります。
費用を抑えたい場合、古い建物を改装したB&B(宿泊と朝食のみをセットにした施設)やホテルへの宿泊もおすすめです。異国情緒の雰囲気を感じながら、コスパよく泊まれます。
現地の交通費用
イタリア国内の移動には、鉄道やバス、路面電車などが利用できます。観光でおすすめなのはイタロやフレッチャロッサなどの鉄道で、主要都市間の移動に便利です。
都市内の移動では、地下鉄やバスの利用が便利。1日に何度も乗車する予定がある場合は、乗り放題チケットを購入するのもよいでしょう。
また、UberやFREENOWなどの配車アプリを使ってタクシー移動することも可能です。
レンタルWi-Fi
海外旅行では、スマートフォンを使うための通信手段が必須。不自由なくインターネットを使いたい場合は、レンタルWi-Fiが便利です。たとえばグローバルWi-Fiなら、1日あたり1,500円程度で利用できます。
Wi-Fiのレンタルサービスは、空港での受け取りや自宅配送に対応していることが多く、渡航前に予約しておけばスムーズに受け取れます。複数人でのシェアも可能なので、家族旅行や友人との旅行でもおすすめです。
現地観光費用
イタリアには世界遺産や美術館などの見どころが豊富なので、現地での観光費用も予算として含めておくのがおすすめ。
具体的には、歴史的建造物や美術館の入場料、ガイド付きツアーの参加費などをチェックしましょう。また、教会や大聖堂では、寄付金のような形式で入場料が求められる場合もあります。
現地での時間を無駄にしないために、訪れたいスポットとかかる費用をあらかじめリストアップしておくとスムーズです。
食事代
朝食はカフェで1,500円程度、イタリア旅行では、グルメも欠かせません。美味しい食事を楽しみたいのなら、少なくとも1日あたり1万円程度は想定しておくとよいでしょう。
ランチは3,000円程度からが目安となります。ディナーは4,000円程度からで、コースにしたりワインを頼んだりするとさらに高くなることもあります。また、ジェラートなどの食べ歩きにかかる費用も見積もっておくと安心です。
イタリア旅行ツアーで行くといくらかかる?
初めてイタリア旅行に行くなら、航空券、ホテル、送迎などがセットになったパッケージツアーがおすすめです。
たとえば、ローマ、ベネツィア、フィレンツェを巡る7日間のツアーなら、価格は1人あたり35万円程度からになります。他にも、旅の目的に合わせて自分好みにアレンジできるツアーも人気です。
現地観光を楽しめるオプショナルツアー
JTBのオプショナルツアーでは、主要都市や人気観光地を効率よく巡れる現地発の小旅行プランが豊富に揃っています。
イタリア旅行なら、コロッセオや美術館、ピサの斜塔を巡るツアーなど、見どころの詰まったプランが充実しています。送迎付きや日本語ガイド同行のプランも用意されているので、言語に不安がある方や初めてイタリアを訪れる方にもおすすめです。
イタリア旅行に必要な準備
イタリア旅行を快適に楽しむには、事前の準備が欠かせません。ここでは、旅行前に押さえておきたい内容をまとめました。
・イタリア旅行のベストシーズン
・イタリア旅行に必要な現金はどのくらい?
・イタリアの物価や治安を知る
・イタリア旅行に必要な旅行日数
イタリア旅行のベストシーズン
イタリアを訪れるなら、気候が安定していて過ごしやすい春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)が特におすすめ。夏は観光のハイシーズンですが日中の気温が高く、人も多くなる傾向があります。
冬になると北部では寒さが厳しくなるため、防寒対策が必要です。訪れたい都市や目的に合わせて時期を選ぶとよいでしょう。
イタリア旅行に必要な現金はどのくらい?
イタリアではクレジットカードが広く使われていますが、小規模なお店や屋台、バールなどでは現金しか使用できないところもあります。少額のユーロ紙幣をいくらか用意しておきましょう。
また、アメリカほど顕著ではありませんが、イタリアでもレストランなどでは気持ちとしてチップ(現金)を渡すことがあります。
両替は日本で済ませておくとスムーズですが、手数料を抑えたい場合はイタリアの街中で両替するのもおすすめです。ただし、観光地周辺はレートが高額な場合もあるので、注意しましょう。
イタリアの物価や治安を知る
イタリアの物価は日本と比べてやや高く、特に観光地や都市部では料金が高めに設定されていることがあります。
治安は比較的良好ですが、観光客を狙ったスリや置き引きには注意が必要です。混雑した電車の中や観光地では、貴重品を体から離さず持ち歩くようにしましょう。また、夜間に出かけることは避けるのが無難です。
イタリア旅行に必要な旅行日数
イタリアは見どころの多い国なので、最低でも3泊5日以上の日数は欲しいところです。主要都市をゆっくり楽しむなら1週間前後、周辺の国も周遊するなら1週間〜10日程度あると余裕を持って旅程を組めるでしょう。
日数が限られる場合は行き先を絞ったり、直行便を活用して移動時間を短縮したりするのもポイントです。
イタリア旅行を安く抑えるコツ
最後に、イタリア旅行にかかる費用を安く抑えるコツをまとめました。少しでも費用を抑えてイタリア旅行を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
・長期休暇の時期を外したオフシーズンを選ぶ
・航空便を工夫する
・朝食は現地の飲食店を利用する
・学生料金を活用する
長期休暇の時期を外したオフシーズンを選ぶ
旅行費用を抑えたいなら、年末年始やゴールデンウィーク、夏休みといったオンシーズンを避けるのがおすすめです。この時期は航空券やホテル代が高騰しやすく混雑も多いため、コストだけでなく快適さの面でもデメリットがあります。
一方、オフシーズンは比較的リーズナブルな価格帯で航空券を購入できるため、費用を抑えた移動が可能です。日程に融通がきくなら、オフシーズンを狙って節約しましょう。
航空便を工夫する
少しでも航空券代を抑えたい場合はLCCの利用がおすすめですが、一部のLCCでは受託手荷物が有料で、機内サービスも簡素です。タイミングによっては大手の航空会社の料金と大差ないこともあるので、総額やサービス内容を比較して選びましょう。
また、直行便で行くよりも移動に時間がかかりますが、乗り継ぎ便を選ぶことで費用を抑えられるケースもあります。
朝食は現地の飲食店を利用する
ホテル代を安く済ませたい場合は、朝食なしのプランにして現地の飲食店を利用してみましょう。カフェやファストフード、スーパーなどで朝食を調達するのも、旅行の醍醐味のひとつです。
イタリアの朝食といえば、甘いものが定番。各地のカフェでは、ビスケットやクロワッサン、カプチーノなどを楽しめます。
学生料金を活用する
学生であれば、旅先でも学割を活用するのがおすすめです。イタリアでは、美術館や博物館、観光施設など、学生証を提示することで入場料が割引になるスポットがあります。
特に長期旅行やヨーロッパ諸国を周遊する旅行の場合は、世界共通の国際学生証(ISIC)を事前に発行しておくと便利です。
イタリア旅行の費用を知って、充実したプランを楽しもう!
イタリア旅行の費用について解説しました。日本よりも物価の高いイタリアですが、旅行の日程や宿泊先、航空便の選び方を少し工夫するだけでも、コストを抑えながら旅行を楽しめます。また、航空券とホテルがセットになったパッケージツアーや、現地発のオプショナルツアーの利用も魅力です。
また、現地の物価や治安などの情報を事前に把握しておくことで、安心して快適に過ごせます。初めての方もリピーターの方も、予算と相談しながら、自分の目的に合ったイタリア旅行を満喫してみてください。