初めてのイタリアならココ!三大観光地
イタリア観光の特徴は訪れる都市や街で異なる歴史や芸術・文化、食、景観に出会えること。そこで、初めてイタリアを訪れる方におすすめの三大観光地、ローマ、フィレンツェ、ベネチアの魅力をご紹介します。
ローマ
紀元前8世紀ごろに都市国家を築いたローマ。現在もコロッセオやフォロ・ロマーノ、パンテオンなど、古代からの壮大な歴史と多様な文化を目の当たりにできる遺跡が残っています。
また、スペイン広場やトレビの泉、真実の口など映画の舞台となった観光スポットも人気。タイムスリップした気分でローマの魅力を満喫しましょう。
スペイン広場
バロック様式の美しいスペイン階段と舟型のバルカッチャ噴水が織りなす美しい景観が特徴のスペイン広場。階段の上からはローマの街並みが一望でき、トリニタ・デイ・モンティ教会など歴史ある教会を訪ねることができます。
近くには高級ブランド店が軒を連ねる通りや老舗のカフェもあるのでローマ観光の拠点として散策してみましょう。
トレビの泉
コインを後ろ向きに投げると再びローマを訪れることができるという伝説で有名なトレビの泉。ポーリ宮殿のファサードと一体化したバロック様式の彫刻と景観は壮麗な美しさを放っています。
2024年12月から、混雑緩和のため最大400名の入場制限や入退場のルートが設定され、階段や噴水の縁に座ることが禁止になりました。
フィレンツェ
ボッティチェリやミケランジェロの名作を生み出したルネサンス芸術の中心で「花の都」と呼ばれるフィレンツェ。ウフィツィ美術館やドゥオーモなど歴史的建造物が集まる世界遺産の街並みは美しく、散策をしながら多くの芸術を間近で楽しめます。
肉や野菜、オリーブオイルを活かした素材重視の洗練された郷土料理が味わえるのも特徴です。
ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
1436年に完成したドゥオーモは、煉瓦を積み上げて建てられた巨大な二重構造のドーム(クーポラ)が特徴。内部には壮大なフレスコ画「最後の審判」が描かれ、463段の階段を上がるとフィレンツェの絶景が一望できます。
正面入口上部にある逆回りの時計もお見逃しなく。「天国の扉」がある隣接のサン・ジョヴァンニ洗礼堂も必見です。
ベネチア
「水の都」として有名なベネチアは、サンマルコ広場やドゥカーレ宮殿などゴンドラに揺られながら唯一無二の景観とロマンチックな雰囲気が楽しめます。華麗な仮面と衣装を身に着けた人たちが街を彩るベネチアカーニバルや700年以上の歴史を持つガラス工芸品は世界的に知られ、魚介料理などベネチア独自のグルメが味わえるのも魅力です。
サン・マルコ広場
ベネチア観光の中心地で、中世の趣が漂う石畳と大理石の回廊が広がるサン・マルコ広場。金色のモザイクや宝石のような装飾が見事なサン・マルコ寺院、鐘楼、時計塔などが広場を囲み、その姿はナポレオンが「世界で最も美しい広場」と称賛したほど。
周囲にはカフェがあるので、ひと息つきながらベネチアらしい優雅な時間を過ごしましょう。
カナル・グランデ
ベネチアの中心を逆S字に流れる全長約3.8kmのカナル・グランデ(大運河)。ゴンドラや水上バスに揺られながら運河沿いを進めば、ルネサンス、バロック、ゴシック様式の宮殿や館を目の当たりにでき、水の都ならではの風景が満喫できます。
また、運河に架かる最古の橋、リアルト橋から眺める街並みや夕暮れの水面に映る景色は格別です。
イタリアのおすすめ観光スポット
南北に長いブーツの形をした半島とシチリア島やサルデーニャ島などの島々からなるイタリア。北部・中部・南部に分かれ気候や文化も異なることから、三大観光地のほかにも魅力的な観光スポットがたくさんあります。
ミラノ
北部のミラノはイタリア屈指のファッションとデザインの中心地。ガラス天井とモザイク床が美しいショッピングアーケードのヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアやミケランジェロの名作を展示するスフォルツェスコ城、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が描かれたサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会など見どころが目白押しです。
ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)
ミラノの街を象徴するゴシック建築のミラノ大聖堂。1386年から約500年かけて造られたその姿は、135本の尖塔と3500体以上の彫刻が施され、「黙示録」や「大天使ミカエル」など聖書の物語が描かれた内部のステンドグラスは歴史の重みが感じられ圧巻です。
屋上のテラスからはミラノ市街が一望できるのでぜひ訪れてみましょう。
スカラ座
世界最高峰のオペラ劇場として君臨するスカラ座。意外と質素な外観に反して、一歩中に入ると天井から大きなシャンデリアが吊り下がり、客席や壁面は赤いビロードと金箔で彩られ優美な世界が広がります。
観劇以外でも、スカラ座博物館の入場券を購入すれば劇場内を見学できるので、豪華絢爛な内装を間近に見てみたいですね。
ナポリ(南イタリア)
“ナポリを見てから死ね”と称されるほど美しい景色が広がるナポリ。漁業が盛んな南部の港町には、古代ギリシャやローマ時代からの歴史遺産が多く、世界遺産に登録されている旧市街は、歴史に育まれた陽気な下町情緒にあふれています。
ピッツァ発祥の地としても有名で、味わうなら迷わず王道のマルゲリータがおすすめです。
ポンペイ遺跡
ナポリ近郊のポンペイ遺跡は、紀元79年に起きたヴェスヴィオ火山の噴火で一瞬にして埋もれた古代都市。現在も発掘調査が行われており、石畳の道や劇場、浴場、邸宅や神殿など、貴重な跡が発見されています。
2000年前に2万人のローマ人が暮らしていたとされるありのままの生活ぶりがタイムスリップしたように体感できます。
シチリア島
イタリアの南端、地中海に浮かぶシチリア島は、地中海の十字路として多様な文明や文化の影響を受け、パレルモの歴史的建造物やアグリジェントの神殿の谷と呼ばれる古代ギリシャの遺跡群など、その歴史を世界遺産として今に残しています。
美しい海と独自に発展したグルメ、温暖な気候はリゾート地としても人気があります。
アマルフィ
ナポリから車やフェリーで1時間ほどの海岸都市・アマルフィ。約30kmの海岸線は断崖絶壁にカラフルな家が並び、青い海とのコントラストは絶景。さまざまな建築様式が調和したアマルフィ大聖堂や紙すきの歴史を今に伝えるカルタ美術館、アマルフィ海岸の景色を一望できる小さな町ラヴェッロなど見どころも数多くあります。
バチカン市国
ローマ市内に位置する世界最小の独立国家で、カトリックの総本山として名高いバチカン市国。最大の見どころは、壮大な建築美を魅せるサン・ピエトロ大聖堂のピエタ像とシスティーナ礼拝堂の祭壇画「最後の審判」と天井画は「創世記」で、ミケランジェロの傑出した作品に出会えます。
人気のある美術館や礼拝堂は事前に予約しておくと安心です。
ピサの斜塔
中部トスカーナ州の都市ピサにあるピサの斜塔は、ピサ大聖堂や洗礼堂、カンポサント(納骨堂)とともに世界遺産に登録されています。建設途中から地盤沈下が原因で傾きはじめましたが、この傾きを支えるポーズで写真を撮るのが大人気。
白大理石で造られた円錐形の内部にはらせん階段があり事前に予約すれば上ることができます。
アルベロベッロ
南部に位置するアルベロベッロは、白壁に円錐形の屋根を持つ伝統家屋「トゥルッリ」が立ち並ぶ世界遺産の小さな村。おとぎ話に出てくるような独特の建築様式を魅せる景観が旧市街に広がり、写真映えすること間違いなし。
「トゥルッリ」を改装したホテルやゲストハウスもあり、散策やカフェ巡りも楽しめます。
チンクエテッレ
チンクエテッレは、北西部のリグーリア海に面した5つの村の総称。断崖絶壁に建つカラフルな建物が共通点ですが、ビーチリゾートのモンテロッソ・アル・マーレ、港町の賑わいと絶景が魅力のヴェルナッツァ、ワイン栽培が盛んなコルニリア、眺望が人気のマナローラ、家が階段状に並ぶリオマッジョーレと、村ごとに異なる個性を放っています。
ドロミテ渓谷
オーストリア国境の近く、アルプス山脈の一部で世界自然遺産に登録されているドロミテ渓谷。標高3000mを超える山が18峰も連なり、天を突くような鋭い岩峰や岩塔が最大の特徴です。
絵はがきのような絶景スポットが多くアクティビティも充実。ロープウェイやゴンドラを使えば、山頂や展望台まで簡単にアクセスできます。
イタリアの観光地を巡るならランドクルーズ
イタリアの名所を巡りたいけど移動が大変、でも自由に観光を楽しみたい。そんな方には「ランドクルーズ」がおすすめ!ランドクルーズは、快適なバス移動で各地を巡る現地発着のヨーロッパ周遊バスツアーです。
団体ツアーのサポートと個人旅行の自由さを兼ね備え、効率的に観光地を巡りながらも、自分のペースで旅を楽しめます。新しいスタイルのバスツアーでイタリアの旅を堪能しましょう。
ランドクルーズのおすすめポイントはここ!
ランドクルーズは、団体ツアーほど縛られたくないけど、添乗員のサポートも受けながら旅行したいという団体ツアーと個人旅行のいいとこどりしたい人におすすめのツアーです。
ランドクルーズのおすすめポイントである「自由度の高さ」と「サポート充実の安心感」を詳しくご紹介します。ランドクルーズで旅をしたくなること間違いなしです!
ポイント1|自由度が高い!
1つ目のポイントは団体ツアーとは違った「自由度の高さ」です。食事や観光スポットを自分好みにアレンジでき、こだわりの旅を実現できます。航空券も自由選択可能なので、お気に入りの航空会社のマイルを使うこともできますよ。
団体行動に縛られず、自分のペースで旅を楽しみたい方や、海外でもひとり旅を満喫したい方、絶対に外せないこだわりがある方にはぴったりです。自由度の高さを活かして、自分だけの特別な思い出を作ってみましょう!
ポイント2|サポート充実の安心感!
2つ目のポイントはツアーならではの「サポート充実の安心感」です。日本語を話す現地添乗員が同行し、いつでも頼れる存在として旅をサポート。言語の壁を感じることなく、安心して旅を楽しめるでしょう。ホテルや移動手段の手配は全ておまかせなので、旅の準備もラクチンです。
さらに、荷物を預けられるため身軽に観光できるのも魅力の一つ。個人旅行に不安を感じる方や、団体ツアーの安心感も欲しい方におすすめです。自由度と安心感を両立させた新しい旅のカタチを、ぜひ体験してみましょう!
ランドクルーズで行く!イタリア観光モデルコース
ランドクルーズで行けるイタリア観光のモデルコースをいくつかご紹介!初心者におすすめな主要4都市を巡る王道のコースからスイスとフランス・パリも満喫できるよくばりなコースまで、ぜひランドクルーズを使った旅を楽しんでみてくださいね。
初めてのイタリアなら人気の4都市を巡る王道コース(8日間)
イタリアの魅力を凝縮した王道な8日間の旅。古代ローマの遺跡が残る永遠の都ローマから始まり、ルネサンス芸術の宝庫フィレンツェ、ファッションの中心地ミラノ、そして水の都ベネチアへと続きます。各都市で2日間ほど滞在し、世界遺産や芸術、文化を堪能できるでしょう。異なる魅力を持つ4都市を巡ることで、イタリアの多様性を体感できる理想的な旅程となっています。
世界遺産大国を楽しみつくす!イタリア完全制覇コース(11日間)
イタリア全土の魅力を凝縮した11日間の旅。ローマやフィレンツェといった定番都市に加え、南部のナポリやアマルフィ、さらにはポンペイやアルベロベッロまで足を延ばします。各地の世界遺産を巡りながら、ミラノのファッション、ボローニャの食文化、トスカーナの田園風景など、多彩な魅力に触れられるでしょう。郷土料理とワインを堪能しつつ、イタリアの奥深さを体感できる充実のコースです。
スイスとフランス・パリも満喫!よくばりコース(11日間)
イタリア、スイス、フランスの3か国を巡る贅沢な11日間の旅。ローマやフィレンツェでイタリアの芸術と歴史に触れた後、ミラノを経由してスイスへ。チューリッヒやベルン、ジュネーブで美しい自然と街並みを楽しみます。最後はパリで華やかなフランス文化を堪能。各国の特色ある文化や街並み、グルメを味わえる、まさに「いいとこどり」の旅程です。3か国それぞれの魅力を存分に楽しめる、欲張りな方にぴったりのコースといえるでしょう。
旅の上級者にもおすすめ!カスタマイズできるランドクルーズ
ランドクルーズは、旅の上級者にとっても魅力的!自由度が高く、店頭では更に細かいカスタマイズが可能です。旅の一部にランドクルーズを組み込んだり、途中から参加したりと、柔軟な旅程を組むことができますよ。マイナーな目的地と組み合わせることで、新たな発見に満ちた旅が実現します。
特にヨーロッパ旅行の上級者にとってはこれまでにない旅のスタイルで、自分だけの特別な旅を作り上げたい方にぴったりの選択肢です。旅の醍醐味を存分に味わいながら、安心のサポートも得られる新しい旅のカタチを、ぜひ体験してみてください!
イタリアでしかできない!とっておきの体験
イタリアには世界的に知られる芸術作品、歴史や伝統を色濃く残す街、自然が創り出す絶景など魅力的な観光スポットが数多くあり、貴重な体験が楽しめます。ここではとっておきの3スポットをピックアップしてみました。
ベネチアのゴンドラクルーズ
1世紀から続くベネチアの伝統的な乗り物、ゴンドラで運河や狭い水路沿いを進み、歴史的な建物や美しい景色を眺めながら特別な体験ができるゴンドラクルーズ。
『最後の晩餐』を鑑賞
ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」。キリストが「あなたがたのうち一人が私を裏切る」と告げた瞬間に、12人の使徒たちが驚いて動揺するリアルな姿が修道院の食堂の壁に描かれ、壁や天井と絵画が一体化した没入感は現地でしか味わえません。
鑑賞は事前予約制です。
カプリ島の『青の洞窟』に行く
洞窟全体が神秘的なマリンブルーに染まり幻想的な光景が広がるカプリ島の「青の洞窟」。太陽光が水中の白い海底で反射して洞窟内に神秘的な青い光を放つ自然現象ですが、断崖絶壁の狭い入口なので波や天候により小舟が入れないことも。
自然の奇跡を信じて出かけてみましょう。基本的に予約不可で、現地で当日チケットを購入します。
イタリアで食べたい本場のグルメ
南北に長いイタリアの食文化は、地域ごとで使われる食材や調理法に多様性がありながら、素材のよさを引き出すシンプルさが最大の特徴。代表的な料理が地域ごとにあるので、本場の味を楽しんでみましょう。
ピッツァ
南部ナポリ発祥の代表的な料理であるピッツァ。パリッとした外側ともっちりした内側の生地に、トマトソースやモッツァレラチーズ、バジルなどをのせたマルゲリータ。
4種のチーズを使ったクアトロ・フォルマッジや魚介のペスカトーレなど、焼きたてを手でちぎって食べるのが本場スタイル。素材の味がダイレクトに感じられるはずです。
パスタ
イタリアには地域を代表するパスタがあります。たとえば、北部にはバジルや松の実、オリーブオイルなどでつくる鮮やかな緑色のソースが特徴のジェノベーゼとボロネーゼ。
ペコリーノ(羊乳チーズ)がよく使われる中部は、濃厚ソースのカルボナーラ。南部はオリーブオイル、にんにく、唐辛子だけのシンプルなペペロンチーノがおすすめです。
プロシュート
プロシュートはイタリア産生ハムの総称。豚のもも肉を塩漬けにし、燻製しないで乾燥・熟成を長期間させるのが特徴です。
ジェラート
イタリアが発祥のジェラートは、なめらかな食感と素材そのものの味がしっかり感じられるのが特徴。定番のミルク系をはじめ、ピスタチオなどのナッツ系、スイカやブルーベリーなどのフルーツ系のほか多彩なフレーバーが揃っています。
ブリオッシュにジェラートを挟んだり、生クリームをトッピングして味わう食べ方もあります。
イタリアの観光スポットを楽しもう!
イタリア観光をさらに魅力的にする多彩な情報をご紹介しましたがいかがでしたか。イタリア人の人生観を象徴する3つのキーワード「マンジャーレ(食べる)」、「カンターレ(歌う)」、「アマーレ(愛する)」のように、イタリア旅行を自分らしく全身で思いきり楽しみましょう。