【2025年】台湾のお金事情まとめ|通貨や両替・支払方法を解説

台湾
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台湾風景
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公開日:2025.09.16
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更新日:2025.09.16
台湾旅行を快適に楽しむためには、現地のお金事情を事前に理解しておくことが大切です。 台湾の都市部ではキャッシュレス決済も広がっていますが、屋台やローカルなお店では現金が必要になる場面も少なくありません。お金に関する基本的な知識を押さえておけば、現地での支払いをスムーズにおこなえるでしょう。 この記事では、台湾の通貨や両替方法など、旅行前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。台湾旅行を楽しむための準備として、ぜひ参考にしてください。
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台湾のお金の基礎知識

台湾紙幣
台湾を訪れる前に、現地のお金についての基本情報を知っておくと、支払い時の戸惑いやトラブルを防ぎやすくなります。ここでは、台湾のお金の基礎知識について、以下3つのポイントから詳しく解説します。 ・台湾の通貨単位 ・日本円とのレート目安 ・紙幣と硬貨の種類 旅行中のストレスを減らし安心して過ごすためにも、ぜひ確認してください。

台湾の通貨単位

台湾の通貨は正式には「新台湾ドル」と呼ばれています。通貨に表記されている単位は「圓」です。しかし実際にはさまざまな呼び方や表記が使われており、現地の値札や会話の中でも多様な表現がみられます。 たとえば、「$」「NT$」「NTD」「元(※)」といった表記が一般的です。会話では「圓・元(ユェン)」のほかに「塊(クァイ)」などの表現が使われることもあります。 ※「圓」の代わりに発音が同じ「元」を使用することが多い。 以下は、台湾の通貨に関する呼び方や表記のバリエーションを一覧にしたものです。 ・$ ・NT$ ・NTD ・TWD ・圓・元(ユェン) ・塊(クァイ) ・新台湾ドル(ニュー台湾ドル) ・台湾ドル(台湾ドル) ・新台幣 呼び方や表記にはいくつかのバリエーションがあるものの、すべて同じ通貨(新台湾ドル)を指しています。金額や計算方法にも違いはないため、安心して支払いをしましょう。

日本円とのレート目安

為替レート
新台湾ドルと日本円の為替レートは、1NTD=約5円が目安です(2025年9月時点)。 台湾で買い物をする際に、日本円でいくらくらいかを知りたい場合は、表示金額に「5」を掛けるとおおよその日本円がわかります。たとえば、商品が1,500NTDであれば「1,500×5=7,500」となり、日本円では約7,500円と見積もれます。 ただし、為替レートは日々変動するため、実際に支払う際は最新のレートを確認することが大切です。

紙幣と硬貨の種類

新台湾ドルは、以下の紙幣と硬貨が流通しています。 <紙幣の種類> ・2,000元 ・1,000元 ・500元 ・200元 ・100元 <硬貨の種類> ・50元 ・20元 ・10元 ・5元 ・1元 ・5角(0.5元) 5角(0.5元)の硬貨は発行されているものの、実際の現金取引ではあまり使われていません。たとえば、3.5元の切手は端数を切り上げて4元で販売されています。 日常生活では1元未満の金額が省略されることが多く、旅行中に5角硬貨を目にする機会はほとんどないでしょう。

台湾旅行での支払い方法

お金イメージ
台湾では現金支払いとキャッシュレス支払いの両方が可能ですが、利用できる方法は店舗や場所によって異なります。旅行前に台湾の支払い事情を把握しておくことで、現地での支払いもスムーズにおこなえるでしょう。

屋台・ローカル店ではまだ現金が主流

台湾の屋台やローカルなお店では、現金のみ対応している店舗が少なくありません。また、高額紙幣では支払いができない場合や、お釣りが不足していることもあります。100元札や200元札などの少額紙幣や、硬貨を十分に用意しておくと安心です。 「ローカルなお店に立ち寄りたい」「屋台で食べ歩きを楽しみたい」と考えている方は、現金を多めに準備しておきましょう。

クレジットカードが使える場所・使えない場所

クレジットカード
台湾ではクレジットカードの普及が進んでいますが、利用できる場所とできない場所が分かれています。旅行中に困らないよう、カードが使える場所と現金が必要な場所をあらかじめ把握しておくことが大切です。 クレジットカードが使える場所と使えない場所をまとめると、以下の通りです。 <クレジットカードが使える場所> ・ホテル ・観光地にある店舗 ・大手デパート ・大型スーパーマーケット ・チェーン店やレストラン ・博物館、動物園、テーマパークなどの観光施設 ・空港内の免税店や飲食店 <クレジットカードが使えない場所> ・夜市 ・屋台 ・公共交通機関(バス、一部タクシー) ・中小規模のスーパー ・個人商店 ご自身の旅行計画に合わせて、必要な現金のおおよその目安をあらかじめ把握しておくと安心です。買い物、食事、移動など、どの場面で現金が必要になりそうかを想定しておくことで、現地で慌てずに対応できるでしょう。 現金とクレジットカードを状況に応じて使い分けながら、快適でスムーズな台湾旅行をお楽しみください。

台湾のモバイル決済は旅行者には使いにくい?

モバイル決済
旅行者でも台湾でモバイル決済を利用することは可能です。ただし、PayPayや楽天ペイなど、日本で普及しているモバイル決済サービスは、日本国内での利用を前提に設計されているものがほとんどです。台湾では利用できない場合があるため、注意しましょう。 現地でモバイル決済を使いたい場合は、台湾でも対応しているサービスを渡航前に準備しておくことが大切です。 旅行者が台湾で比較的使いやすいモバイル決算サービスは、以下の通りです。 ・Apple Pay(タッチ決済): Apple Payに対応カード(Mastercard / Visa)を登録すれば、タッチ決済対応店で利用可能。 ・Google Pay(タッチ決済): Visaのタッチ決済対応カードを登録すれば、Visaのタッチ決済対応店で利用可能。 ・楽天カード決済(タッチ決済): 楽天ペイアプリから楽天カード(Visa / Mastercard)を登録し、Android端末でタッチ決済が可能。 ※楽天カード決済は、楽天カードとAndroid端末をお持ちの方のみ対象。楽天ペイ自体は台湾では使用不可。 ・WeChat Pay(QRコード決済): 中国版LINEとも呼ばれる通話やチャット、モバイル決済ができるアプリ。アプリに国際クレジットカードまたはデビットカード(Visa / Mastercard / American Expressなど)を登録することで、QRコード決済の利用が可能。 ・Alipay(QRコード決済): 中国で圧倒的なシェアを誇るモバイル決済サービス。アプリに国際クレジットカードまたはデビットカード(Visa / Mastercard / JCBなど)を登録することで、QRコード決済の利用が可能。 一般社団法人キャッシュレス推進協議会によると、台湾のモバイル決済の普及率は2021年時点で72.2%に達しており、都市部を中心に日常的に利用されています。「現金をあまり持ち歩きたくない」「キャッシュレスで支払いのストレスを減らしたい」と考えている方は、渡航前に上記のモバイル決済サービスを準備しておくと安心です。 出典:キャッシュレス・ロードマップ 2024|一般社団法人キャッシュレス推進協議会 https://paymentsjapan.or.jp/wp-content/uploads/2024/12/roadmap2024.pdf

台湾での両替方法とおすすめの場所

ATM
台湾での両替方法とおすすめの場所は、主に以下の5つがあります。 ・台湾の空港の両替所 ・宿泊先のホテル ・街中の両替所 ・街中の銀行 ・ATM それぞれのメリットやデメリットについて紹介していきます。

台湾の空港の両替

台湾桃園国際空港や台北松山空港には、外貨両替をおこなっている銀行が複数入っており、到着後すぐに新台湾ドルへの両替が可能です。窓口で両替する場合は、一回あたり30NTDの手数料が必要です。 また、台湾桃園国際空港には手数料無料の自動両替機も設置されています。画面の指示に従って簡単に操作でき、スムーズに新台湾ドルを受け取れます。混雑している窓口を避けたい方や、営業時間外に到着した場合にも便利です。 ただし、空港での両替は利便性が高い反面、時間帯や両替所によってレートに差が出ることがあります。旅行の最初に必要な分だけを空港で両替し、残りは市内の銀行や両替所でおこなうと、よりよいレートで両替できる可能性があるでしょう。

宿泊先のホテル

ホテルフロント
宿泊先のホテルで両替することも可能です。観光ホテルのフロントでは、外貨から新台湾ドルへの両替に対応している場合があります。24時間対応のホテルなら、深夜や早朝でも対応してもらえることが大きな利点です。 ただし、ホテルでの両替は、空港や銀行、街中の両替所と比べてレートが不利になる傾向があります。手数料が高めに設定されているケースもあるため、両替時には注意しましょう。

街中の両替所

両替所
台湾の街中には、比較的レートのよい両替所や外貨自動両替機が点在しています。銀行が営業していない時間帯や土日祝日でも利用できるため、便利です。 ただし、一部には違法に営業している両替所もあるため、レートのよさだけで容易に利用することは避けましょう。信頼できる両替所であるか、評判をしっかりと調べておくことが大切です。

街中の銀行

銀行
安全性や信頼性を重視して、両替したい場合は、街中の銀行を利用しましょう。 ホテルに比べて両替レートが比較的よく、手数料も明確に設定されているため、安心して利用できます。両替の際にはパスポートの提示が必要となるため、忘れずに持参しましょう。 なお、銀行の営業時間は平日の9:00〜15:30で、土日祝日は休業しています。銀行での両替を予定している場合は、事前にスケジュールを確認しておくことをおすすめします。

ATM

ATM
台湾で現地通貨を手に入れる方法として、クレジットカードやデビットカードを使ってATMから現金を引き出す手段もあります。ATMは、利用日の実勢レートが適用されるため、銀行や両替所よりも有利なレートで新台湾ドルを入手できる場合もあります。 ただし、ATMで現金を引き出す場合は、以下の点に注意しましょう。 ・クレジットカードでの引き出しは「海外キャッシング扱い」となり、利用後に利息が発生する可能性がある ・カード会社によっては、海外キャッシングを利用するために、事前の申請が必要な場合がある ・デビットカードを使う場合は、海外事務手数料が両替レートに上乗せされることがある ATMの利用を検討する際は、事前にカードの利用条件や手数料を確認しておくことをおすすめします。

台湾旅行のお金に関するよくある質問

Q&A
最後に、台湾旅行のお金に関するよくある質問に回答します。疑問点を解消し、台湾旅行を存分に楽しみましょう。

チップは必要?

台湾では、基本的にチップを渡す習慣はありません。レストランやカフェ、タクシー、ホテルなど、多くの場面でチップを支払う必要はなく、現地の人々もチップを期待していないのが一般的です。 飲食店では、サービス料(通常10%程度)があらかじめ請求書に含まれていることが多く、追加の支払いは不要です。タクシーに乗る際も、料金ぴったりに支払えば問題ありません。

現金はどのくらい持っておくべき?

台湾旅行では、1日あたり1,000〜2,000NTDを目安に現金を用意しておくと安心です。この金額があれば、食費や交通費、観光地の入場料などをカバーできるでしょう。 また、小銭(1元〜50元硬貨、100元札)も重要です。屋台やバスではお釣りが出ない場合や、高額紙幣の使用を断られる場合があるため、小銭を多めに持っておくとスムーズに支払いができます。 台湾旅行に必要な費用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せて参考にしてみてください。

余った新台湾ドルはどうする?

新台湾ドルが余った場合は、帰国前に空港や市内の銀行で日本円に再両替しましょう。空港には複数の両替所があり、出国前に手続きできて便利です。 もし帰国後に新台湾ドルが残っていることに気づいた場合は、郵送で外貨を売却する方法もあります。複数のサービスを比較し、レートや手数料が有利なものを選びましょう。 また、近いうちに再び台湾を訪れる予定がある場合は、新台湾ドルを保管しておくのも一案です。空港から市内への移動など、到着直後の支払いに使えて便利です。

台湾のお金事情を把握して台湾旅行を楽しもう!

台湾旅行を最大限に楽しむためには、事前に現地のお金事情をしっかり把握しておくことが重要です。 この記事を参考に、支払い方法や両替の選択肢を把握し、出発前に必要な準備を整えておきましょう。支払いに関する不安を減らすことで、現地での滞在がより快適に、そして充実したものになるでしょう。
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