【連載第2回】東伊豆の「熱川プリンスホテル」と「トラベルヘルパー」 静岡県│親孝行温泉・三世代旅行におすすめ宿

静岡
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海との近さを感じる屋上天空露天風呂「薫風」
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公開日:2025.04.29
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更新日:2025.04.29
本連載は、月に1回、各地を取材し、環境整備をお手伝いしてきた私が、親孝行温泉・三世代旅行をお考えの読者の皆さんに、とっておきな温泉地や宿をご案内していきます。
温泉エッセイスト 山崎 まゆみ
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静岡県東伊豆の「熱川プリンスホテル」と「トラベルヘルパー」をご紹介

こんにちは、温泉エッセイストの山崎まゆみです。 今回は、静岡県東伊豆の「熱川プリンスホテル」と「トラベルヘルパー」をご紹介します。
屋上天空露天風呂「薫風」で朝日を眺める
静岡県伊豆半島の東伊豆エリアは太平洋に面しており、海から陽が昇ります。その朝日を浴びながら露天風呂に入れるというのは圧倒的な魅力です。また、夜は月光が海に映り、この様を地元の人は「ムーンロード」と呼びます。こうした神秘的な光景が宿にいながらにして眺められます。
名物「金目鯛の煮付」
熱心にユニバーサルデザインの宿に取り組む嶋田愼一朗社長
そんな東伊豆エリアで、私が最も好きなのは源泉温度が高く、湧出量も豊富な熱川温泉。各宿で源泉を持っています。 「熱川プリンスホテル」の屋上天空露天風呂「薫風」は、広く遠くまで空と海を見渡せ、それぞれの青色が混じり合う一体感を味わえ、その感動が待っています。 バリアフリー対応の客室でおすすめなのは、フラットでゆとりある広さの「最上階ジュニアスイート」です。 3世代の家族旅行向けの部屋で、和室2間のタイプと、ツインベッド付きの和洋室タイプがあります。ベッドでゆったり横になりながら、刻々と変化する海の表情を見つめていると、飽きることはありません。 車いすユーザーの方にも利用しやすい2つの貸切風呂は湯船の縁まで車いすに乗ったまま入ることができます。 そして、名物料理「金目鯛の煮付」の柔らかいこと。咀嚼に自信がなくなった方も美味しくいただけます。

旅行をサポートしてくれる「トラベルヘルパー」

さて、高齢者や身体の不自由な人のちょっとした外出や国内外の旅行をサポートしてくれる制度「トラベルヘルパー」をご存知でしょうか。 東伊豆地域に拠点を置く「トラベルヘルパーセンター東伊豆」では、「温泉トラベルヘルパー」の愛称で親しまれるスタッフが宿泊先のホテルや旅館を訪れて、入浴介助をしてくれます。 東伊豆の観光名所の話をしながら、非常に手慣れた様子で、お風呂に入れてくれます。普段、介護し慣れている家族でも、初めて行く旅館のお風呂の入浴介助は難しいもの。トラベルヘルパーを活用すれば、安心して任せられ、同行した家族も心置きなく温泉を楽しめますよ。
東伊豆のトラベルヘルパーのお2人と一緒に(右・清水治子さん、左・吉間厚子さん)
山崎まゆみさんのプロフィール紹介
山崎まゆみ 温泉エッセイスト・跡見学園女子大学兼任講師(観光温泉学・観光取材学) 現在33カ国の温泉を訪問。観光庁や地方自治体の観光政策会議に有識者として多数参画。 ユニバーサルツーリズムについての活動は、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局「ユニバーサルデザイン2020評価会議」、観光庁「ユニバーサルツーリズム促進事業」など、様々な委員を歴任。 NHKラジオ深夜便で「バリアフリーで温泉を楽しむ」に出演中(毎月第4水曜日) 東京新聞で「バリアフリーで行こう!」連載中(毎月第2・4水曜日掲載) 著作には『行ってみようよ! 親孝行温泉』は「バリアフリー温泉で家族旅行」のシリーズ第3弾。この他、温泉や旅にまつわる書籍『宿帳が語る昭和100年』など多数。 4月8日には新刊『おいしいひとり温泉はやめられない』(河出文庫)を発売。
本連載は、月に1回、各地を取材し、環境整備をお手伝いしてきた私が、親孝行温泉・三世代・四世代旅行をお考えの読者の皆さんに、とっておきな温泉地や宿をご案内していきます。
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