【連載第7回】天童温泉の宿 ほほえみの空湯舟 つるや 山形県│親孝行温泉・三世代旅行におすすめ宿

山形
共有する
1,421 Views
公開日:2025.10.02
|
更新日:2025.10.02
本連載は、月に1回、各地を取材し、環境整備をお手伝いしてきた私が、親孝行温泉・三世代旅行をお考えの読者の皆さんに、とっておきな温泉地や宿をご案内していきます。
温泉エッセイスト 山崎 まゆみ
ページの先頭へ戻る

山形県天童温泉でユニバーサルデザイン化に取り組む宿をご紹介します。

鶴の刺繍
「つるや」のロビー
JR天童駅から車で5分程の温泉街のほぼ真ん中に位置する「ほほえみの空湯舟 つるや」は、総客室数20室ほどの小さな宿。靴を脱いでロビーに入ると、歓迎の意を込めて畳に鶴の刺繍が施されてあり、目の前に広がる日本庭園も見事。手前には天童木工の洒落たいすが置かれてある、いわゆる純和風の宿です。

ユニバーサルデザインの客室「白(はく)」

「白」の客室
「白」お風呂
「白」お風呂
ご主人と女将と
その「つるや」に、2021年にユニバーサルデザインの客室「白(はく)」ができました。 「白」はロビーの右横にあり、扉を開けると左側に食事ができるダイニングルーム、奥にはベッドルーム、さらに行くと洗面台スペースと露天風呂があるウッドテラスへと続きます。 客室内は基本的にフルフラットです。ベッド横の扉からシャワーブースへと移動できて、シャワーブースには湯船まで続くウッドチェアーが設置されているので、腰かけたままシャワーを浴び、そのまま湯船に移ることができます。客室からシャワーブース、露天風呂へは扉ひとつで直結しているので、車いすユーザーに優しい動線です。デッキには寛げるソファーも置かれてあります。 また「白」にはプライベートなダイニングルームがあるので、客室内で食事が摂れます。 大浴場は畳敷きに改修したので滑りにくく、転倒しても大きな怪我につながりにくいお風呂です。 次回も天童温泉のユニバーサルデザイン化した宿をご案内します。
山崎まゆみさんのプロフィール紹介
山崎まゆみ 温泉エッセイスト・跡見学園女子大学兼任講師(観光温泉学・観光取材学) 現在33カ国の温泉を訪問。観光庁や地方自治体の観光政策会議に有識者として多数参画。 ユニバーサルツーリズムについての活動は、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局「ユニバーサルデザイン2020評価会議」、観光庁「ユニバーサルツーリズム促進事業」など、様々な委員を歴任。 NHKラジオ深夜便で「バリアフリーで温泉を楽しむ」に出演中(毎月第4水曜日) 東京新聞で「バリアフリーで行こう!」連載中(毎月第2・4水曜日掲載) 著作には『行ってみようよ! 親孝行温泉』は「バリアフリー温泉で家族旅行」のシリーズ第3弾。この他、温泉や旅にまつわる書籍『宿帳が語る昭和100年』など多数。 4月8日には新刊『おいしいひとり温泉はやめられない』(河出文庫)を発売。
本連載は、月に1回、各地を取材し、環境整備をお手伝いしてきた私が、親孝行温泉・三世代・四世代旅行をお考えの読者の皆さんに、とっておきな温泉地や宿をご案内していきます。
記事一覧へ戻る
国内の新着記事
すべての記事から探す
記事一覧へ戻る