
ルーブル美術館で最も有名な作品といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」です。微笑みを浮かべる女性の肖像画で、モデルや背景には未だ謎が多く残された名作。
イタリア絵画展示室を抜けた一室にあるモナリザの前には、常に多くの人が並んでいます。ぜひ列に並んで正面からその謎の微笑みを見つめてみてください。吸い込まれるような表情に、目を奪われてしまいますよ。
パリ中心部にあるポンピドゥー・センターは、パリ内でも最大規模を誇る現代美術館です。20世紀から現代に至る美術作品が充実しているのが特徴。
館内には複数の展示スペースがあり、キュビズムから抽象画まで多様な作風の作品を楽しめます。ピカソ、ジョルジュ・ブラック、ミロ、ルネ・マグリットといった巨匠たちの作品に加え、新進気鋭のアーティストのコレクションも揃っているのが見どころ。
建物自体がコンテンポラリーなデザインで、屋上にはパリ市街の景色を楽しめるカフェテラスもあります。また、コンサートやパフォーマンスアートなどのイベントが開催されることもあり、五感でアートを堪能できる空間です。
©︎Sophie Boegly
オランジュリー美術館は、チュイルリー公園の近くのセーヌ川岸にある美術館です。印象派の作品が集まっており、特にモネの「睡蓮」が360度取り囲む、1階のギャラリーが有名。
光が差し込む明るく開放的な内装が特徴的で、かつては温室だった暖かな雰囲気を感じます。地下にも作品が展示されており、モネのほかにもルノアールやセザンヌ、マリー・ローランサンなどの作品が人気。
三大美術館のような規模ではなく、コンパクトにまとまっているので2時間あればすべて見て回れます。印象派好きにはたまらない、見応えのある美術館ですよ。
プティ・パレ美術館は、18世紀から20世紀初頭にかけての絵画コレクションが豊富な美術館です。「プティ・パレ」は「小さな宮殿」という意味。その名の通り、宮殿のようなきらびやかな装飾が施されています。
古代から1900年代までと幅広い年代のコレクションが豊富で、特にドラクロワやクールベの作品が人気。モネやシスレーなど印象派以降の画家の作品も鑑賞できます。
1階には中庭とカフェも併設されているので、パリ散策の休憩スポットとしてもおすすめ。パリ市によって運営されている美術館なので、無料で入場できるのもうれしいポイントです。
©Paris Tourist Office - Photographe : Marc Bertrand
パリ国立中世美術館は、1-2世紀の古代ローマ時代の浴場跡に建設された建物です。館内には浴場時代の地下道が残されており、建造物自体が見どころのひとつ。
ステンドグラスやタペストリーなどの中世美術品が展示されているのが魅力で、特に有名なのが「貴婦人と一角獣」のタペストリーです。15世紀末に制作された大型タペストリーで、細部まで中世の技巧が詰まった名作。ぜひじっくりと鑑賞してみてください。
シャガール美術館はニースの高級住宅地にある美術館です。1966年にマルク・シャガールが自身の作品「聖書のメッセージ」をフランスに寄贈したことから美術館建設が始まり、1973年に誕生しました。
美術館の規模は小さいですが、シャガールの代表作である「大型の宗教画」やステンドグラスなどが展示され、見ごたえがあります。4つの展示室で構成されており、約1時間ほどですべての作品を見て回れますよ。
また、シアタールームではシャガールの生涯を紹介する映像が流れています。美術館内にはカフェも併設されているので、作品の余韻に浸りながらゆったりと過ごすのもおすすめです。
マティス美術館は、画家アンリ・マティスが晩年に住んでいたニースの別荘地にある美術館です。マティス本人と遺族からの寄付により、580点以上の所蔵作品があります。
デッサンや版画、切り絵など多岐にわたる作品が展示されており、マティス好きにはたまりません。また、アトリエにあったマティスの所持品も展示されており、晩年の生活ぶりを知ることができます。
美術館となっているのは、17世紀のヴィラ・アレーヌという建物。マティスが最期を迎えたホテル・レジーナのすぐそばに位置しているため、作品とともにマティスの生きた空間を感じ取れます。