雲南省南部、雲南省紅河ハニ族イ族自治州元陽県にある、中国で初めて民族名で名づけられた世界遺産。登録は2013年。周囲を険しい山地に囲まれ、ほぼ全体がV字の谷間で構成された元陽県には、急な斜面に無数の棚田が広がり、美しい景観を形作っている。棚田の勾配は平均25%ほどで、麓から標高2000mを超えた山頂まで分布し、最も深いところで最大段数が3000に達するものもある。他民族に追われ山深いこの地にたどり着いたハニ族の人々は、8世紀頃より気の遠くなるような労力で急勾配の山肌を耕し、独自の灌漑技術と農法をもって棚田