ホテルステイが旅の目的に、歴史ある湯の川温泉の新ブランドホテル【北海道 函館湯の川温泉 海と灯/ヒューイットリゾート】

北海道
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真っ白な外観が印象的な温泉リゾートホテル
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公開日:2023.08.06
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更新日:2023.08.06
函館山、五稜郭、明治から大正時代に建てられた洋風建築の数々、そして朝市。函館は見どころいっぱいの道南随一の観光地。そんな函館観光の際の宿泊に、ぜひおすすめしたいのが湯の川温泉です。湯の川温泉は、登別温泉、定山渓温泉とともに北海道の三大温泉郷の一つであり、北海道でもっとも早く開けた温泉の一つです。函館市街地からは車で約10分、函館空港からは約5分とアクセスも抜群。そして、近代的な設備の大きな旅館・ホテルが20軒ほど立ち並ぶ温泉街の一画、漁火通り(国道278号)沿いに2021年夏に新規オープンしたのが「函館湯の川温泉 海と灯」です。
JTB地域ナビゲーター 北海道担当 中原 美奈
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和の文様やデザインを取り入れた開放的な吹き抜けのロビー
「函館湯の川温泉 海と灯」は、全国各地で展開するホテルブランド「ヒューイットリゾート」のリゾート型ホテルの一つです。12階建てのホテルは、艶のある磁器質タイルを使用した真っ白な外観がとても印象的。南側は津軽海峡、北側は松倉川を眼下に、遠くには渡島半島の山並みを眺めるように立っています。大きな吹き抜けの空間が広がるエントランスロビーは、日本伝統の木工技術「組子」と和紙を使った光障子の壁と、デザイン暖炉が設えられていて、訪れる人々を温かく迎えてくれます。「“古き良き函館湯の川温泉”を感じられるホテルに」というデザイン設計から、館内の随所に見られる和の意匠はこのホテルならではの雰囲気をつくり出しています。 インフィニティ露天風呂から眺める津軽海峡の絶景、約150種類のメニューが用意されるブッフェ、山丹服風の館内着の貸し出しなど、ホテル内にいるだけで、北海道や函館の豊かな自然や食文化を贅沢に体験できる多彩なコンテンツが揃っています。 細やかなサービス、心に残るステキな演出なども満載で、函館観光はもちろん、このホテルに宿泊すること自体が旅の目的になるような、思い出に残るホテルステイが楽しめます。

景色にあった空間デザインとインテリア、スタイリッシュな客室で寛ぎのひと時を

広々としたファミリールームの一例
3階から11階にある客室へのエレベーターはカードキーがないと動かない安心設定です。221室の客室は、廊下を隔てて津軽海峡を望む海側と、四季折々の風景と函館空港に発着する飛行機を間近に見る山側の客室に分かれます。室内はそれぞれの景色に合わせたインテリアカラーでデザインされていて、入口で靴を脱いで入るフルフラット仕様がうれしいですね。 客室タイプは、1名でも2名でも使えるスタンダードダブルをはじめ、海側に72室あるスタンダードツイン、山側の定員3名のスーペリアツイン、最大4名まで利用できる広々として開放的なファミリールーム、10階以上の高層階から津軽海峡を眺める55㎡のジュニアスイート、バリアフリーのユニバーサルルームの6タイプがあり、ニーズに合わせて利用できます。一番客室数の多いファミリールームは78室もあり、家族連れやグループに最適。8室限定のジュニアスイートは琉球畳に和ベッドを2つ設置しているのが基本で定員は4名。このお部屋のベストポイントはバスルーム。お湯に浸かりながら海を眺められるビューバスなんです。 客室には館内着用に作務衣が備えられていますが、ロビーに用意されている道南の伝統文様をモチーフにしたオリジナルの山丹服風館内着を借りて羽織るのもお洒落でおすすめです。

朝夕に海の幸が満載の種類豊富なブッフェが圧巻!

好きな具材を選んで作るオリジナル海鮮丼に大満足
野趣味あふれる豪快な漁師料理が魅力
函館といえば、とにかく新鮮な海の幸がお楽しみ。館内の食事処は、1階の和食処「雲波」と2階のブッフェスタイルレストラン「月舟」の2つ。それぞれ異なる和を感じるレストランです。 なかでも「月舟」では、道南を中心に厳選した旬の魚介類満載のブッフェで、北海道の多彩な食材を全部まとめて味わい尽くせるというスペシャルな「食」を体験させてくれます。約150種類のメニューで構成される夕食のブッフェは北海道最大級だそう。野趣溢れる豪快な漁師料理を中心に、函館港に揚がった旬の魚のお造りコーナーや寿司コーナー、海鮮丼コーナー、肉類や野菜を薪で焼き上げるウッドバーニングオーブンコーナーや海鮮焼きコーナー、北海道スイーツコーナーなどなど。函館でしか出合えない味わいをふんだんに用意している上、レストランの動線設計を考慮した空間づくりも、「食」体験の楽しさを求めて訪れる人を魅了する仕掛けの一つだと思います。 朝食ブッフェは、海鮮丼や焼き魚などに加え、スープカレーやジンギスカンなどの北海道の名物を含めて約140種類と、こちらも充実した内容で朝から迷ってしまいそうです。 1階の和食処「雲波」では、落ち着いた雰囲気の中、カウンター席や個室で、ランチやディナーを。ディナーでは厳選された最高の食材を使った本格的な寿司会席が楽しめます。職人の見事な手技によって最大限においしさを引き出され、美しく盛り付けられた料理に、北海道の食の豊かさを改めて感じますね。

津軽海峡を望むインフィニティ露天風呂で、その開放感に超絶感動

水平線に溶け込むようなインフィニティ露天風呂
湯の川温泉の鎮守・湯倉神社に伝わるところによると、15世紀中頃に山仕事をしていた男に発見されたことが湯の川温泉の始まりだそうです。江戸時代には、松前藩九代目藩主・松前高広が子どもの頃にこの湯の川温泉で病が治り、湯倉神社にはそのお礼に奉納された鰐口が今も残っています。幕末の志士たちもよく利用したという湯の川温泉は、源泉が20本以上もあり、高温で湯量豊富。このホテルの温泉も自家源泉の温泉です。 泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。温泉に含まれている塩分が肌の表面に被膜を作るため、よく温まり湯冷めしにくいのが特徴です。適応症は、腰痛症や神経痛などによる慢性的な痛みやこわばり、冷え性・末梢循環障害、軽度の高血圧などとなっています。
浴槽周囲の床が畳敷きになっている畳風呂
ホテルの大浴場「天海[あまうみ]」は、最上階の12階にあって眺望は抜群。男性用・女性用ともに同じ造りで、内湯の外の「古の無限海灯露天風呂」は、湯船のへりが水平線に溶け込むような設計のインフィニティ風呂。まるで海と空と一体になったような不思議な感覚が味わえます。露天風呂の脇には浴室専用畳が敷かれたちょっと珍しい畳風呂と陶器製の壺風呂もありますよ。例年6~12月の真イカ漁の季節には、津軽海峡に浮かぶ漁火が幻想的で旅情をかき立てます。月見酒も注文できるので、お酒がお好きな方はぜひどうぞ。 貸切風呂は「月の湯」と「星の湯」の2つです。「ゆったりと心と身体を癒したい」という気持ちに答える贅沢な「湯」の体験。楽しみですね。 因みに、ホテルから徒歩3分という函館市熱帯植物園は、温泉熱を利用してさまざまな熱帯植物を栽培しているほか、12~5月にかけて、温泉にとっぷり浸かるニホンザルたちを見られます。ユーモラスな姿に見る方もほっこり。ぜひ見学したいですね。
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