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カルカッソンヌを見ずして死ぬな!

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目次

中世の城塞都市「シテ」

「カルカッソンヌを見ずして死ぬな!」なかなかインパクトのあるフレーズです!このように讃えられる都市、「一体どんな所?」って思いますよね。カルカッソンヌはフランス南西部のヨーロッパ最大級の城塞都市、二重に建造された城壁が残る中世からの要塞都市で、中世にタイムスリップした気分が味わえる都市です。1997年には「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」として、世界文化遺産に登録されました。
簡単に歴史をご紹介すると、紀元前6世紀にはガリア人がこの地に集落を築き、3~4世紀のローマ時代に外敵の侵入を防ぐために約1200kmの城塞を建造、12世紀にはこの城壁が改築され都市全体を覆うようになり、13世紀になるとスペイン方面のアラゴン王国との戦いに備えて外側に新たに城壁を建造、17世紀にフランスとスペインの国境を定めたピレネー条約が締結されると城壁の重要度は低下して、19世紀まで貯蔵庫として利用されていました。

日本ではあまりなじみのない観光地かもしれませんが、同じく世界遺産に登録されているモンサン・ミッシェルに匹敵する位の観光客数を誇る一大観光地です。
古代ローマの城壁を再利用し巨大な防御で囲まれた中世の要塞都市として大変優れた例である「シテ」、からオード川を挟んだ、古い橋(Pont Vieux)で渡ったところにある素敵なホテルに今回滞在しました。Pont Vieuxからのシテの眺めは抜群で、ホテル上階のテラスからもシテの風景を望めるため、ホテルでの夕食後にテラスにて皆様と、夕景から夜景の姿を堪能しました。この日の日没は21:17。とても贅沢な時間を過ごせました!

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ホテルテラスからの夕景
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ホテルテラスからの夜景 どの時間でも美しいです

修復されたコンタル城

19世紀になり、放置されていた城壁の歴史的価値が見直され、建築家ヴィオレ・ル・デュクによって修復プロジェクトが始まり、1910年まで続きました。
この修復では、塔が円錐形の屋根で修復されましたが、その後の調査で、当時のカルカッソンヌでは平らな屋根が用いられたことが分かったそうです。彼の想像による付加があったことになります。
世界遺産の真正性(建造物や景観等の形状や意匠、素材、用途、機能等がそれぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承していることが求められるという概念)に関して議論のあった修復された登録物件で、「過去の理想像の復元」と「ありのままの保存」という文化財修復の歴史における大きな転換点になりました。ヴィオレ・ル・デュクの修復方針は「建造物がかつて完全だった状態を想定し、必要であれば完成時以上に完璧な姿に再構築する(復元的修復)」というものでしたが、世界遺産登録においては、真正性を単一の「創建時の状態」に限定せず、19世紀の建築理論や修復の歴史的変遷の過程そのものも、城塞のたどった歴史の一部と、解釈されたようです。

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ヴィオレ・ル・デュクによって修復された円錐形の屋根

「建築物を修復するとは、それを維持したり、修理したり、作り直したりすることではない。それは、過去のいかなる時点でも存在しなかったかもしれない、完全な状態に復元することである」という哲学を持ったヴィオレ・ル・デュクは、他のフランスの世界遺産、ヴェズレーの教会やアミアン大聖堂、パリのノートルダム大聖堂やサントシャペルの修復も手掛けました。
情熱を持って修復を行ったコンタル城内に、彼の頭像が見られました。

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ヴィオレ・ル・デュクの像

名物カスレ

今回、ホテルでの夕食で名物もしっかり堪能しました。陶製のキャセロールに入った骨付き鴨肉&豚肉ソーセージ&白豆の煮込み、「カスレ」です。写真の量はなんと1人前!これには皆様ビックリで、完食された方は1名もいらっしゃいませんでした。体の大きな現地のドライバーさんもギブアップ、食後お皿を下げてもらう時に「私たち日本人には量が多すぎるわー」とレストランの女性スタッフに言うと、「私たちにも多すぎる!分かる分かる」との事でした(笑)。
カスレとは、カルカッソンヌが属するフランス南西部ラングドッグ地方の伝統的な煮込み料理で、カスレの名は、伝統的に「カソール(cassole)」と呼ばれる深い陶製の土鍋を使って調理されることに由来します。地域によって使われる肉類が異なり、カルカッソンヌ風や、トゥールーズ風、等々あるそうです。

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食べ応えあり!

カルカッソンヌには、実はもう1つ世界遺産があるんです。1996年に登録された「ミデイ運河」。1694年に完成したトゥールーズから地中海に隣接したトゥー湖を結ぶ全長360kmの世界最古級の運河です。当時フランスはスペインに対抗するために、大西洋と地中海を結ぶ国際通路の必要性を感じていました。ローマ時代から両者を結ぶ運河の計画があったようですが、技術的にも予算的にも大変厳しいものであったようです。ルイ14世の治世下で塩税徴収人として財をなしたピエール・ポール・リケが立ち上がり、なんと私財を投げうって約30年の年月をかけて運河を完成させ、トゥールーズで大西洋に注ぐガロンヌ川とつながりました。大きなロマンを感じる話ですね。19世紀に鉄道が登場したことで大きな役目を終えた運河ですが、絶頂期のフランスを代表する運河として、現在でも国民に大変愛されているという事です。
カルカッソンヌの鉄道駅周辺で、ミディ運河を見られますので、こちらも是非お見逃しなく!

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広田 志濃
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