旅の輪で広がる、人生の彩り
毎週水曜日更新添乗員や企画担当者が旅行に限らず様々なテーマで、日常のコラムを投稿!
地球最後の秘境「南極」

まずは飛行機を乗り継ぎアルゼンチンへ!
2026年が始まり、今年一本目の添乗で南極へ行ってまいりました。大阪発の旅物語のツアーで9名のお客様と共に18日間の南極クルーズへの旅へ出発です。
ご出発の1か月ほど前に、南極説明会を会社で行いました。顔合わせを兼ねていましたので、出発日に関西空港でお会いした時は、なんだか懐かしい感じもしたくらいでした。お元気でしたか?とのご挨拶で、いよいよ関西空港から遠路はるばる、地球の真裏のアルゼンチンを目指します。
関西空港よりエミレーツ航空を利用し、まずはドバイへ約11時間の飛行時間です。ドバイにて2時間ほどのトランジットを経て、次はブラジルのリオデジャネイロ経由でアルゼンチンのブエノスアイレスへ。2便目は、ドバイ~リオデジャネイロが約14時間、リオデジャネイロで2時間ほど機内待機をして、ブエノスアイレスへは約3時間30分の飛行機の旅でした。ドバイからは一気に、アラビア半島~アフリカ大陸~南大西洋を飛び越え南米へと向かいます。関西空港からは機内食がなんと6回もサービスされるのです。ブエノスアイレスへの所要時間はざっと33時間程度でしょう。
眠くなれば寝て、時間があるときには機内映画を楽しんだり、エコノミー症候群にならないように機内をウロウロします。意外にも皆様疲れた様子もなく、元気にアルゼンチンのブエノスアイレスへ到着いたしました。入国手続き等を済ませ、現地時間の23時頃にホテルへ到着。時差の調整と、長時間の飛行機の旅の後なので、ブエノスアイレスでは2泊しました。この2泊が本当に休めました・・・とお客様からのご意見をいただき、安心しました。
ブエノスアイレスで2泊したのち、国内線で3時間ほどの移動で、世界最南端の街、ウシュアイアへ到着です。いよいよ南極へ向けてクルーズ船へ乗船!

これが南極へ向かう船の中?
今回の南極クルーズ船は、ノルウェーの探検家の名を受けた船です。2020年に就航した、20,889トンの船です。船内は新しく清潔で、食事もおいしい料理が毎食提供されました。お客様は豪華客船の旅みたい!と楽しんでおられました。シーフード料理やお肉料理、軽食など本当に飽きないメニューが工夫されておりました。なんと、ドリンクも飲み放題です。アルコール度数の高い飲料は一部有料のものもありますが、お酒の種類も満足度の高いラインナップです。

客室も温度調整がされており非常に快適です。また、高速のインターネットが利用できますので、地上と全く同じようなスピードでインターネットが使えます。動画等も問題なく見ることができました。ウシュアイアを出発し、戻ってくるまでの10泊をこの快適な船内で過ごします。

南極クルーズの最難関とも言われるドレーク海峡を通過します。ドレーク海峡は、大西洋・太平洋・南極海がぶつかり、いつも温帯低気圧が通過する場所なのです。南緯40度を超えると、俗に「吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度」と言われる海峡を2泊かけて突き進みます。我々が通過する際は、本当にラッキーだったのか、往復ともに揺れることなく普段通りに過ごすことができました。お客様の中には、もっと揺れるのを期待していたのに・・・というお声が上がるくらいでした。最近の新しいクルーズ船には、揺れを軽減させるスタビライザーが搭載されており、この働きによってかなり揺れが軽減いたします。そのおかげもあったかと想像されます。

いよいよ南極大陸へ!
南極大陸到着までは、船内で動物に関するレクチャー等も行われます。もちろん英語のみですが・・・。乗船後3日目、海にぷかぷかと浮かぶ氷が見えてきます。それらを眺めているうちに、遠くにはいよいよ南極大陸が!延々と続く海を航行していると、土地が見えてくると安心するものです。いよいよ南極へ上陸します。1度に上陸できる人数が厳しく決められているため、船内の乗客をグループ分けします。我々はひげペンギングループ。例えば午前中は上陸観光だった場合、午後はゾディアックボートで海から大陸を眺めたりする観光です。これを入れ替えしながら乗客全員が平等に観光できるようになっています。上陸観光・船からの観光共に1時間程度です。降りて見ると、石や土が沢山見えます。1月の南極は真夏ですので、氷は一部融けて地面が見えます。真夏といっても日中は0℃~5℃程度です。晴れていて5℃くらいの気温の日は暖かくて手袋やマフラーは不要なくらいです。

上陸してまず目に入ってくるのが、かわいいペンギン達です!一定の距離を開けて見学をしないといけない決まりがあるので、ペンギンが寄ってくると人間たちは後退りしながら写真を撮ります。ボートで観光している間も、近くをペンギンが泳いだり、時にはジャンプする場面も見ることができ、本当に感動する場面でした。その他にも、アザラシも沢山生息しています。のんびりと大きな体で寝そべって、日光浴をしているところを見ていると、まるでドキュメンタリー映画を観ている気がしてきます。

何度か静かな夜に甲板に出てみました。1月の南極は真夏で日が沈まない白夜です。いつでも明るいのです。遠くまで続く南極大陸の山々、時々聞こえるペンギン達の鳴き声、クジラが泳いでくるのも見えました。それ以外の音は何にも聞こえません。こういう貴重な体験ができるのも、極地に来た醍醐味です。

南極を後にしてアルゼンチンのウシュアイアへ
南極大陸の半島をあちこち観光をしているうちに、あっという間に1週間が過ぎました。南極大陸にはもちろんホテルはありませんので、同じ船の中で過ごしていました。今回の旅の後半は本当にお天気が良く、快晴の日々が続きました。
再びドレーク海峡を通りましたが、前述したように穏やかなドレーク海峡でした。船内スタッフもこんな事はめったにないよ!とのことでした。
ウシュアイアへ到着する前日の夜には、ラウンジにて船長からの挨拶、プロカメラマンによるクルーズ中の写真の投影会。非常に盛り上がった一晩でした。
あっという間に、10泊の南極クルーズを終えてウシュアイアへ到着しました。そのまま国内線に乗り継ぎ、首都のブエノスアイレスへ。気温が30度くらい一気に上がり、ブエノスアイレスは日中の気温が35℃になっていました。ツアーの最初に泊まった同じホテルへ2泊しながら、ブエノスアイレスの観光やアルゼンチンタンゴショーを楽しみました。夜には皆様で、ペンギンちゃん達はその後元気にしてるかなぁ・・・と話題になり、すでに「ペンギンロス?南極ロス??」となっていました。

その後は長い飛行機の旅を終え、無事に関西空港へ到着しました。誰一人体調を崩されることなく、怪我人も出ず、日本へ到着することができたのは、お客様皆様のご協力の賜物でした。
日本からは少し(?)遠いですが、一生に一度の南極へ出掛けてみてはいかがでしょうか?素晴らしい体験ができることと確信いたします。

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