旅の輪で広がる、人生の彩り
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世界の絶景を歩く~ピュアな島での満腹ハイキング

クレイドルマウンテン
オーストラリア南部に浮かぶ島、タスマニア。
「自然の宝庫」とも呼ばれるこの島には、手つかずの大自然が今も多く残されています。
タスマニアは、世界で最も空気が美しい場所のひとつとして知られています。
その理由は、南極に近い地理的条件により、汚染源のない南洋からの清浄な風が直接流れ込むことにあります。さらに、大気汚染の原因となる大規模産業が少なく、排出源が極めて限られているため、汚染物質がほとんど混じらない澄んだ空気が保たれています。

そんなタスマニアの中でも、ハイキング好きの私がぜひ訪れてみたかった場所が、クレイドルマウンテンです。タスマニアを代表する景勝地であり、クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園のシンボルでもあるクレイドルマウンテン。
その姿を目にした瞬間、思わず足を止めて見入ってしまいました。
切り立つ山肌、どこまでも澄んだ空気、そして静寂。日本の山ともまた違う、壮大でどこか神的な景色が広がっています。
初めてでも楽しめるハイキング
今回歩いたのは、クレイドルマウンテンを代表する人気コース、ダヴレイク周遊トラック(Dove Lake Circuit)。
ダヴ湖の周囲を歩くコースで、比較的歩きやすく、初心者でもタスマニアらしい景観をしっかり楽しめるルートです。
ハイキングをスタートする前には、まず靴をきれいに洗います。
これは、外来種の侵入を防ぎ、タスマニア固有の生態系を守るためで、
タスマニアの国立公園では非常に重要視されているルールになり、現地でも必ず案内されています。



ダヴレイク周遊トラック(Dove Lake Circuit)以外にも多くのルートが整備されており、数日間滞在しても飽きることなく楽しめます。
トレイルは整備され初心者でも歩きやすいです。
湖へと流れ込む小川をふと覗き込むと、水が赤褐色に染まっているのが目に留まります。
「世界一ピュアな島なのに、なぜ?」と驚いてしまいましたが、これは周辺に生えるボタングラスという植物の根から染み出すタンニンによるものだそうです。
このほかにも、タスマニアならではの植物に数多く出会えるのも、ハイキングの大きな魅力のひとつです。



この色の正体は、ボタングラス
クレイドルを含むタスマニア西部にはボタングラスの湿地が至るところにあります。



春から初夏にかけて白い花が可憐に咲き誇ります。
野生動物に出会う
歩いていると、景色だけでなく、野生動物との出会いもこの場所ならではの魅力です。
タスマニアには固有種が多く生息しており、運が良ければウォンバットやワラビーに出会えることもあります。
今回、ダブレイク周遊トラックの手前にあるオーバーランドトラックを歩いた際、トレイル沿いでのんびりと草を食べるウォンバットに遭遇しました。写真では見たことがありましたが、実際に野生のウォンバットを見ると想像以上に愛らしく、思わず顔がほころびます。
こうした自然との距離の近さも、タスマニアならではの魅力だと感じました。



オーストラリア固有の有袋類「ウォンバット」
トレイルを歩いていると野生のウォンバットに遭遇
もし自然やハイキングがお好きな方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度タスマニアを訪れてみてください。
雄大な自然と静かな時間、そして世界一美味しいといわれるピュアな空気をお腹いっぱいに味わえる体験は、きっと心まで満たされる特別な旅の思い出になるはずです。


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