南フランス、アヴィニョンの北約20kmのところにあるオランジュ。この街には、紀元前1世紀頃のアウグストゥスの治世下において建設された2つの古代ローマ遺跡、ローマ劇場と凱旋門があることで知られる。ローマ軍カエサルがオランジュを征服して植民地とした後に、ローマの都市計画が持ち込まれた。こうして、今も遺構が残る街並みが造られたのである。特にローマ劇場は保存状態が非常によく、ほぼ完璧に近い形で残されている。舞台の幅は100mを超え、1万人もの観客を収容できる巨大なものだ。もうひとつの遺構、凱旋門は街の北部にある。紀元20年頃に建造され、門を飾るレリーフには、裸のまま鎖につながれたガリア人とローマ人の戦闘や戦利品などが描かれている。1981年、世界文化遺産に登録された。