ペルデュ山はフランスとスペインにまたがるピレネー山脈のほぼ中央にそびえる。標高3352mで、ピレネー山脈の山のなかでは3番目に高く、石灰質の山としてはヨーロッパ最高峰である。スペイン側にはヨーロッパ最大にして最深の2つの渓谷がある。このペルデュ山の一帯は、雄大な自然のなかに稀少な野生動物が生息しており、スペイン・アイベックスやピレネーグマなどが確認されている。また、現在ではほとんど行われなくなった放牧がスペイン側では続いている。フランス側の山の中腹で見られる、整備された牧場や高地の納屋なども、ピレネーの山の伝統的な暮らしを知る上でも貴重である。この地域で何世紀にもわたって営まれてきた農牧民の生活文化を今に伝える。1997年、世界遺産に登録された。