スペイン西部エストレマドゥーラにあるカーセレスは、紀元前1世紀にローマ人によって建設された都市。8世紀にはイスラム教徒によって征服され、城壁や宮殿、塔などが再建設されている。キリスト教徒がこの都市を奪還したのは、13世紀になってから。レコンキスタ(国土回復運動)のころに最盛期を迎え、多くの貴族たちが邸宅を建設している。現在も、中世に築かれた城壁の中にローマ様式、イスラム様式、北部ゴシック様式、ルネサンス様式などが混合し、あたかも時が止まったかのような雰囲気がただよう。見どころとしては、大聖堂として建設されたサンタ・マリア教会、貴族の館だったカルバハル邸、イスラム時代に造られた30前後におよぶ塔、なかでもブハコの塔などが知られている。世界遺産に登録されたのは1986年のこと。