ヘラクレスの塔は、1世紀の末、スペイン北西部ガリシア地方の大西洋岸にローマ人が建設したもの。当時はブリガンティウムの塔と名付けられていた。ラコルーニャ港の入口の灯台兼ランドマークとして建てられ、現在にいたるまで機能してきた世界最古の灯台として知られる。ガリシア沿岸は、今も昔も、地中海とヨーロッパ北西部を結ぶ重要な航路であり、灯台は不可欠な存在だった。灯台は高さ57mの岩盤の上に立ち、高さ55mの塔を持つ。塔の下段34mはローマ時代に建設されたもので、上段21mは18世紀に新古典主義建築の改築が施された際に増築されたもの。灯台のほか、彫刻公園、鉄器時代のモンテ・ドス・ビコスの岩絵、イスラム教徒の墓地も世界遺産に含まれており、登録されたのは2009年のこと。