トラムンタナ山脈はスペイン東部、地中海の楽園と呼ばれるマヨルカ島にある。マヨルカ島はバレアレス諸島最大の島で、島の北西の海岸に沿って山脈が平行に延びている。資源に乏しい環境の中、この山脈では、数千年間にわたって農業が営まれ、地形にも手が加えられてきた。険しい斜面を削り玉石を敷いた道を造成、山地の気候風土を利用して晴天に恵まれた地で野菜作りをする、典型的な地中海式の農法が用いられている。また、この地方の特徴として、封建時代に始まった農地の区割りに応じて、水利施設が設けられていることが挙げられる。段々畑と水車を含む水路のネットワーク、石積み、農場などが、世界遺産に登録された貴重な文化的な景観を形作っている。世界遺産登録年は2011年。