13世紀の終わり、一人の羊飼いがグアダルーペ川の近くで聖母像をみつけ、礼拝堂を建てたのが起源。礼拝堂は数年後に教会となった。1340年、アルフォンソ11世が聖母に戦勝を祈願した後、サラドの戦いでイスラム教徒に勝利をおさめている。戦勝に感謝した王はこの教会を王室の神域とし、堂々とした修道院を建立している。修道院はヒエロニムス修道士たちにゆだねられ、以後400年以上にわたりスペインでも最も重要な修道院となった。中でも1492年のレコンキスタとコロンブスのアメリカ到達のシンボルともなり、聖母像は新世界でのキリスト教信仰の象徴的な存在となった。修道院には、ジュアン・デ・セビーリャなど有名な画家たちも惹きつけられ、多くの絵画を残している。院内のおもな見どころは、ムデハル式の回廊や聖母像が祭られている教会、聖具室など。世界遺産に登録されたのは1993年。