マオリの伝統文化体験ならロトルアのテ・プイアに行ってみよう

JTBニュージーランド
メェ子

北島のちょうど中央部にあるロトルアは、北島でも人気の観光地です。大地熱地帯にあるロトルアの町を歩くと硫黄のにおいが鼻孔を軽く刺激し、温泉街に来たような感じがするはず。ロトルアにやってきたら、マオリの伝統や文化に触れる体験はいかがでしょう。ロトルアにはマオリの伝統や文化を伝える、マオリの村(施設なども)がいくつかあります。テ・プイアもそのひとつ。ロトルア市街地南側あたりのテ・ファカレワレワ渓谷には古くからマオリの人々が暮らしてきたところ。ここには現在、テ・プイアと呼ばれる文化センターが創設され、先住民マオリの文化を伝承しています。JTB現地スタッフが「マオリの伝統や文化を知る」にテーマを絞ってテ・プイアを紹介します。

ハカを体験する観客。

マオリのパフォーマンスで知るマオリの伝統



マオリの村では、中心となる場所に集会所マラエが建てられていて、もちろん、テ・プイアにも先祖の魂が集うとされる神聖な場所マラエがあります。ここではマオリの習慣でもある歓迎の儀式(ウェロ)をはじめ、力強さと優雅さすら感じる迫力のパフォーマンス(舞踊)が披露されます。その迫力についつい見入ってしまいます。さらにここでは、ニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」が国際試合の前に披露するハカを観客も体験できます。

地熱で作るハンギ料理でマオリの食文化を知る



ハンギ(Hangi)料理は、マオリの伝統食。特別な日にはハンギ料理でおもてなしするのがならわしだそう。一般的なハンギ料理では、トウモロコシやサツマイモ(クマラ)、さらに肉類を熱した石の上に置き、布をかぶせて地中に埋めて蒸し焼きにします。大地熱地帯にあるロトルアでは、古くから噴気孔で蒸すという調理法を利用しています。例えば、トウモロコシのような野菜だと、10分ほどで蒸すことができ、肉類は2時間30分程度かけてじっくりと蒸していきます。ニュージーランドのサーモンやクマラが特におすすめです。

蒸しあがったところ。

湯気と蒸したにおいが食欲をそそります。

こちらはIngoランチ。こんな豪華な料理もテ・プイアでは提供しています。

制作風景を見学、マオリの伝統工芸

テ・プイアには、マオリ文化である彫刻などの伝統工芸技術を若い世代へと継承するためニュージーランド・マオリ美術工芸学校が創設され、観光客はその制作風景を見学できます。彫り込まれたデザインにはそれぞれに意味があり、彼らの祈りや願い、思いが込められているそう。また、草から繊維を取り出し、繊維を組み合わせて模様を作りつつ腰巻きなどの衣装や日用品を作る様子なども見学できます。

細かな彫りの技術が見事。デザインにはそれぞれに意味があるといいます。

絶滅危惧種の国鳥キーウィを間近に見る



最後にキーウィハウスをご紹介します。ニュージーランドの国鳥でもあるキーウィは、丸い体型と長い嘴が特徴的で、地面をヒョコヒョコと歩く姿がとても愛らしい鳥です。ただ、その個体数が減少し絶滅危惧種に指定されていますので、旅行中に野生のキーウィに遭遇することはほとんど期待できません。そんなキーウィに会えるのも、テ・プイアの魅力。スマホなどで説明ボードにあるQRコードを読み込むことで、日本語でその説明を読むことができます。せっかくニュージーランドにやって来たのですから、ぜひ国鳥キーウィの愛らしい姿を一目見て帰りたいところ。

キーウィハウス。

国鳥キーウィー。

説明ボードの側面にQRコードがあります。

もちろん、テ・プイアといえば、もっとも有名なのが世界最大規模の間欠泉(ポフツ・ガイザー)で、時には30mまでも熱湯を吹き上げます。こちらの見学もお忘れなく。

いかがでしょう。北島でも人気の高い観光地ロトルアのテ・プイアをご紹介しました。オークランドからは飛行機で約40分、長距離バスでは4~6時間でアクセスできますし、土ボタルで有名なワイトモとの組み合わせで訪れてもいいかもしれません。JTBではテ・プイア、ロトルアやワイトモなどを訪れる現地発着のオプショナルツアーをご提供しています。

地上30mにまで熱湯を吹き上げる間欠泉。

  • オプショナルツアー(現地発着)
    NZD117〜
    ※価格は予告なく変更になることがございます

この記事でご紹介したスポット

この記事を書いたレポーター

メェ子

エリアから探す

地図から探す

記事タイプから選ぶ

旅のテーマから選ぶ

旅行スタイルから選ぶ

日付から選ぶ