杖を頼りにゆっくりと。「こんぴら参り」のキホン
美しい景色はここまで上がってきた人へのご褒美です(画像提供:金刀比羅宮)
「こんぴら参り」では御本宮まで785段、その先の奥宮までは1368段もの石段を上ることになるので、体力自慢の方であっても、杖が必須アイテムになります。参道の途中には、杖の貸し出しを行っている店がいくつもあるので、忘れずにレンタルを!ちなみに、境内の入り口である大門までは、こんぴら参拝登山バス「しあわせ号」で行くこともできます。少しでもショートカットしたいという方は、こちらの利用がおすすめです。
無理せずゆっくりと石段を上っていき、ゴールの御本宮に到着!参拝を終えたら、讃岐平野や讃岐富士を一望できる展望台へ。疲れも吹き飛んでしまうような、壮大な景色を見ることができますよ。
重要文化財があちこちに。参拝の道中でアートを鑑賞
重要文化財である「表書院」の『遊虎図』(画像提供:金刀比羅宮)
金刀比羅宮の境内は、たくさんの重要文化財があるアートスポットでもあります。『十一面観音立像』や『三十六歌仙額』を展示する「宝物館」、日本洋画の父・高橋由一の油絵が鑑賞できる「高橋由一館」などは、参拝前後の立ち寄りにおすすめです。なかでも、ぜひチェックしていただきたいのが「表書院」。かつては客殿として使われていたというこの建物には、江戸時代後期の画家・円山応挙の描いた障壁画『遊虎図(水飲みの虎)』があります。描かれている虎たち表情やしぐさは生き生きとしていて、襖から飛び出してくるような迫力が味わえます。