【関東】登山初心者におすすめの山7選
登山初心者におすすめな関東エリアの山を7つご紹介します。日帰りで楽しめる山や、普段着でも登れる山を集めました。自分のペースで無理なくチャレンジできる山をみつけてください。
高尾山(東京都)
都心から電車で1時間ほどでアクセスできる高尾山は、登山未経験者の最初の一歩にぴったりの山です。標高は599メートルと高すぎず、ケーブルカーやリフトを利用すれば体力に自信のない方でも山頂を目指せます。
整備された登山道が複数あり、なかでも1号路(表参道コース)は舗装された道が中心のため、普段着やスニーカーでも歩けます。道中には休憩所やトイレが点在しているのも安心できるポイント。
関東三山のひとつである高尾山薬王院有喜寺や地元の味を楽しめる茶屋、展望台などの見どころが豊富なのも高尾山の大きな魅力です。
<高尾山の基本情報まとめ>
標高:599メートル
登頂難易度:初心者向けのコースあり
桜の見頃:4月上旬〜4月中旬
紅葉の見頃:11月中旬〜12月上旬
特徴
・約1,600種の植物が生息する豊かな自然環境
・1,000年以上の歴史を誇る薬王院
・傾斜日本一のケーブルカー
・年間約300万人が訪れ、世界で最も登山者が多い
御岳山(東京都)
御岳山は東京奥多摩にある標高929メートルの山で、関東一の霊山としても知られています。山頂には武蔵御嶽神社が鎮座しているほか、樹齢約1,000年のケヤキやマイナスイオンあふれる滝などのパワースポットが点在していることも特徴です。恋愛成就や安産祈願で知られる産安社もあるため、ご利益を求める方にぴったりです。
登山道はよく整備されており、ケーブルカーを利用すれば山頂付近まで簡単にアクセス可能。徒歩で登る場合も、初心者向けや短時間で歩けるルートが揃っているため安心です。
沢沿いのコースでは、渓流が流れるロックガーデンなどの豊かな自然も楽しめます。
<御岳山の基本情報まとめ>
標高:929メートル
登頂難易度:初心者向けのコースあり
桜の見頃:4月中旬〜5月上旬
紅葉の見頃:10月下旬〜11月中旬
特徴
・歴史ある武蔵御嶽神社や恋愛成就・安産祈願で知られる産安社
・渓流や滝が美しいロックガーデン
・宿坊が21軒あり、伝統的な宿泊体験もできる
筑波山(茨城県)
筑波山は、標高871メートルの男体山と標高877メートルの女体山の2つから成る双耳峰(そうじほう)です。日本百名山の中では標高が低く、気軽に登山を楽しめる山として知られています。ロープウェイやケーブルカーを使えば山頂近くまで一気に登れるため、初心者でも安心です。
複数の整備された登山道があり、なかでも迎場コースは岩場が少なく比較的歩きやすいルートとして親しまれています。途中には休憩所もあるので、無理のないペースで登山を楽しめるでしょう。筑波山ケーブルカーの山頂駅には展望台があり、関東平野を一望する雄大な景色を眺められます。展望食堂もあるので、食事をしながらのんびりと景色を眺めるのもおすすめです。
<筑波山の基本情報まとめ>
標高:
男体山:871メートル
女体山:877メートル
登頂難易度:初心者向けのコースあり
桜の見頃:3月下旬~4月上旬
紅葉の見頃:10月下旬〜12月中旬
特徴
・ケーブルカーやロープウェイが整備されている
・つくば駅からシャトルバスの利用が可能
・夕日や夜景を眺められる展望台がある
大山(神奈川県)
都心から電車とバスで約2時間。神奈川県伊勢原市を表玄関とする大山は、標高1,252メートルの独立峰です。美しいピラミッド型の山容が特徴で、古くから信仰の対象として親しまれてきました。2016年には文化庁の日本遺産に認定されています。
大山ケーブルカーを使えば、中腹の阿夫利神社下社まで一気にアクセス可能。乗り場までの参道には宿坊や土産店、食事処、大山こまの工房などが並び、門前町の風情も楽しめます。
阿夫利神社下社から山頂までは表参道を通って富士見台を経由して登山し、見晴台方面から下山するのが代表的なコースです。登山道は比較的整備されているものの、石や岩、急な階段も多いため注意しましょう。初心者向けには、秦野市のヤビツ峠を起点にイタツミ尾根を進む、なだらかな道が多いコースもあります。
大山の湧水を活かした豆腐料理や地酒、コンニャク、キャラブキなど、地元グルメも充実。登山と併せて地元の味や文化にもぜひ触れてみてください。
<大山の基本情報まとめ>
標高:1,252メートル
登頂難易度:初心者向けのコースあり
桜の見頃:3月上旬~3月中旬
紅葉の見頃:11月中旬〜11月下旬
特徴
・文化庁の日本遺産に認定されている
・丹沢大山国定公園の一部に指定されている
・地域に根差した食文化や伝統工芸も楽しめる
谷川岳(群馬県)
群馬県にある谷川岳は、日本百名山のひとつ。標高1,963メートルのトマノ耳と標高1,977メートルのオキノ耳から成る双耳峰(そうじほう)です。日本屈指の岩場としても知られており、一般の登山道コース外の一部エリアはロッククライミングルートとして危険地区に指定されています。登山初心者には、ロープウェイを利用するコースがおすすめです。
ロープウェイとリフトでアクセスできる標高約1,500メートルの鞍部(あんぶ)には、360度天空公園の谷川岳ヨッホがあります。展望台カフェでくつろいだり、2,000メートル級の周囲の山々を眺めたり、虹さんぽロードを散策したりと、登山以外の楽しみも豊富です。
谷川岳は森林限界が約1,500メートルと低いことも特徴。初心者が登りやすい標高で、ニッコウキスゲやゴゼンタチバナ、ハクサンコザクラなどの高山植物が多く見られるのが魅力です。
<谷川岳の基本情報まとめ>
標高:
トマノ耳:1,963メートル
オキノ耳:1,977メートル
登頂難易度:ロープウェイやリフトあり
桜の見頃:4月下旬〜5月上旬
※谷川連峰麓、水上温泉(諏訪峡)付近
紅葉の見頃:9月下旬〜10月下旬
特徴
・日本屈指の岩場
・高山植物やダイナミックな景色を楽しめる
・展望台カフェやサイクリング、散策なども楽しめる
富士山(静岡県・山梨県)
標高3,776メートルを誇る富士山は、日本最高峰にして、日本の象徴ともいえる存在。美しい円錐形の山容は多くの人に親しまれ、2013年には世界文化遺産にも登録されました。
登山シーズンは登山道によって異なりますが、例年7月1日または10日から9月10日まで。複数の登山ルートのうち、初心者には吉田ルートと富士宮ルートが選ばれることが多いです。吉田ルートは登り約6時間・下り約4時間で、登山口である5合目には食堂や売店などの施設が整っています。富士宮ルートは距離が短く、登り約5時間・下り約3時間とコンパクトな反面、急な斜面や岩場も多く含まれる健脚向きのコースです。
富士山は初心者にも選ばれる山ですが、山頂付近には急な岩場もあり、決して油断はできません。安全に登るためには、日ごろから体力をつけたり、低山での登山経験を積んだりしておくと安心です。
登山だけでなく季節ごとの自然も富士山の魅力のひとつ。春は河口湖周辺で桜と富士山のコラボレーションが楽しめ、秋には富士五湖の紅葉が見頃を迎え、美しい景色が広がります。
<富士山の基本情報まとめ>
標高:3,776メートル
登頂難易度:多くの初心者が挑戦するルートあり
桜の見頃:3月下旬~4月上旬
紅葉の見頃:11月上旬~11月中旬
特徴
・標高3,776メートルの日本最高峰
・世界文化遺産に登録されている
・複数の登山ルートがあり体力や経験に応じて選べる
八ヶ岳(山梨県・長野県)
八ヶ岳は、山梨県と長野県にまたがる南北約25キロメートルの連峰。最高峰である標高2,899メートルの赤岳をはじめ標高2,000〜3,000メートル級の山々が連なっており、日本百名山に選ばれています。
八ヶ岳は夏沢峠を境に、北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれているのが特徴です。北八ヶ岳は原生林や湖沼が広がる穏やかな風景が魅力で、初心者にも人気です。一方の南八ヶ岳は、岩稜帯が続く本格的な登山エリアで、迫力ある景観が楽しめます。
初心者におすすめのルートは、大河原峠から双子山を登るルートや、北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から北横岳を目指すルートです。登山道が整備されているため、初めての登山でも挑戦しやすいでしょう。登山のあとは、周辺に点在する日帰り温泉でゆっくり過ごすのもおすすめです。
<八ヶ岳の基本情報まとめ>
標高:赤岳:2,899メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:4月上旬〜4月下旬
※八ヶ岳南麓、清里付近
紅葉の見頃:10月下旬〜11月上旬
※八ヶ岳南麓、清里付近
特徴
・南北で異なる自然環境がみられる
・初心者向けから上級者向けまで多様なルートがある
・周辺には日帰り温泉施設がある
【関西】登山初心者におすすめの山7選
登山初心者にぴったりな関西エリアの山を7つご紹介します。山上に多彩な施設がある山や、登山後に温泉などの観光も楽しめる山を集めました。自分のペースで無理なくチャレンジできる山をみつけてみてください。
六甲山(兵庫県)
六甲山は、神戸市街から気軽にアクセスできる標高931メートルの山塊です。南側には阪急・阪神・JR、北側には神戸電鉄が通っており、複数の駅からアクセスできるのも魅力のひとつ。
再度山や摩耶山、荒地山など、大小の山々が東西約30kmに連なっているのが特徴です。登山ルートも豊富で、名所をめぐる穏やかなルートから、岩場を含む本格的なルートまで、レベルに応じて選べます。ロープウェイやケーブルカーを使えば山頂近くまで無理なく到達できるため、初心者や子ども連れの方でも安心です。
山上には高山植物園や牧場、アスレチックパーク、六甲ガーデンテラス、展覧台などの観光施設も充実しています。展望施設からは神戸市街をはじめ、大阪、和歌山方面まで一望可能。夜には、日本夜景遺産にも選ばれた1,000万ドルの夜景が眼下に広がるのも魅力です。下山には六甲有馬ロープウェーを利用して、有馬温泉へ向かうのもおすすめ。名湯に浸かって登山の疲れを癒すのもよいでしょう。
<六甲山の基本情報まとめ>
標高:931メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:3月下旬~4月上旬
※岡本桜回廊(神戸薬科大学裏手の尾根から金鳥山・保久良神社にかけての区間)
紅葉の見頃:10月中旬~11月下旬
特徴
・都市からアクセスしやすい
・ロープウェイやケーブルカーを利用できる
・夜景スポットとしても人気がある
・山上にさまざまな施設がある
生駒山(大阪府・奈良県)
大阪府東大阪市と奈良県生駒市の県境にそびえる生駒山は、標高642メートルの生駒山地の主峰。複数のハイキングコースが整備されていることから、初心者や子どもでも楽しめる山として人気です。古くから信仰の対象とされてきた歴史ある山としても知られています。
登山道は複数あり、体力や目的に応じてコースを選べます。初心者には、枚岡駅から生駒山上を目指すハイキングコースでもある摂河泉展望コースがおすすめです。約4キロメートル、所要時間およそ2時間の道のりには、松尾芭蕉の句碑や展望台、遊具のある公園などの見どころが豊富にあります。
山頂にはボーネルンド監修の生駒山上遊園地があり、登山とあわせて立ち寄ることも可能。夕暮れどきには街明かりが灯り始め、天気がよければ遠方まで広がる美しい夜景も堪能できます。
<生駒山の基本情報まとめ>
標高:642メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:3月下旬〜4月上旬
紅葉の見頃:11月中旬〜下旬
特徴
・大阪・奈良両側からアクセス可能
・山頂に遊園地や自然観察スポットがある
・親子登山にもおすすめ
比叡山(京都府・滋賀県)
京都府京都市と滋賀県大津市の境に位置する標高848メートルの比叡山。天台宗の総本山・比叡山延暦寺が山全体を境内としていることから、日本仏教の聖地でもあります。天台宗が開かれる以前より信仰されてきた霊山で、古くから多くの参拝者や登山者に親しまれてきました。山頂からは琵琶湖や京都市街を一望できます。
叡山ケーブルやロープウェイを使えば、山頂近くまで手軽にアクセス可能です。徒歩の登山ルートも複数あり、初心者には傾斜が緩やかな本坂(延暦寺表参道)ルートがおすすめです。延暦寺までは約1時間半〜2時間で到着できます。
山内には国宝・重要文化財に指定された建物が点在しています。歴史的建築と豊かな自然を同時に楽しめるのも、比叡山ならではの魅力です。
<比叡山山の基本情報まとめ>
標高:848メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:4月下旬~5月上旬
紅葉の見頃:10月下旬~11月中旬
特徴
・世界遺産・延暦寺がある歴史的な山
・トレッキング感覚で登山を楽しめる
・ガーデンミュージアム比叡山や展望台などの施設が揃っている
金剛山(大阪府・奈良県)
大阪府と奈良県の県境に位置する標高1,125メートルの金剛山は、大阪府において最も高い山として知られています。整備された登山道と四季折々の自然が魅力で、関西地方の人気登山スポットのひとつです。
登山道は複数あり、体力や経験に応じてルートを選択できます。なかでも千早本道は階段状に整備されており、傾斜はあるものの足元が安定しているため、登山に不慣れな方でも挑戦しやすいコースです。秋にはブナ林が美しく色づき、ハイキングをしながら紅葉を楽しめるのも金剛山の大きな魅力です。
山頂には大阪平野を一望できる開放的な景色が広がります。天気のよい日には遠くの山々まで見渡すことができ、登頂の達成感を味わえるでしょう。
<金剛山の基本情報まとめ>
標高:1,125メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:4月上旬〜4月中旬
紅葉の見頃:10月中旬〜11月中旬
特徴
・大阪府の最高峰
・初心者向けの整備された登山道が複数ある
大台ヶ原山(奈良県・三重県)
奈良県と三重県の県境に広がる大台ヶ原山は、標高1,695メートルの日出ヶ岳を最高峰とする台地状の山地です。年間を通じて降水量が多く、豊かな原生林や渓谷、迫力ある断崖が広がる自然景勝地として知られています。吉野熊野国立公園内にあり、日本百名山に数えられるほか、日本百景や日本の秘境100選にも選ばれています。
大台ヶ原は大きく東大台と西大台に分かれており、このうち西大台への入山には事前の申請手続きが必要です。これは、原生的な森林が広がる貴重な自然環境を保全するために設けられている規制によるものです。
登山口のある大台ヶ原駐車場へは、大台ヶ原ドライブウェイを利用して車でのアクセスが可能。登山道は整備されており、傾斜が比較的緩やかで歩きやすいコースが中心です。見どころは大蛇嵓(だいじゃぐら)と呼ばれるスリル満点の断崖絶壁の展望スポットです。西大台や大峰山脈を一望する大パノラマを満喫できます。
<大台ヶ原山の基本情報まとめ>
標高:1,695メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:4月下旬~5月中旬
紅葉の見頃:10月中旬〜10月下旬
特徴
・吉野熊野国立公園の特別保護地区に指定されている
・ドライブでアクセスしやすい立地
・原生林や大蛇嵓などの自然景観が魅力
伯耆大山(鳥取県)
鳥取県に位置する伯耆大山(ほうきだいせん)は、標高1,709メートルの中国地方最高峰。美しい円錐形の山容から、伯耆富士とも呼ばれています。
伯耆大山の代表的なルートである夏山登山コースは、初心者や子ども連れの方にもおすすめです。頂上まで約3時間の道中で、国の天然記念物である大山キャラボクや、西日本最大級のブナ林を間近に観察できます。ほかにも多種多様な高山植物が群生しているため、自然観察を楽しみたい方にぴったりです。晴れた日には山頂で米子平野や弓ヶ浜半島、中海を一望でき、島根半島まで見渡せることも。
登山とあわせて、中腹にある由緒ある大山寺や、国の重要文化財に指定されている大神山神社などを訪れるのもおすすめです。
<伯耆大山の基本情報まとめ>
標高:1,709メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:4月上旬〜4月中旬
紅葉の見頃:10月下旬〜11月上旬
特徴
・日本海や山々の絶景が楽しめる
・ブナ林や希少な植物が見られる豊かな自然環境
・大山寺など、歴史や信仰の文化にも触れられる
石鎚山(愛媛県)
愛媛県に位置する標高1,982メートルの石鎚山は、日本百名山や日本七霊山にも選ばれている西日本最高峰です。弥山、天狗岳、南尖峰の三つの峰を有し、古くから山岳信仰の対象とされてきました。
登山ルートは複数あり、初心者には土小屋ルートや成就ルートがおすすめです。土小屋ルートは山頂まで比較的短時間で登れます。登山道もしっかり整備されているので道に迷うことなく登山を楽しめるでしょう。もう一方の成就ルートは、石鎚登山ロープウェイを利用して山頂を目指すルートです。全国的にも珍しい鎖場が4カ所あるなど、見どころも豊富です。
主峰のひとつである弥山の山頂には、石鎚神社の奥宮にあたる石鎚神社頂上社があり、祭神・石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)の御神像をお参りできます。すぐ近くには、休憩や食事、お土産の購入、宿泊が可能な石鎚神社頂上山荘もあります。
<石鎚山の基本情報まとめ>
標高:1,982メートル
登頂難易度:初心者向けコースあり
桜の見頃:3月下旬~4月中旬
紅葉の見頃:9月下旬~10月上旬
特徴
・西日本最高峰で信仰の山として知られる霊峰
・山頂からの広大な展望が魅力
・四季折々の自然風景が楽しめる
登山初心者に必要な基礎知識と装備
登山を楽しむためには、しっかりと準備することが大切です。ここでは、登山初心者の方に知っておいてほしい基本の装備やマナー、注意点をご紹介します。
登山の基本装備
山と平地では環境が大きく異なるため、環境に適した服装や装備の準備が欠かせません。
以下は、登山の基本装備をまとめたものです。
【レインウェア(上・下)】
用途・目的:急な天候変化への備え
選び方のポイント:上下別タイプ、防水・透湿素材
【ズボン】
用途・目的:動きやすさ・快適さの確保
選び方のポイント:ストレッチ性が高く、登山用に設計された素材
【防寒着(中間着)】
用途・目的:気温変化に対応し体温を調節
選び方のポイント:保温性の高いフリース素材など
【トレッキングシューズ】
用途・目的:足元の安全と安定した歩行を確保
選び方のポイント:滑りにくいソールで足首をしっかり支えるもの(日帰りなら軽登山靴でOK)
【リュックサック】
用途・目的:装備や飲食物の持ち運び
選び方のポイント:日帰りなら容量25〜30L程度、背負いやすくフィット感があるもの
【靴下】
用途・目的:足元の保護・快適さ
選び方のポイント:中厚で速乾性素材やウール素材(予備もあるとよい)
【手袋】
用途・目的:手の保護・日焼け対策
選び方のポイント:UVカット機能つき、通気性のよいメッシュ素材
【帽子】
用途・目的:熱中症・日焼け・頭部のけが防止
選び方のポイント:つば付きで通気性がよいもの
【ヘッドランプ】
用途・目的:暗所での視界確保
選び方のポイント:軽量で長時間使用可能なもの(予備の電池も用意)
【水筒】
用途・目的:脱水防止・熱中症予防
選び方のポイント:山での行動1時間あたり300mlが目安
【登山地図・コンパス】
用途・目的:道迷いを防ぐ
選び方のポイント:地形が正確に描かれた登山用地図、磁石つきコンパス
【トレッキングポール】
用途・目的:足腰の負担軽減・バランス保持
選び方のポイント:折りたたみ可能な軽量タイプ
出典:初心者の山歩き[準備編]|農林水産省
※「初心者の山歩き[準備編]」(農林水産省)を加工して作成
万が一の事態に備えて救急用品や常備薬、保険証、非常用トイレなどのアイテムも忘れずに準備しましょう。
登山のマナーと注意点
登山を安全に気持ちよく楽しむためには、自然環境とほかの登山者への配慮が欠かせません。以下は、登山の基本的なマナーと注意点をまとめたものです。
<登山のマナー>
・道をはずさない:登山道をはずれると高山植物の生育地を破壊することにつながる場合があります。
・ゴミを持ち帰る:自然環境を守るため、自分の出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
・動植物に干渉しない:植物を採取したり動物にエサを与えたりする行為は避けましょう。
・ペットは連れていかない:野生生物への影響も考えられるので、犬などペット連れの登山は控えましょう。
・水を汚さない:川での洗濯や食器洗いは、水質を悪化させる原因となります。
・トイレは決まった場所でする:トイレは必ず決まった場所ですませましょう。
・ストック先端にゴムキャップをする:先のとがった登山用ストックは、登山道や植生にダメージを与える可能性があるため、必ず先端にゴムキャップを装着しましょう。
・登り優先で行動する:登山道では登っている人が優先です。道を譲る際は、滑りやすい谷側ではなく山側によけましょう。
<登山の注意点>
・天気を確認する:山の天気は急に変わることがあるため、出発前には必ず天気予報をチェック。雨具や防寒着の準備も忘れないようにしましょう。
・無理のない計画を立てる:自分の体力や経験に合ったコースを選び、余裕をもって行動しましょう。
・水分・栄養補給をこまめに取る:のどが渇く前に水を飲む、エネルギー補給を意識するなど、体調管理をしっかりおこないましょう。
・定期的に休憩する:疲れをためないよう、こまめに休憩を取りましょう
おしゃれな山小屋カフェのある山
登山を楽しんだあとは、自然に囲まれた山小屋カフェでほっとひと息。ここでは、登山後に立ち寄れる雰囲気のよいカフェがある山を3つご紹介します。
登山後にまったりできる!高尾山
都心からのアクセス抜群で、初心者にも人気の高尾山。高尾山のふもとの駅周辺には、木の温もりを感じるカフェや休憩処が複数あり、登山後にほっとひと息つけるのが魅力です。
窓の外に広がる緑を眺めながらスイーツや軽食を楽しめるカフェや、地元の牧場で作られた牛乳を使ったアイスを食べられるお店などが揃っています。疲れた体を癒しながら余韻に浸る贅沢な時間が過ごせるでしょう。
山頂の景色とともに味わえる!六甲山
神戸市のシンボルである六甲山は、都会のすぐそばで豊かな自然に触れられる人気の山です。
山頂エリアには、眼下に広がる神戸の街並みや大阪湾を一望できるロケーションに建つおしゃれなカフェがあります。開放的なテラス席でコーヒーや手作りスイーツを楽しむひとときは格別。夜には煌めく夜景を眺めることも可能です。
地元食材や開運スイーツが楽しめる!比叡山
比叡山延暦寺の会館内にある喫茶スペースでは、地元の旬の素材を生かした精進料理や、お寺らしい開運スイーツが味わえます。
特に人気なのは、梵字ラテや「お寺」と「ティラミス」をかけた梵字テラミス。表面には干支に応じた梵字があしらわれており、見た目のインパクトもさることながら、味も本格的です。琵琶湖を望む窓辺の席でゆったり過ごせば、登山の疲れも癒やされるでしょう。
初心者におすすめの山で登山を楽しもう!
日本各地には、初めての登山でも安心して楽しめる山がたくさんあります。各山の登頂難易度や特徴を確認し、自分に合ったコースを選びましょう。無理のない計画を立て、安全に配慮しながら登山を楽しんでみてください。
※登頂難易度や個人の体力・経験には差があるため、ご自身の体調やスキルに応じて無理のない計画を立てましょう。
※桜や紅葉の見頃は標高や気候、年によって変動します。お出かけの際は最新の情報をご確認ください。