1泊2日箱根観光モデルコース！定番から女子旅・カップルにおすすめのスポットもご紹介

箱根を効率よく満喫したい方におすすめなのが、定番スポットを押さえた1泊2日のモデルコースです。ここでは、歴史ある神社や芦ノ湖の絶景、大涌谷の迫力ある自然、人気の美術館など、見どころが詰まったプランをご紹介します。

箱根湯本は、街歩き、グルメ、歴史を楽しめる箱根観光の玄関口です。 駅前には活気あふれる商店街が広がり、湯気の立つ温泉まんじゅうや熱々の揚げかまぼこなどの名物グルメがずらりと並んでいます。 駅前の着物レンタル店で和装に着替えての街歩きや、人力車で巡る温泉地ツアーなど、情緒ある風景のなかで特別な体験も楽しめます。 少し足をのばせば、戦国武将・北条早雲ゆかりの早雲寺（そううんじ）や、滝の音が心地よい玉簾神社（たまだれじんじゃ）など、静かで趣のあるスポットも点在。自然や歴史に触れながら、のんびり散策を楽しみましょう。

散策を楽しんだあとは、湖畔のレストランでランチタイムを過ごしましょう。 芦ノ湖畔周辺には、和食から洋食まで、さまざまなジャンルの飲食店がそろっています。芦ノ湖で獲れた新鮮な魚を使った和食店や、テラス席で本格ピッツァを楽しめるレストランなど、気分や好みに合わせて選べるのが魅力です。 湖の景色を望めるお店も多く、地元の食材を活かした料理をゆったりと味わうことができます。きらめく湖面を眺めながら過ごすランチタイムは、旅の思い出に残るひとときになるでしょう。 なお、人気店は混雑することもあるため、訪問前に営業時間や混雑状況を確認しておくと安心です。

ランチのあとは、芦ノ湖畔にたたずむ由緒ある箱根神社へ足を運んでみましょう。 奈良時代の757年に創建された箱根神社は、古くから山岳信仰の聖地として崇められきた歴史ある神社です。開運、心願成就、交通安全、縁結びなど、さまざまなご利益があるとされ、年間を通して多くの参拝者が訪れます。 境内の見どころの1つが、湖上に立つ「平和の鳥居」。1952年（昭和27年）に日本の独立（講和条約締結）を記念して建てられたものです。芦ノ湖と調和した美しい姿は、写真映えスポットとしても人気です。 本宮に加え、奥宮の箱根元宮と末社の九頭龍神社をあわせて「箱根三社」と呼びます。時間に余裕があれば、三社をめぐる参拝でより深いご利益に触れてみてはいかがでしょうか。

芦ノ湖の観光名物「箱根海賊船」は、豪華なデザインの船で湖を巡る人気のアクティビティです。水上から望む富士山や箱根外輪山の景色は、陸上とはまた違った趣があり、旅の思い出を一層特別なものにしてくれます。 「ロワイヤルII」「ビクトリー」「クイーン芦ノ湖」の3隻の船が運航され、箱根町港・元箱根港・桃源台港を約25〜35分で結んでいます。 晴れた日には、湖面に映る富士山や、緑豊かな山々の絶景を堪能できます。また、追加料金で利用できる「特別船室」では、豪華な内装とゆったりした座席で、より贅沢なクルーズを体験できます。専用のデッキも利用でき、混雑を避けて快適に景色を眺められるのも魅力です。 なお、記事冒頭でご紹介した「箱根フリーパス」は、箱根海賊船も自由に乗り降り可能です。港ごとに観光スポットが点在しているため、途中下船しながら観光を楽しみ、再び乗船して別の港へ向かうといったプランもおすすめです。

芦ノ湖の自然を満喫したあとは、周辺のホテルや旅館でゆっくりと体を休めましょう。湖畔にたたずむリゾートホテルや、温泉つきの宿など、芦ノ湖ならではの宿泊施設がそろっています。 窓からの絶景や四季折々の風景を楽しみながら、心も体も癒されるひとときをお過ごしください。

夕方からは、宿泊先でゆっくりと箱根の夜を楽しみましょう。 夕食には、地元の食材をふんだんに使った季節の会席料理や、和洋折衷の創作メニューなど、宿ごとに趣向を凝らした料理が味わえます。 そして、箱根といえばやはり温泉。露天風呂や貸切風呂など、自然を感じられる湯処が充実しており、湯けむりに包まれながら心身ともにリラックスできます。 静かな夜の箱根で、美食と温泉に癒される贅沢な時間を満喫しましょう。

旅の2日目は、宿でのんびり朝食を楽しむところから始めましょう。和定食やビュッフェスタイルなど、宿泊先によってスタイルはさまざまですが、地元の食材を活かした料理を楽しめます。 朝食のあとは、宿の庭園を散策したり、もう一度温泉に浸かったりと、思い思いのスタイルでリラックス。心と体をリフレッシュしたら、箱根観光の後半へと出発です。

箱根のなかでも圧倒的な迫力を誇る景勝地「大涌谷」。約3000年前の噴火によって形成された爆裂火口では、現在も白い噴煙が立ち上り、まさに大地のエネルギーを感じられる場所です。火山活動が生み出すダイナミックな景観に、圧倒されること間違いなし。 周辺には「自然研究路」と呼ばれる散策路が整備されており、火山ガスの噴き出す孔や、沸き立つ温泉を間近で観察できます。全体を歩いて回ると、所要時間はおよそ40分。地熱の迫力を肌で感じながら、火山の営みを学べる貴重な体験となるでしょう（入場は予約制）。 なお、大涌谷は活火山のため、火山活動の状況に応じて立ち入りが制限される場合があります。また、硫黄ガスが発生しているため、呼吸器系に不安のある方や心臓疾患のある方は訪問を控えることが推奨されています。大涌谷を訪れる際は公式ホームページを必ずご確認ください。

ランチは、大涌谷からロープウェイとケーブルカーを乗り継いで約30分の場所にある強羅エリアへ。箱根の山々や谷を空中から一望できる移動そのものが、旅の思い出に残る特別な体験です。 強羅は、箱根登山電車やケーブルカーの乗り換え駅として交通の便がよいだけでなく、観光やグルメの拠点としても人気のエリアです。和食や洋食、カフェスタイルのレストランなど、多彩な飲食店がそろっています。 自然に囲まれた落ち着いた雰囲気のなかで、箱根ならではの食と風景をじっくりと堪能してみましょうか。

1969年に開館した「彫刻の森美術館」は、日本で初めての野外彫刻美術館として誕生しました。広大な敷地には、近代・現代を中心とした彫刻作品が数多く展示されており、四季折々の自然のなかでアート鑑賞を楽しめます。 屋外作品だけでなく、ピカソ館をはじめとする室内展示も充実。アートを楽しみながら足湯でくつろげるスペースもあり、心も体も癒されるひとときを過ごせます。 なかでも見どころは、「幸せをよぶシンフォニー彫刻」です。480枚のステンドグラスで構成された塔の内部は、光に包まれる幻想的な空間です。

旅の最後は、箱根湯本駅周辺でお土産探しを楽しみましょう。駅前には、伝統的な和菓子や洗練されたスイーツ、工芸品など、バラエティ豊かなお店が立ち並び、お土産選びにぴったりです。 やさしい甘さとふわふわの生地が特徴の和菓子「湯もち」や、サクサク食感がクセになる「箱根ラスク」、大きな栗が丸ごと入った上品な和菓子「月のうさぎ」など、手土産に喜ばれる品がそろっています。また、箱根伝統の工芸品「寄木細工」は、旅の思い出を形に残すアイテムとしておすすめです。

箱根への1泊2日の旅行にかかる費用は、大人1人あたり約34,000円〜が目安です。旅行のスタイルや訪れるスポットによって変動はありますが、おおよその予算を以下の表にまとめました。旅行計画を立てる際の参考にしてください。 ＜1泊2日旅行費用の大人1人あたりの目安＞ ・交通費：5,000円～ 　箱根フリーパス2日間利用の場合 ・食費：3,000円～ 　昼食2回分（1食1,500円）、朝・夕食は宿泊先で食べる場合 ・宿泊費：20,000円～ 　グレードや時期によって変動 ・観光費：1,900円～ 　本記事のモデルコースを参考に算出した場合。彫刻の森美術館入館料（箱根フリーパス利用で通常2,000円→1,900円） ・お土産代：3,000円～ 　お土産の内容によって変動 ・合計：32,900円～ 夏休みやゴールデンウィーク、年末年始などの繁忙期は宿泊料金が通常より高くなる傾向があります。反対に、4月や12月〜2月の平日は観光客が少なく、比較的リーズナブルに旅行できる時期です。 予算に合わせて旅行のタイミングや宿泊スタイルを調整すれば、無理なく充実した旅を楽しめるでしょう。

箱根には、自然やアート、神秘的なパワースポットなど、女子旅やカップル旅行にぴったりの魅力的な場所がたくさんあります。ここでは、おすすめの観光スポットを3つご紹介します。

女子旅やカップルに人気の観光スポット「箱根強羅公園」は、1914年（大正3年）に開園した日本初のフランス式整型庭園です。幾何学的にデザインされた美しい園内では、春の桜、初夏のあじさい、秋の紅葉など、四季折々の自然を楽しめます。 園内にある「箱根クラフトハウス」では、陶芸や吹きガラス、とんぼ玉などの製作体験も可能です。カップルでペアの器を作ったり、友人同士でアート体験を楽しんだりと、思い出作りにぴったりです。 静かな時間を過ごしたい方には、「白雲洞茶苑」がおすすめ。自然に囲まれた空間で、抹茶と和菓子を味わいながら、伝統的な日本の茶道の世界に触れられます。

芦ノ湖の湖畔にたたずむ九頭龍神社は、縁結びのご利益で知られる歴史ある神社です。 奈良時代、箱根に修行に訪れていた高僧・萬巻上人が、芦ノ湖に棲む毒龍を大般若経で調伏し、改心した龍を龍神として祀ったのが始まりとされています。龍が祀られた場所が現在の「九頭龍神社本宮」です。 1999年（平成11年）には、箱根神社の境内に新宮も創建されました。現在では、本宮・新宮の両方が縁結びの神様として有名です。 新宮は箱根神社のすぐ隣にあるため、箱根神社とあわせてお参りするのもおすすめです。

強羅にある箱根美術館は、1952年（昭和27年）に開館した歴史ある美術館で、日本の陶磁器を専門に展示していることが特徴です。縄文時代から江戸時代までの土器や壷など、時代を超えて受け継がれてきた焼き物の魅力をじっくりと鑑賞できます。 敷地内にある庭園「神仙郷」も見どころの1つです。約130種類の苔と220本のもみじが植えられており、初夏の苔の美しさや秋の見事な紅葉は一見の価値があります。 また、庭園内の茶室「真和亭」では、庭を眺めながら抹茶とお菓子を味わうことも可能。静かな環境のなかで、五感を通して日本文化を楽しめるスポットです。

箱根を訪れたら、地元ならではのグルメをぜひ堪能しましょう。ここでは箱根で食べたいおすすめグルメを3つご紹介します。

大涌谷の名物として知られる「黒たまご」は、温泉地ならではのユニークなご当地グルメです。温泉の蒸気と池の成分を活用してつくられた、真っ黒な見た目が印象的なたまごです。 殻の黒さに驚きますが、中身はふつうのゆで卵。白身はしっとりとして、黄身は濃厚。うまみ成分が高く、ひと味違うおいしさです。また、「1つ食べると寿命が7年延びる」との言い伝えもあり、縁起物としても有名です。 購入は、大涌谷の「くろたまご館」や「極楽茶屋」で可能です。箱根らしいグルメを探している方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

箱根は、豊かな自然と清らかな水に恵まれた「そばの名所」としても知られています。町には個性あふれるそば店が点在し、それぞれが独自の味わいやスタイルを提供。 代表的なお店では、自然薯を練り込んだ粘り気のあるそばや、石臼で自家製粉したコシの強いそば、さらに季節の食材を活かしたメニューが味わえます。 温かいそばから冷たいざるそばまでバリエーションも豊富。天ぷらや旬の一品料理と組み合わせていただけば、より深い味わいを楽しめます。自然と歴史に包まれた箱根で、地元ならではのそばをじっくり味わってみてください。

箱根を訪れたら、温泉まんじゅうは外せません。やさしい甘さとふんわりとした食感は、温泉地ならではの楽しみのひとつ。以下は、観光客に人気の代表的な3種をまとめたものです。 【箱根温泉饅頭】 創業120年以上の老舗が手がける、薄皮タイプの温泉まんじゅう。こしあんが詰まっており、白と茶の2種類の皮が楽しめます。特に、黒蜜入りの茶色い皮は香ばしさが魅力。作りたてをその場で味わえます。 【公時山（きんときやま）まんじゅう】 坂田公時にちなんだ名前のこのまんじゅうは、ふんわりした皮に自家製のつぶあんがぎっしり。素朴でどこか懐かしい味わいが楽しめます。 【カステラ焼箱根まんじゅう】 カステラ生地の中に白あんを包んだ、外はサクッと、中はふんわりの焼き菓子タイプ。焼きたてを味わえるのが魅力で、お土産にも人気です。 ほかにも、さまざまな種類の温泉まんじゅうがそろっています。できたてを1個から購入できる店もあるので、食べ歩きを楽しみながらお気に入りの味を探してみてください。

箱根旅行のベストシーズンは、春と秋です。気候が穏やかで過ごしやすく、桜やツツジ、紅葉など、四季折々の自然美を満喫できます。 春は3月下旬〜4月下旬にかけて桜が見頃を迎え、山々が華やかに彩られます。秋は10月下旬〜11月中旬にかけて紅葉がピークとなります。 また、夏は涼しい気候で避暑地として親しまれ、冬は寒さが厳しいものの、雪景色や温泉、晴れた日には「逆さ富士」などの絶景も楽しめます。 ご自身の旅行スタイルやお好みに合わせて、四季折々の魅力を感じられる季節に訪れてみてください。

箱根は、温泉や美術館、絶景スポットが集まる、女子旅やカップル旅行にぴったりのエリアです。公共交通機関が充実しているため、車がなくても快適に観光を楽しめます。 1泊2日あれば、歴史ある神社や美しい芦ノ湖、大涌谷のダイナミックな自然、話題の美術館など、箱根の魅力をぎゅっと凝縮した旅が楽しめるでしょう。黒たまごや温泉まんじゅう、箱根そばといったご当地グルメも旅の楽しみの1つ。 この記事を参考に、ご自身に合った箱根旅行を計画してみてください。