旅の輪で広がる、人生の彩り
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世界自然遺産「知床」で大自然に浸る旅

∼世界自然遺産「知床」∼そこは手つかずの自然が息づく世界でした。
東京ではジメジメして蒸し暑い6月、未だ山々には残雪の残る世界自然遺産・知床を訪れてきました。その日は日中日差しがあっても過ごしやすい気温で最高の旅日和。知床の自然を思いっきり満喫してきましたので、その魅力の一部を今回ご紹介します。
原生林を歩いて五つの美しい湖に出会える「知床五湖」。
知床を代表するスポットとして知られる「知床五湖」。散策は気軽に楽しめる高架木道とガイドツアーで巡るルートがあります。今回は中でも五つ全ての湖を巡る大ループガイドツアーに参加しました。ヒグマや自然保護に関するレクチャーを受けていざ出発!ガイドさん先導で最大限安全に配慮しながら進むので安心して散策できます。多様な生物が棲む原生林はその痕跡があちこちで見られます。クマゲラ(キツツキの仲間)が木に開けた穴や、ヒグマの爪痕、エゾシカのフンなどガイドさんと巡るからこそじっくり観察できます。

原生林をしばらく歩くと見えてくるのが美しい湖。大ループは五湖→四湖→三湖→二湖→一湖の順に巡ります。それぞれに特色があり、どれも知床連山を背景にそれらが湖面に映り込む美しい景観を楽しむことができます。個人的に1番のお気に入りは三湖。景色が開けていて風がなければどちらが本物かわからないほど綺麗なリフレクションが眼下に広がります。

ガイドさんの楽しい案内のもとゆっくり歩いて、約3時間で一周します。道中は立ち止まって景色を見つつ歩くので、難易度はそれほど高くなく気軽に楽しめます。自然を思いっきり楽しめて大満足でした!
知床八景の一つはまるで「乙女の涙」!?
続いて訪れたのは知床八景の一つに数えられる「フレペの滝」。知床自然センターから徒歩で片道30分ほど。こちらもヒグマがまれに目撃されているのでガイドツアーで行かれることをおすすめします。原生林の散策路を抜けると景色が開けてきます。道中はヒグマではなくかわいいエゾシカに出会えました。

さらに進むと断崖が目の前に広がります。展望台に登るとそこはまさに息を飲むような絶景が!断崖の割れ目からホロホロと流れるフレペの滝は、その様子から「乙女の涙」と称されます。断崖と滝のコントラストが生み出す迫力は写真で伝えるのが難しいので、ぜひご自身の目でご覧いただくことをおすすめします。

年間を通して楽しめるのが、ここ知床。
1日知床を巡り自然を満喫できました。今回訪れたのは新緑が美しい初夏。これから夏本番を迎え、やがて10月頃には木々が色づく紅葉の時期となります。この夏∼秋が知床の自然を余すことなく楽しめるシーズンとなります。

しかし、知床の魅力を体感できるのはこの時期だけではありません。冬になると流氷がここ知床にやって来ます。海岸線ギリギリを埋め尽くすので、高台から見たり流氷の上を歩くツアーがおすすめです。

いかがでしたでしょうか?年間を通して大自然を体感できる知床は、一度だけでは語り尽くせないほどの魅力に溢れています。その他にもグルメや温泉も楽しみ方の一つ。皆様もぜひ世界遺産「知床」に足を運んでみてください!




