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25年に一度開かれる聖なる扉をくぐって来ました!

2025年はキリスト教の聖なる年
聖年って何だろう?

2025年はカトリック信者にとって特別な年である 聖年(聖なる年)にあたります。
聖年とは、ローマ教皇が聖年の大赦と呼ばれる特別な赦しを与える年です。
旧約聖書に記された ヨベル(ジュビリー)の年に由来し、ローマを訪れる巡礼者に特別な赦しが与えられます。
最初の聖年は、1300年に教皇ボニファティウス8世によって定められました。
100年ごとに行われていた聖年は、その後50年に短縮され、現在では25年毎に行われています。
聖年には、ローマにある5大バジリカ(5つの主要な大聖堂)にある 聖なる扉 (ポルタサンタ)が開かれます。
通常、聖なる扉は内側から塗り固められていますが、聖年の時だけ開かれます。
今回の聖年は2024年12月24日、ローマ教皇フランシスコがサン・ピエトロ大聖堂の聖なる扉を開いてスタートし、その後4大バジリカ(サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂)の聖なる扉を開き、2026年1月6日に扉が閉じられることで終了します。




サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂


サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂は、「世界の母なる大聖堂」 「救世主の大聖堂」と呼ばれ、キリスト教をローマ帝国の国教と認めたコンスタンティヌス皇帝により4世紀の初めに建てられた、ローマで最も古い教会です。
教皇座は現在はバチカン市国に置かれていますが、14世紀に教皇座がフランスのアヴィニヨンに移転されるまでは、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂に置かれていたため、最も格式の高い大聖堂でした。

10世紀、教皇セルギウス1世はローマで唯一の洗礼堂を造り、洗礼者ヨハネに捧げました。
その後12世紀には、教皇ルシウス2世が福音記者ヨハネにも捧げたため、2人のヨハネを記念する聖堂となりました。
ジョバンニとはイタリア語でヨハネを意味します。

今回は時間が無く見学することが出来なかったのですが、時間に余裕があれば、ローマで最も美しいと言われる回廊も立ち寄ってみて下さい。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂


サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は偉大なる聖母マリアに捧げられれために建てられ、雪の聖母大聖堂とも呼ばれています。
ローマ教皇リベリウスの夢に現れた聖母マリアから、奇跡が示す場所に教会を建てるように頼まれました。
真夏であるはずの8月5日に雪が降る奇跡が起こり、雪に覆われた丘に教会が建てられたと言われています。
その後5世紀に教皇シスト3世が改築し、現在でも5世紀当時のオリジナルの美しいモザイクを見ることが出来ます。


テルミニ駅からも近く、アクセスのしやすい大聖堂です。
また、近くのモンティ地区はローマっ子に人気の気軽なレストランが多く集まっているのでおすすめです。
サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂


フオーリ・レ・ムーラとは「城壁の外」を意味しています。
その名前の通り、ローマ市を取り囲むアウレリアヌス城壁の外側に立つ大聖堂でなので、中心から少し離れています。
キリスト教をローマ帝国の国教と認めたコンスタンティヌス皇帝により、4世紀初めに聖パウロが埋葬された場所に建てられました。
18世紀に火災で焼失してしまいましたが、同じ寸法と間取りですぐに再建されているので、新しい印象を受けるかもしれません。
火災を免れた見事な天蓋や祭壇、後陣の大きなモザイクは現在も残されています。

中心部から離れていますが、テルミニ駅から地下鉄B線でバジリカ・サン・パオロまではわずか6駅です。


隠れ家的なお店やカフェを見つけるとわくわくしませんか?



