旅の輪で広がる、人生の彩り
毎週水曜日更新添乗員や企画担当者が旅行に限らず様々なテーマで、日常のコラムを投稿!
これは何でしょうか?

あまり植物が育っていない丘をバスで走っているとき、こんなところがあるなんて、通っているだけでは分かりません。
驚くべき場所
その正体は!
マトマタは、チュニジア南部に位置する街です。先住民族といわれているベルベルの人たちが多く暮らしているエリアです。
チュニジアは、その立地、気候の良さから紀元前よりさまざまな民族が支配してきました。
その過程で、先住民族ベルベル人たちは、この地方へ移り住んだと言われています。
暑さが厳しく雨が少ないこの地で暮らす方々の知恵を集結して作られた家といっても過言ではないかもしれません。
それでは、穴から何が見えるのか、覗いてみましょう!

見えてきたのは、お部屋のドアでした。
天井のないところには椅子がおいてあり、リビングルームのように使われています。

さきほど、上から覗いたところに降りてみました。こんな感じです。
家の作り方は、まず竪穴を掘っていきます。(あまり深く掘りすぎると地下水の層にあたることがあるそうです。)
その竪穴をある程度掘った後には、崩れないように、表面をならし、石灰水などで塗っていきます。
その後、今度は横穴を掘っていきます。家族みんなが一緒に住めるような大きさにしていくそうです。
壁の装飾には、ベルベルの紋章(黄色、緑、青)が飾られていて、あちこちに魚マークがございます。魚は、幸せのシンボルだそうです。
また、水は雨水を貯めるタンクが家の外にあり、生活用水として使われているそうです。
あるSF映画にも、主人公の住んだ家として登場しています。
ホテルもあります!
先程は、一般住宅でしたが、この地方には、規模の大きな竪穴住居を利用したホテルもございます。
やはり入り口から階段を降りていき、横穴通路より部屋が続いていきます。
お部屋は、それぞれ間取りが違いますが、雰囲気が楽しめます!

ちょうどフロントを抜けて、お部屋のあるエリア。中庭には噴水もあり雰囲気も良いです。
夜は明かりが少ないので、段差にご注意くださいませ。
世界は、本当に広いですね。その地域特有のホテルに泊まるのは、ともて良い経験になるかと存じます。
ぜひ体験してみてください!
この記事を書いた人

山極 恵美
得意エリア
地中海の国々
好きな言葉:山本有三さんの「路傍の石」より「たったひとりしかいない自分を、たった1度しかない人生を、ほんとうにいかさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか」
一期一会を大切にし、明るく積極的に添乗するをモットーにしています。
一期一会を大切にし、明るく積極的に添乗するをモットーにしています。



