
暑い夏にこそ入りたい!冷泉・ぬる湯の魅力をご紹介
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旅の輪で広がる、人生の彩り
毎週水曜日更新添乗員や企画担当者が旅行に限らず
実は皆さんがイメージする温泉は実際の定義と違うものだということはご存知でしょうか?
おそらく多くの方にとって温泉とは「その名の通りあたたかくて、その上身体によい成分がいっぱい含まれている!」という認識だと思います!
もちろん!!あながち間違いではないのですが、
実際は「温泉法」という法律によって「地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、
摂氏25℃以上の温度又は19項目の物質のうち1つ以上を有するもの」が「温泉」と定義されています。
つまり…
地中から湧出した温度が25℃以上であれば温泉ですし、25℃未満でも特定の物質が規定量含まれていれば温泉なんです!
単純に25℃以上であれば特定の物質が含まれていくなても温泉と定義されるなんて驚きですよね!?

確かに身近なもので例えてみるとイメージしやすいかもしれません!
皆さんは家で麦茶を作るときに、あたたかいお湯で作りますか?それとも冷たい水で作りますか?
もちろんどちらの方法でも麦茶は作れます!!でもどちらの方が早く麦茶を作れるでしょうか?
そうです!答えはあたたかいお湯です!あたたかいお湯の方が成分が出やすいんです!
なのであたたかいお湯につかれば、なんだか肩こりが解消した!!なんてのも
実際には特定の物資が規定に達していなくても成分が抽出されやすいから、あながち間違いではないんです!

では皆さんがイメージする温泉とは温泉法ではなんと定義されているのでしょうか?…
正式には「療養泉」と定義されています!
確かに昔から療養目的で「湯治」なんて言葉があるくらいですから、療養泉という定義も納得いただけると思います!

療養泉とは、環境省が温泉の成分分析のために定めた「鉱泉分析法指針」のなかで、温泉(水蒸気その他のガスを除く。)のうち、
「特に治療の目的に供し得るもの」として、摂氏25℃以上の温度又は7項目の物質のうち1つ以上を有するものと定義されています。

皆さんは温泉に入る際に脱衣所で温泉分析書をご覧になったことはありますか?
見たことがある方は一般適応症として関節痛や冷え性・疲労回復などの「治療」に効果がある!なんていう文字をよく目にすると思います!
これがいわゆる「特に治療の目的に供し得るもの」=療養泉なんです!

また温泉分析書にはアルカリ性単純泉など泉質名の記載もあるのですが、
泉質名は療養泉のみに付けることが許され、反対に療養泉に該当しない温泉は泉質名を付けることができません。
皆様は源泉かけ流しという言葉をよく耳にしますよね?
この言葉を聞くと源泉かけ流し以外の温泉よりも源泉かけ流しの方が良い!と思うかもしれません!
かくいう私も源泉かけ流しの言葉に弱いのですが、加水・加温・循環/濾過・消毒だから悪い!という訳ではありません。
温泉分析書とは別によく見える位置に加水・加温・循環/濾過・消毒についても掲示されているかと思います。
これは前述の通り、療養泉は特に治療の目的に供し得る泉質であれば極端に熱かったり、冷たかったりした場合でも、定義に当てはまる為、
そのままでは入浴することができない時の対応となります。
また循環/濾過・消毒は浴槽等で利用した温泉を再度利用する際に衛生管理の目的で施されるものになります。
なので加水・加温・循環/濾過・消毒しているうから悪い!という訳ではないんです!
これは安全に温泉を満喫する為の1つの手段!身体によいという事実は変わりません!

いかがでしたでしょうか。
こういった少しの雑学で温泉の楽しみが増えるかと思います!
今回は第1弾の雑学ですが、まだまだ温泉をよりお楽しみいただける雑学がありますので、次回もお楽しみください!

