
パリでのお散歩
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山極 恵美
旅の輪で広がる、人生の彩り
毎週水曜日更新添乗員や企画担当者が旅行に限らず
地中海沿岸などに広く分布するウチワサボテン。最初の出会いは、南イタリアのシチリアでした。「フィーコディインディア 」と呼ばれるその植物は、「インドのイチジク」という名がついていました。夏の暑い時期は、これを冷やしてデザートとして食べたりします。その後、モロッコやチュニジアに行ったときに出会ったのは、畑の垣根として使われるサボテンで、街ではサボテンオイルをつかった化粧品になっていました。棘が多いサボテンは、その実にも目に見える所以外に細かい棘が多く、収獲するのに一苦労だそうです。その分、価格も高めでした。効果もきっとあるのでしょう。モロッコでは、フェズの旧市街でリアカーに山積みされて、食用として販売されていました。日本では、昔、宮崎県に行ったときにサボテンのステーキを食べた記憶があるのですが、思い出の中では、ウチワサボテンだったような気がします。
そんなウチワサボテンですが、今まで1度も花を見たことがなかったのです。今回、1週間しか咲かないというサボテンのお花に出会えたのは、アメリカのザイオン国立公園でした。標高1300Mから2000Mに渡り、大昔の川と風が浸食して作られた地形が広がっています。標高が高いので、少しサボテンが小さいですが、お花は綺麗に咲いていました。翌週からは、暑くなり花はなくなるだろうと現地ガイドが説明していました。棘だらけですが、こんなきれいなお花を1年に一度咲かせることのできるウチワサボテンに感激した私でした。


