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ワイン愛好家は必見のお祭り?! 栄光の3日間

ブルゴーニュ利き酒騎士団の本拠地・栄光の3日目の初日の騎士団叙任式晩餐会会場
世界中のワイン愛好家が注目するブルゴーニュのワイン祭り
栄光の3日間の1日目:世界中からメンバーが集まるブルゴーニュ利き酒騎士団の大晩餐会
毎年11月中旬におこなれる、フランスで一番有名で注目されるワイン祭り「栄光の3日間」が今年もブルゴーニュ地方にて行われました。今年は164回目、11/16-18の3日間でした。
1日目は「シャトー・クロ・ド・ヴージョ」というお城で夕方から行事が行われます。私たちはちょうどその当日の昼間にお城の見学に行きました。お城はもともと、12世紀にシトー派の修道士によって建設された醸造所で、昔の機械などが展示してありました。

栄光の3日目の初日の会場となるお城。
このクロ・ド・ヴージョ城にて、シュヴァリエ・ド・タストヴァン(ブルゴーニュ利き酒騎士団)が開催する、晩餐会から幕を開けます。
ここで今年のブルゴーニュ利き酒騎士が新たに任命されます。シュヴァリエの称号を持つ者、新たに叙任される者、その家族・友人が招待され、約600人がシャトーに集まります。日本人も過去に計200名ほど叙任されているそうです。本日はその晩餐会の準備をしている貴重な様子を見ることができました。

ブルゴーニュ利き酒騎士団等が600名集う大晩餐会の準備の様子。
栄光の3日間の2日目:一夜で数十億円?!チャリティオークション
2日目はチャリティーオークションの行われるお祭りのメインの日。
場所はボーヌ。人口2万の普段は静かな村ですが、お昼頃には広場はたくさんのひとで溢れていました。私達は「オテル・デュー(ホスピス・ド・ボーヌ)」を見学。1443年にニコラ・ロランによって彼の資産を投じて施療院として設立され、貧しいひとを中心に収容されていました。現在は博物館となっています。

美しい中庭の様子。

昔の使用されていたベッド。

薬局として薬の調合をしていた部屋。
ニコラ・ロランの行いに共感した人が最初にブドウ畑の寄進をして以来、このオテル・デューは合計60ヘクタールのブドウ畑を所有しています。その所有畑のうち、驚くべきことに85%がプルミエクリュとグランクリュという最高級の畑。。
オテル・デューの所有畑で醸造したワインは毎年11月第3日曜日にオークションにかけられます。その日がまさに本日、栄光の3日間の2日目。現在、このオークションは現在はサザビーズに委託され、世界でもっとも有名なワインのオークションになりました。オークションによる利益は病院の設備やオテル・デューの維持などに使われています。今年はジャン・レノという人気俳優がゲストで出席していました。

今年のワインが樽単位でオークションにかけられます。

オークションの様子をモニターで見つめる人々
2日目はボーヌの旧市街でチャリティオークションの他に様々なイベントが催されます。
色々なパレードやハーフマラソン、ワイン樽造りなど、、、そして広場や通りには屋台が並び、ブルゴーニュワインと名物料理を大勢の人が楽しんでいました。

様々なパレードが行われています。
お客様はオテル・デューの博物館を見学後、旧市街のワイナリーにてブルゴーニュワイン10種類を試飲し、そしてフリータイムをお楽しみいただきました。1年に一度のお祭りの雰囲気を充分に味わっていただけました。
最終日の3日目は、「シャトー・ド・ムルソー」で大昼餐会が行われます。今では総勢700~800名が一堂に会する国際色豊かな大昼餐会となっています。ワイン愛好家の方、特にブルゴーニュラバーの方はぜひ来年ご参加をご検討ください!

モットー:常に初心と好奇心と真心を忘れずに
好きな国:イタリア・スペイン・ポルトガル・南米・南アフリカなど
印象に残っている旅はすべて人との出会い。人との出会いもツアーも一期一会。旅を通して人と人が繋がることに素晴らしさを感じつつ、景色や歴史、郷土料理と全てに楽しんでいただけるよう旅のお供をいたします。



