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ポルトガルの飲む宝石 ポートワイン
ポートワインをご存じですか?


ポートワインと聞いて、赤玉ポートワインを思うかベる方も多くいらっしゃると思います。
ポートワインはポルトガル北部 ドウロ地方で造られる、マデイラ酒、シェリー酒と並ぶ、世界3大酒精強化ワインです。普通のワインよりもアルコール度数が高く、甘いワインのことを酒精強化ワインと呼びます。
発酵の途中で77%のアルコール度数のブランデーを加えて発酵を停止させ、アルコール度数を19~22度にまで引き上げます。ぶどうに含まれる糖分は発酵する時にアルコールに変化をするので、強制的に発酵を止めると糖分が残り、ポートワインは甘口のワインとなります。
ポートワインの歴史

17世紀末、イギリスはフランスとの戦争の時にフランスからワインの輸入を禁止し、市に代わりにポルトガルから輸入することになりました。
アルコール度数の高いポートワインは、船の長旅でイギリスまで運んでも品質が悪くならず、甘口のポートワインの評判は高まり、ポルトの街には多くのイギリス資本の会社が造られ、現在もポートワインの最大の輸出先はイギリスです。
ポルトガル第二の都市であるポルト(意味は港)の上流のアルト・ドウロで収穫されたブドウから作られたワインは、冬を越した後に帆船 ラベーロ船でドウロ川を下り、ポルトの対岸の町であるヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアで熟成されてから出荷されます。
ポルトの港から出荷されていったのでポート (港) と呼ばれるようになりました。今では陸路で運ばれるようになったため、役目を終えたラベーロ船は観光クルーズで人気です。

世界遺産のブドウ畑

ポルトからドウロ川をさかのぼって行くと、渓谷の斜面を利用した広大なブドウ畑が広がる美しい風景が広がっています。「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」は、2001年からユネスコの世界文化遺産に登録されています。
美しいアズレージョ

ポルトガルの街には美しいブルーのタイル装飾 アズレージョがいたる所にあります。アルト・ドウロ観光の拠点となるピニャオン駅舎の壁にあるブドウの収穫風景とワイン造りの様子を描いた美しいアズレージョは必見です。


サンデマン ワイナリーを訪問

18世紀、スコットランド人によって創業された「サンデマン」のシンボルキャラクター 「ドン」は、スペイン アンダルシア地方の黒いスペインの帽子とポルトガルのコインブラ大学のマントを身に着けたかっこいい粋なキャラクターです。

ショップにはワインやチョコレートだけでなく、ドンのイラストのコットンのトートバッグもありました。


収穫がちょうど始まったので、次々とブドウをたくさん積んだトラックが来ていました。
いよいよ試飲とランチです。



青空の下で、ワインをいただきながらのランチは格別でした。

隠れ家的なお店やカフェを見つけるとわくわくしませんか?



