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蒼い衝撃

~願うリベンジフライト~
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目次

きっかけ

来たる2025年4月13日。さまざまな期待と希望をのせて「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、ついに万博が開幕した。万博についても気になるところだが、今回は開幕日に話題沸騰となった「ブルーインパルス」の魅力に迫りたいと思う。

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ブルーインパルスが飛行する姿

飛行機好きが高じて、筆者は今、航空手配を仕事としている。なぜ飛行機が好きになったのか。その理由はいつか機会があれば話したいと思うが、そんな私がドルフィンとも呼ばれる青と白の機体「ブルーインパルス」に魅了されたきっかけがある。それは、一昨年に岐阜基地で開催された航空祭だ。それまではブルーインパルスが6機で編成されていることすら知らなかったのだ。

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一糸乱れぬ姿

その魅力に迫る

初めに、ブルーインパルスとは、航空自衛隊の広報を行う部隊で、航空祭や国内のイベントに参加し、多くの人に航空自衛隊を知ってもらうため、広報活動をおこなうことが主な任務である。正式名称は、宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」である。彼らの代名詞でもある「アクロバット飛行」は、6機が一糸乱れぬ隊形を組み、スモークを使いながら空中で美しい絵を描く。機体同士の距離は時に90cm近くになることもある。そして、宙返りから旋回や急上昇など、1機1機としても、次から次へと繰り広げられる脅威のパフォーマンスは、強さと華麗さを兼ね備える。人類にとって、鉄の塊が人や物を運ぶだけで驚異的なことであるのに、上空でアクロバットをするなど、誰が思いついたのだろうか。それも6機同時に。

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アクロバット飛行

ブルーインパルス、和訳すると「蒼い衝撃」。だが、魅力は見た目だけではない。一度、あのエンジン音を生で聞いてほしい。高音と低音が組み合わされた、力強くもスタイリッシュなエンジン音。私は、初めて聞いた時、ゾクゾクと鳥肌が立ち、幼い少年に戻ったかのような言葉にならない感動を覚えた。また、この吹き出るスモークに関しても、シンプルながら仕組みが面白い。機体には専用のスモークオイルが搭載されており、エンジン排気口から熱い空気が吹き出ることで、スモークオイルが気化する。そして、上空の気温で気化したオイルが凝結して、白煙となるのだ。かつては、油溶性の特殊染料を混ぜて、カラースモークを引いていることもあったようだが、飛行前の攪拌準備に時間がかかることや、車や洗濯物への付着などから、現在は白1色となった。

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スモークを吹き出しながら飛ぶ様子

そもそも、アクロバット飛行の起源はというと、第一次世界大戦後に軍を退いたパイロットが、自慢の腕を披露してショーをおこなったのが始まりといわれている。当時はサーカス飛行などとも呼ばれていた。その後、第二次世界大戦を経て、各国の空軍で戦技研究や広報活動などを目的としたアクロバット飛行チームが発足し、現在も各国で数多くのチームが存在する。アメリカ空軍の「サンダーバーズ」や海軍の「ブルーエンジェルズ」、イギリス空軍の「レッドアローズ」などが有名である。また、かつては日本の民間のアクロバットチーム「エアロック」なども存在した。

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編隊飛行

高まる期待

今回、大阪では1990年の「国際花と緑の博覧会」以来35年ぶりの展示飛行が決まり、合言葉「創造への挑戦」を掲げた彼らが活躍することは、まさに万博のオープニングにふさわしいイベントだと感じた。万博は、世界が注目するイベントであり、ブルーインパルスの飛行は、その華やかさと感動的なパフォーマンスで多くの観客を魅せ、万博の盛り上げに大いに貢献する。また、地域経済への波及効果など、多くのメリットも期待されるであろう。

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まさに空飛ぶドルフィンである

また、今回、万博開催地である「大阪」に飛来することとなった裏側には、こんな背景もある。それは、航空好き集う関西の少年団が長年にわたり、ブルーインパルスの招致活動をおこなってきたということだ。そんな方々の想いも知ったとき、私は当日のフライトが楽しみで眠れなかった。

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下から見た機体

そんな子供たちの期待も背負っていたが、開幕当日はあいにくの雨となった。こればかりは仕方がない。一番は安全だ。高度な技術だからこそ、天候にも左右される。どんな状況でも必ず飛べる訳ではない。そこがまた魅力でもあるのだ。とはいえ、やはり期待していた反面、悔しい気持ちが残った。

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下から見た機体

今後の願い

さて、今回の万博で話題となったブルーインパルス。彼らが何者なのか、よく知らなかった方も、少しは興味をもった方も多いのではないだろうか。これをきっかけに、ぜひ一度は航空祭に足を運んでほしいと思う。航空祭ではブルーインパルスだけでなく、日常生活では見ることのない、色々な戦闘機を見ることができる。私も、昨年は行けなかったが、今年はもう一度、航空祭に訪れる予定である。

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戦闘機による編隊飛行

コロナ禍では医療関係者へ感謝の気持ちを伝えるため、大空を駆け抜けるなど、時には国民の気持ちを盛り上げ、そして歴史的イベントを彩ってきたブルーインパルス。今後も、航空祭だけでなく、さまざまな場所でのフライトにも期待し、やはり安全第一で望んでほしいと思う。そして、生まれてこの方、大阪で育ってきた私は、ぜひまた関西の空を彩ってほしいと切に願う。

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この姿をいつか関西で見たい
この記事を書いた人
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saki
最近の趣味・ひとこと
麹作り
玉ねぎ麹・生姜麹・にんにく麹は切らさずに常備しています。毎日の手料理はもちろん、食材や調味料にも拘っています☆彡
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