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トロイとアキレウスとエリザベート

遺跡の中のトロイの木馬
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修復が終わった直後のトロイの木馬 中に入ることもできます!
トロイとアキレウスとエリザベート

トロイとアキレウスとエリザベート

古代の遺跡トロイ

トルコ北西部、エーゲ海に近い古代の遺跡トロイを訪れました。約4,000年もの長い歴史がある古代都市。
そのため、遺跡は第1層から第9層と、9つの層に、集落や都市の遺跡が時代ごとに積み重なって丘のようになっています。トロイは神話上の実在しない伝説の都市と考えられていましたが、しかし1870年にドイツ人のシュリーマンが信じて私財を投じて発掘し、遺跡やたくさんの財宝を見つけ出しました。
それによって、紀元前8世紀に書かれたホメロスの叙事詩『イリアス』に登場する、伝説の都市・イリアス(トロイ)のであることが確認されました。
実際には、発掘はまだ完了しておらず、20世紀を経て現在も発掘作業が続けられている遺跡です。

オデオン(小劇場)
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紀元前350~400年頃  音楽や演劇、会議が行われていた小劇場。
聖域
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生贄の儀式に使われた祭壇

2004年のアメリカ映画「トロイ」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
ブラットピットやオーランドブルームが出演した2004年のアメリカ映画で、古代ギリシアのトロイ戦争をテーマにした映画です。近くの町チャナッカレでは、映画『トロイ』のなかで使用した木馬が現在も残っており写真スポットとなっています。

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映画トロイで使用されたチャナッカレにある木馬

トロイの遺跡ももちろんロマンがあり素晴らしいのですが、私が個人的にトロイから思い浮かべるのは、皇妃エリザベートでした。

皇妃エリザベートとコルフ島のアヒリオン宮殿

エリザベートとは、オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇妃、愛称はシシーです。
皇帝に愛されていたものの、姑のゾフィとうまくいかず、療養もかねてエリザベートは、生涯にわたって旅を続けていました。
その旅先のひとつが、イオニア海に浮かぶギリシャの島、コルフ島。コルフ島はギリシャ人の住みたい島1位らしい高級リゾートの島です。

アヒリオン宮殿はそのコルフ島の中心の旧市街から南に7キロ離れた高台に建つ宮殿。
1891年にオーストリアのエリザベート王妃が建てた夏の離宮として知られています。宮殿のアヒリオンという名前は、トロイ戦争に登場するアキレウスにちなんでアヒリオン宮殿と名づけたといわれています。ギリシャ語ではアキレウス=アヒリオンというのですね。
アヒリオン宮殿内と庭園には、アキレウスにまつわる絵や彫刻が展示されています。特に印象に残っているのは、瀕死のアキレウスの大きな像。

アキレウスは、足首以外は斬っても突いても不死身、というトロイ戦争での英雄のひとりでしたが、アキレウスがついにトロイの城内に攻め込んだ時、ヘクトルの弟パリスの弓矢が、唯一の弱点であったアキレウスのかかとを射抜き、アキレウスは命を落とします。
この伝説からアキレス腱は致命的な弱点の代名詞ともなっています。また、現在も比喩的に「強者が持つ急所」を指す言葉となっています。

エリザベートはギリシャが大好きでしたが、中でもギリシャ神話の英雄アキレスをとても愛していたそうです。

コルフ島はエーゲ海クルーズなどクルーズ船で訪れる島です。クルーズ添乗で以前よく案内したなぁ、なつかしく思いました。

トルコの首都イスタンブールは世界で唯一アジアとヨーロッパにまたがる街、 ローマ帝国やオスマン帝国の首都として栄え見ごたえある魅力あふれる街です。
皆様も是非、お出かけされるのはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
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村山 奈保
得意エリア
イタリア、スペイン、ポルトガル、南米
趣味:美食巡り、ワイン、トレッキングや登山、花火鑑賞
モットー:常に初心と好奇心と真心を忘れずに
好きな国:イタリア・スペイン・ポルトガル・南米・南アフリカなど
印象に残っている旅はすべて人との出会い。人との出会いもツアーも一期一会。旅を通して人と人が繋がることに素晴らしさを感じつつ、景色や歴史、郷土料理と全てに楽しんでいただけるよう旅のお供をいたします。
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