
世界無形文化遺産 ピッツア・ナポレターナ
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旅の輪で広がる、人生の彩り
毎週水曜日更新添乗員や企画担当者が旅行に限らず
夜のヴェネチア、ロマンチックです。普段は本島の細い道を歩くことが多いですが、今回、夜に大運河巡りをしました。
大運河、カナルグランデは逆S字カーブを描いていて本島を2分しています。長さ3.8km、幅30m~90m程です。

ヴェネチアは118の島、176の運河、400以上の橋からなっています。大運河にかかる橋は4本、そのうちで一番古い橋が16世紀に出来たリアルト橋です。
橋の上にお店もあり、白く大変美しい橋です。星も見られる中、アトラクション気分満載です。
ホテルを出て約50分のチャータークルーズ、次々と通り過ぎるライトアップされた16~17世紀の建物にうっとりの連続でした。
1987年にヴェネチアは「ヴェネチアとその潟」として世界文化遺産に登録されました。昔の建物の内部・インテリアは変えることが出来ますが、外観は変更することが出来ません。そのおかげで、現在でも中世の街並みを運河から眺めることが出来るのですね。


大運河だけではなく小運河も通りました。ご覧のように水上タクシーが橋の下部すれすれを通ることも。なかなかスリルがあります。
水の街ヴェネチアでは物資の運搬も全て船です。

ヴェネチアの守護聖人であり福音書家でもあるサンマルコのお墓があるサンマルコ寺院も昼間に訪れました。
ビザンチン建築の代表的寺院で中は細かい金箔モザイクで豪華です。

2階博物館からはテラスに出られ、サンマルコ広場・ドゥカーレ宮殿、大運河の一部を見渡せます。違う角度からの眺め、2階まで入場した方の特典ですね。
沢山の写真を撮りました。良いお天気で何よりです。


2階博物館の一番の見所が4頭の馬の銅像。4頭の並行する馬に古代車を引かせていいました。博物館内部のものがオリジナルで、テラスにある方はコピーです。もともとはコンスタンティノープルの競馬場の建物の上にあったものを、1204年の第4回十字軍に参加したヴェネチアの十字軍が持ち去ってサンマルコ寺院に設置しました。後、ナポレオンに持ち去られましたが、無事返還されています。古代の4頭の馬の像として唯一現存している非常に貴重な彫刻です。やはり本物が迫力が違いました。

世界遺産の登録基準は10項目あり、文化遺産とは1~6の基準のうち1つ以上を持つ資産です。実はベネチアは世界に3つしかない、6つの登録基準全てを満たす資産の1つなんです。他の2つは中国の泰山と、莫高窟です。因みにイタリアの世界遺産登録資産は60件、世界一の登録数を誇ります。

私達旅行者は、ロマンチックな水の都にうっとりしますが、世界遺産の街で暮らす住人にとっては苦労も多いようです。
今回案内して下さった現地ガイドさんによると、現在のヴェネチアの問題点は大きく3つ。
①満潮・地盤沈下②人口減少③オーバーツーリズム だそうです。ヴェネチア住人のためのアパートがないようです。
ヴェネチア入島税等、様々な対策を初めてはいますが、なかなか実情に追い付いていないよう。
日本の世界遺産や観光地と共通の問題点もあるようですね。

