9世紀、イベリア半島の大部分がイスラム教徒の支配下にあったころ、スペイン北部には小さなキリスト教国アストゥリアス王国が残されていた。首都オビエドでは、プレロマネスクまたはアストゥリア様式と呼ばれる建築が発展。首都近郊のナランコ山に離宮として建てられたサンタマリア・デル・ナランコ教会とサンミゲル・デ・リオ教会は、9世紀半ばに国王ラミーロ1世が建設したもの。オビエドから南に37kmのところにあるサンタクリスティーナ・デ・レナ教会とあわせて、3つの教会は典型的なアストゥリアス建築の教会として知られている。アストゥリアス王国はやがてレオンに遷都、次いでカスティーリャ王国へと発展したことから、最初の首都オビエドはレコンキスタ発祥の地とされている。歴史的な価値が評価され、世界遺産へ登録されたのは1985年。1998年にカマラ・サンタ・デ・オビエドなど3つの建造物が追加登録されている。