スイス旅行のお金の基本
スイスに限らず、旅行を計画する際は費用相場の把握が欠かせません。ここでは、スイスで使われている通貨や現地の物価事情についてわかりやすく解説します。
スイスの通貨
スイスで使われている通貨は、スイスフラン(略称:CHF)です。通貨の補助単位として、ラッペン(Rp)またはサンチーム(Ct)と呼ばれる硬貨も流通しており、1スイスフランは100ラッペン/サンチームに相当します。
スイスはEU非加盟国のため、ユーロの使用は義務づけられていませんが、一部のホテルやショップなどではユーロでの支払いも可能です。ただし、その際のおつりはスイスフランで返されることが多いため、現地通貨の用意をおすすめします。
スイスの物価
スイスの物価水準は日本と比べて高い傾向です。具体的にどれくらい差があるかは商品や購入場所によって異なります。たとえば、外食は人件費がかかるため割高で、コース料理などはより高くなります。
出費を抑えたい場合、スーパーを利用すれば食費の節約が可能です。果物や惣菜、チーズ、ワインなどは量り売りで安く購入でき、有機栽培製品も手頃な価格です。旅のスタイルに合わせて工夫しましょう。
※日本円とスイスフラン換算は時期によって異なります。
スイス旅行に必要な費用はいくら?
旅行の日数やスタイルによって、必要な予算は大きく変わります。この章では、3泊4日や1週間、新婚旅行や一人旅など、ケース別に必要な費用の目安を紹介します。
3泊4日の場合
スイス旅行を3泊4日で楽しむ場合、全体の費用はおよそ37〜43万円が目安です(おとな1名、2025年7月時点)。
内訳は以下のとおりです。
・航空券代:20万円~
・ホテル代(3泊):9〜15万円
・観光・オプショナルツアー費:2万1,000円〜
・現地交通費:4,800円〜
・食事代(昼・夜):4万5,000円
・Wi-Fi・通信費:3,700円〜
・海外旅行保険:2,800円〜
旅行スタイルにより多少前後しますが、無理のない予算計画が大切です。
1週間の場合
スイス旅行を1週間(6泊7日)楽しむ場合、1人あたりの合計費用はおよそ52〜64万円が目安です(2025年7月時点)。
内訳は以下のとおりです。
・航空券代:20万円~
・ホテル代(6泊):18〜30万円
・観光・オプショナルツアー費:4〜5万円程度(複数回参加を想定)
・現地交通費:1万円〜
・食事代(昼・夜):7万円
・Wi-Fi・通信費:7,000円〜
・海外旅行保険:5,000円〜
長期滞在になるため、ホテルや食費の予算を意識した計画が重要です。
新婚旅行の場合
スイスでの新婚旅行(3泊4日)にかかる2人分の合計費用は、およそ50〜57万円が目安です(2025年7月時点)。
内訳は以下のとおりです。
・航空券代(2人分):26万円前後
・ホテル代:9〜15万円(1室を2人で利用)
・観光・オプショナルツアー費(2人分):4〜5万円
・現地交通費:1万円〜
・食事代(昼・夜):9万円
・Wi-Fi・通信費:3,700円〜(共有可)
・海外旅行保険:5,600円〜
ホテルや食事のグレードを上げればさらに費用は増えますが、1室2人利用で宿泊費を抑えられるのもポイントです。
一人旅の場合
スイスを一人で2週間旅する場合、費用はおよそ82〜110万円が目安です(2025年7月時点)。
内訳は以下のとおりです。
航空券代:20万円~
ホテル代(13泊):39〜65万円
観光・オプショナルツアー費:6〜8万円(複数都市を想定)
現地交通費:1.5万円〜
食事代(昼・夜):14万円
Wi-Fi・通信費:1万円〜
海外旅行保険:8,000円〜
滞在期間が長くなる分、ホテル代と食事代の比重が大きくなります。一方で、時期や移動方法を工夫すればコスト調整もしやすく、自由度の高い旅を楽しめます。
スイス旅行にかかる費用の内訳
旅行の総額を把握するには、費用の内訳を理解することが大切です。ここでは、航空券代・ホテル代・交通費用など、スイス旅行で発生する主な費用項目について詳しく見ていきます。
航空券代
スイス旅行の航空券代は、出発地や時期によって大きく変動しますが、東京発チューリッヒ行きの往復航空券は、2025年8月時点で20万円~が目安となっています。
直行便か経由便かによって価格が異なることもあるため、旅行時期を柔軟に調整したり、早めに予約したりすることで、コストを抑えることが可能です。また、繁忙期は価格が上がる傾向があるため、予算重視の方はオフシーズンを狙うのもひとつの方法です。
ホテル代
スイスでおすすめのホテルの相場は、1泊あたり3〜5万円です。しかし、滞在日数や人数、ホテルのグレードによって、価格は大きく変動します。
滞在日数が長い場合は、ドミトリーやゲストハウスなどのリーズナブルな宿を選ぶのも、ホテル代を抑える有効な方法です。
現地の交通費用
チューリッヒではVBZ(チューリッヒ交通局)運営のバスやトラム(路面電車)をはじめとして、州全体の交通機関はZVV(チューリッヒ運輸連合)により共通運用されています。
運賃はゾーン制で、1〜2ゾーンの1時間券は5.60~9.20CHF、空港〜市内の3ゾーンは14.00~23.20CHFです。
レンタルWi-Fi
スイス旅行中の通信手段として、日本からモバイルWi-Fiをレンタルして持参する方法が一般的です。
自宅や空港で受け取ることができ、定額制のため現地での通信料を気にせず使えるのがメリットです。滞在日数や使用データ量に応じたプランを選びましょう。
現地観光費用
スイス観光の魅力のひとつは、美しい自然や歴史的な街並み、展望列車など多彩なアクティビティです。
観光費用は行き先やツアーの内容によって幅がありますが、人気のオプショナルツアーや登山鉄道、展望施設の入場料などを組み合わせると、ある程度の出費になることは想定しておく必要があります。
食事代
スイスは人件費がかかる外食の価格が高めで、レストランでの食事は出費がかさみやすい傾向があります。
節約を意識するなら、スーパーやベーカリーを活用して、惣菜やパン、チーズ、ヨーグルトなどを購入するのがおすすめです。旅のスタイルに応じて、外食と自炊・軽食をうまく使い分けましょう。
スイス旅行ツアーで行くといくらかかる?
スイス旅行のツアー費用は、日程や訪問地、列車のグレードによって幅がありますが、一般的に個人手配より高めの価格帯になります。そのぶん、サポートや効率性に優れているのが特徴です。
氷河特急やベルニナ鉄道などの人気列車を含むツアーでは、効率的に絶景を満喫することが可能。そのほか、四大名峰をめぐる周遊ツアーや、1都市に長く滞在するツアーなども用意されています。
添乗員付きならサポートも手厚く、ホテル代・一部食事代・移動費用などがあらかじめ組み込まれているため、安心感があるスムーズな旅を重視する方におすすめです。
現地観光を楽しめるオプショナルツアー
スイスには、効率よく名所を巡れるオプショナルツアーが豊富に用意されています。氷河特急や登山列車、湖上フェリー、ゴンドラなどを使って、アルプスの絶景を満喫できるのが魅力です。また、チョコレート工場や古城の見学、街歩きも人気です。
スイス旅行に必要な準備
スイス旅行を快適に楽しむには、事前の準備が重要です。ベストシーズンやチップ事情、治安情報など、出発前に確認しておきたいポイントを解説します。
スイス旅行のベストシーズンをおさえる
スイスのベストシーズンは、旅の目的によって異なります。ハイキングを楽しみたいなら夏、都市滞在や芸術鑑賞が目的なら秋がおすすめです。
特に初夏(6月〜7月上旬)と秋(9月中旬〜10月中旬)は気候が穏やかで、混雑も少なく狙い目です。
そのほか、ゴールデンウィークは山の観光にはまだ早いものの、平地では花が咲き誇り、雪景色と春の風景が同時に楽しめます。年末にはクリスマスマーケットなど冬ならではの楽しみもあり、季節ごとの特色を活かした旅行計画を立てるのがおすすめです。
スイス旅行にチップは必要?
スイスでは、レストランやホテルなど多くのサービスにはすでにサービス料が含まれているため、基本的にチップは不要です。そのため、アメリカや一部ヨーロッパ諸国のように、チップ文化を強く求められることはありません。
ただし、特に丁寧な対応を受けたと感じたときや、ホテルやタクシーで荷物を運んでもらった場合などには、心づけとして2〜3CHF程度を渡すとスマートです。
スイスの治安を知る
スイスは一見すると治安のよい国に思われがちですが、日本と比べるとスリや置き引きなどの一般犯罪は多く、注意が必要です。特にチューリッヒやジュネーブ、バーゼル、ベルンなどの都市部では、旅行者を狙った窃盗や路上強盗の事例も報告されています。
空港や主要駅、列車内での被害が多いため、貴重品は常に身につけ、荷物から目を離さないようにしましょう。安全な旅をするためには、日本と同じ感覚で行動せず、都市部では特に警戒心を持つことが大切です。
スイス旅行を安く抑えるコツ
物価が高めのスイスでも、工夫次第で費用を抑えることが可能です。この章では、オフシーズンの活用や航空便の選び方など、予算を抑えるための実践的なヒントを紹介します。
長期休暇の時期を外したオフシーズンを選ぶ
スイス旅行を少しでも安く抑えたいなら、日本の長期休暇やスイスの観光ハイシーズンを避けるのが効果的です。特に旅費が抑えやすいのは、年末年始を除いた1〜2月や4〜5月です。
1〜2月は寒さが厳しく街歩きには不向きですが、ウィンタースポーツを楽しむには絶好のシーズン。4〜5月は観光客が比較的少なく、航空券代やホテル代が抑えられるうえ、自然の芽吹きや静かな街並みを楽しめる時期でもあります。
航空便を工夫する
スイス旅行の費用を抑えるうえで、航空便の選び方は大きなポイント。直行便は利便性が高い反面、料金も高めに設定されていることがほとんどです。
一方で、経由地が1〜2回ある便を選べば、所要時間は延びるものの、航空券代を大幅に抑えられるケースもあります。特に、時間に余裕のある旅行者や価格重視の方には有効な選択肢です。
朝食は現地の飲食店を利用する
スイスのホテルでは、朝食が宿泊料金に含まれていることが一般的です。ただし、都市部のビジネスホテルなどでは、朝食なしのプランも存在します。
その場合は、街のベーカリーやカフェを利用して、現地ならではの軽食を楽しむのもひとつの方法です。スーパーを利用して節約するのもよいでしょう。
学生料金を活用する
学生や規定年齢未満の方は、各種割引制度を活用することで、スイス旅行を通常より安く楽しむことができます。
また、旅行会社の学生向けサービスを利用すれば、ウェブでの予約と店舗での支払いを分けられるなど、金銭面の管理がしやすくなる点も魅力です。
学生限定のキャンペーンや特典が適用されることもあるため、出発前に各種サービスを比較し、自分に合ったプランを探してみるとよいでしょう。
費用の目安を知って、スイスの旅をもっと自由に楽しもう
スイスは美しい自然と街並み、豊かな文化が魅力の国です。旅の目的や滞在スタイルに応じて費用は大きく変わりますが、相場を知っておけば、予算内で最大限スイス旅行を楽しむことができます。
この記事で紹介した費用の目安や節約のヒントを活用し、無理のないプランを立ててみましょう。
また、JTBの学生向けサービスやオプショナルツアーなどを上手に活用すれば、初めての方でも安心してスイスを満喫できます。自分に合った旅のスタイルを見つけて、四季折々の魅力あふれるスイスを思いきり楽しんでください。