生命の鼓動が聞こえる、世界遺産の森。
カオヤイ旅のメインステージは、タイ初の国立公園として愛される「カオヤイ国立公園」です。
タイ語で“大きな山”を意味する通り、どこまでも続く深い密林は、まさに生命の宝庫。
野生のサルやシカが道端に姿を見せ、木々の上では希少な野鳥たちが歌い上げる――。
そんな自然の真ん中で過ごす時間は、何よりの贅沢です。
アクティブ派なら、夜の静寂を切り裂いて走る「ナイトサファリ」へ。
ビジターセンターで直接申し込めるこのツアーは、暗闇に光る野生の瞳を探す、忘れられない体験になるはずです。
山の斜面に現れる、祈りとアートの多層建築。
カオヤイの自然に溶け込むように建つ「ワット・シマライ・ソン・タム」は、およそ寺院のイメージを覆す
モダンなスポットです。
約12階建てにもなる多層構造の建物は、まるで山の斜面に刻まれた現代美術館のよう。
各階ごとに趣の異なるユニークな建築美を楽しみながら、階段を一段ずつ上るたびに、視界はさらに開けていきます。
神秘的な洞窟や緻密な壁画、そして頂上から見渡すカオヤイのパノラマビューは旅のハイライトにふさわしい絶景です。
【アクセス】バンコクから車で約2時間半〜3時間。公共交通機関は限られるため、専用車やレンタカーでの移動がスムーズです。
タイ産の銘醸地に酔いしれる。高原のワイナリー巡り。
「タイにワインがあるなんて!」という驚きも、カオヤイの旅を彩るエッセンス。
国立公園の麓にはブドウ栽培に最適な環境が広がり、実は「グランモンテ」や「PBバレー」といった、世界的な賞に輝くワイナリーが点在しているんです。
整然と並ぶ美しいブドウ畑は、そこがタイであることを忘れてしまうほど優雅な光景。
テラス席で数種類のワインを飲み比べる試飲体験は、まさに大人だけに許されたご褒美。
ここだけの特別な一本をお土産に選ぶ時間も、旅の楽しみを広げてくれます。
優しき巨人と心を通わせる、癒やしのひととき。
タイで「勇気」や「幸福」を象徴する象は、この国において何よりも特別な存在。
ここカオヤイでは、そんな象たちと優しく触れ合える体験ができます。
最近では、象の背中に乗る代わりに、一緒に森を歩いたり、餌をあげたりして交流する「エレファント・ケア」のスタイルが注目されています。
彼らの温かい眼差しや息遣いを間近に感じ、穏やかな知性に触れるとき、心の中にそっと幸せが満ちていくのを感じるでしょう。
イサーンの刺激とお洒落カフェの誘惑。
グルメもまた、カオヤイが愛される理由。ナコーンラーチャシーマー県は「イサーン料理」の玄関口です。
ぜひ味わいたいのが、魚のペースト(プラーラー)が効いた濃厚な「ソムタム・コラート」や、独自の米麺を炒めたご当地麺「パッ・ミー・コラート」。
香ばしく焼き上げた「ガイヤーン」と一緒に頬張れば、もう箸が止まりません。
食後は、メインストリートタナラット通り(Thanarat Road)沿いに並ぶモダンなカフェへ。
スタイリッシュな空間でこだわりのコーヒーを片手に、ゆったりと流れる時間を慈しむ。
そんな「何もしない贅沢」こそが、カオヤイでの正しい過ごし方かもしれません。
旅の終わりに。
11月から2月の乾季は、高原らしい涼しさが心地よいベストシーズン。
ただし、夜間や早朝は気温が10度〜15度近くまで下がることもあるため、日本の秋物のような厚手の羽織りものを必ず準備してくださいね。
都会の喧騒を抜け出し、自然とアート、そして美食に癒やされる。
次の週末は、そんな「心のリセット旅」へ出かけてみませんか?